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69話:ポンポコ&ヤスの誕生日、食事

全員の自己紹介をしていたら、そろそろ18時になったので夕食の開始だ。


「そういやポンポコさんの家って誰が料理作ってるの?」


「ああ、二兄と三兄が交代で作っている。今日は2人で作ったらしいが……他の者の料理は食えたものじゃないからな。全部2人に任せている」


「そ、そうなんだ……」


8人で食卓につき、全員グラスを持つ。一さんは20をこえているけど、みんなに合わせてジュースを持っている。


「それでは、ポンポコ&ヤス16歳をお祝いして、カンパーイ!!」


『乾杯!!』


俺は本当は明日なんだが、ついでに祝ってしまおうと言う事だ。

と言う訳で、食事会兼誕生日会が始まった。

適当に話をしていたのだが、ある程度食事が進んだ所で、サツキがこんな事を切り出した。


「ねえねえ、ポンポコ先輩の兄弟には面白エピソードはないんですか?この前私の誕生日の時はヤス兄の話を色々したんで、今日はポンポコ先輩とその兄弟のエピソードを聞きたいです」


ふむ、確かに。俺ばかりばらされるのは不公平だしな。


「俺たちはそのヤスのエピソードを聞いてないからな。まずは1つでいいからヤスのエピソードを聞かせてくれないか?ギブアンドテイクと言うやつだな」


三さん!こういう場ではギブアンドテイクなんて言葉は発生しません!

どんどん暴露していきましょうよ!


「うーん、1個くらいならいいよね?ヤス兄」


「ほんとはやだけど……この場が盛り上がるならいっか。どの話にする?」


「ちょっと待ってね、携帯で調べるから」


「その携帯にいくつ詰まってんの!?出来れば全部削除して!」


「やだ」


サツキ!たまには俺の頼みも聞いてくれ!


「……私が小学校5年生の頃の『妹を捜して3000里事件』とか?」


「ああ、あれか……うん、それならいいよ」


「了解。私が小学校5年の5月、ヤス兄が風邪を引いて、3日間くらい寝込んでた事があったの。40度近くでたから、もうろうとしちゃって、ほとんどその間の記憶がなかったらしいんだけど」


あれ?俺が思ってたやつと違うっぽいんだけど。


「風邪引いた3日目かな?確か金曜日だったと思うんだけど……ヤス兄がようやく熱が下がってきて起きたとき、家に誰もいなくて」


えーと?そんな事あったっけ?まじ記憶にないんだけど。


「家中探したのに誰もいないもんだから、俺を残してどこかへいっちゃったの?って外へ私を捜しに行ったんだって」


あ、あれか!……それってタイトル違うんじゃね?


「それで1日中私を捜しまわって、聞いて回ってたのに、全くわからなかったんだって。学校に行けばわかるかもって気付いた時にはもう遅くなってて誰も残ってなくて」


「あーうー、もうそれ以上言わないで欲しいな」


「家に帰って泣き寝入りして、起きたらやっぱり誰もいなくて」


「サツキさん、お願いします。その話はここでストップしてください」


「また1日中同じ事したけど、やっぱりわからなかったんだって」


「サツキ!ストップ!俺の馬鹿っぷりがばれる!」


「3日目、日曜日は起きてすぐに家を飛び出したみたいでさ。偶然学校の先生に会った時に、サツキちゃんならあそこへ行ったよって聞いて電車に乗って慌ててその場所へ行ったのに、誰もいなくて」


ストップしてくれないのかあ……。何でケンとサツキは俺の恥ずかしい過去をばらすのが好きなのかな?たまにはわずかにあるかっこいい過去とかを公表してくれてもいいのに。

今現在でもたくさんエピソード作ってんのにな。宿泊研修の小火とか、授業参観の時とか、ユッチ持ち運びとか。

……俺は高校入学から3ヶ月でどれだけエピソード作ってんの!?


「泣きながら家に帰ってきたんだもん。びっくりしちゃった。私見た途端抱きついてきて、服に鼻水つけるんだよ。その日私も家にヤス兄がいなくてびっくりしてたけど」


「うん、結局それは3日間探しまわって見つからなかった馬鹿な兄の話なんだよ、結局サツキは小学校のキャンプに2泊3日で行ってただけだし、父さん母さんは普通に仕事に行ってたんだよね。俺が起きた時にはもう会社に行っててさ、書き置きとかあんのに気付かなかった俺ってまじアホだよ。日曜日なんか普通に家にいたのに、外に飛び出ちゃったし。馬鹿だよなー」


「むー、話を途中から奪わないでよ」


ここで締めるのがベストなんだ!これ以上サツキに話はさせられん。


「…………」


「ん?ポンポコさん、どうかしたの?」


「いや……ヤスのエピソードにしてはオチが弱いなと思ってな。ヤスの場合はもっといいオチが待っているはずなのだが」


「ポンポコさん!?俺をどんな目で見てるの?別に今のも十分壮絶なオチじゃん!」


「ポンポコ先輩さすがです!この話にはもう少し続きがあるんですよ。ちょっと今は切り抜きは持ってないんですけど……ほら、このページ見てください!」


くそっ!携帯の馬鹿野郎!インターネットをわざわざ見れるようになんてするなよ!


「ふむふむ……『この町の珍生物、植物と交信するパジャマ少年あらわる!!』……これ、もしかしてヤスか?」


「そうです!なんと3日間全部パジャマで行動してたんですよ!しかも聞いて回ってたのは人間じゃなくて植物!周りの人も気味悪がって話しかけられなかったんですけど、写真とビデオに撮った人がいて、なんと新聞とテレビに放映されたんですよ!」


そうだよ、悪いか!おかげさまで次の日は学校で大笑いされたさ!


「その日の新聞の切り抜きは今も記念に取ってありますよ。小学校の間は額縁に飾ってあったんですけどさすがにもうはがしちゃいました」


「そうだよ!おかげでケンが遊びにくるたびに馬鹿にされたぞ!」


「ふむ、さすがだヤス。お前はメディアを利用してまで笑いを広めようとしているのだな」


「そんな事考えた事もないって!……俺の話はここまで!三さん!今度は話してくださいよ」


『ごちそうさまでした』


「おい!また俺の暴露話だけ!?三さん!ギブアンドテイクの心はどうした!」


「んー、やっぱり搾取できるだけ搾取できるならそれでいいよね」


「お前の心真っ黒だな!」


くぅ……。俺って損ばっかりしてる気がするぞ。


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