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63話:授業参観、アオちゃん妹、前編

思いっきり絞られ、反省文150枚とか言う馬鹿みたいな量を何とか書ききり、迎えた次の週の月曜日。今日は6月16日月曜日。


反省文に土曜日日曜日を潰されない為にも、部活が終わって、夕飯食べて寝る直前に、毎日30枚ずつ書いた。


おかげで先週は寝不足だ。1日2時間も寝てない……

部活も2時間睡眠じゃ体が重くてしょうがなかった。なんとか9周、9キロメートルくらいは毎日走ったけど。

今週もまだ眠い感じが残ってる。


「あー、眠い……」


「お疲れさん、やっぱり高校生が授業参観に向かうってのは無理があるよなあ」


今は昼休みだ。ケンとともに昼食をとってる。


「ケン!お前任されろって言ってたじゃん!何で思いっきりおとがめ受けなきゃいけなくなるんだよ!ほんの少しくらいフォロー入れといてくれよ!」


「楽しいから」


「俺は楽しくない!ケンも反省文150枚書いてみろ、絶対そんな事言えなくなるから」


「150枚も何書いたんだ?」


「最初の25枚は今回の出来事を詳細に書いた。次の25枚は反省すべき点について」


「それでやっと50枚か。残り100枚は?」


「妹のサツキについて。今回は妹のサツキの為にこのような行動に及んだという事を事細かく書いておいた」


「……さすがシスコン……ってか、先生って読むんかな?150枚も俺読みたくねえよ」


「俺だって読みたくないな。誰が読むんだろ?書かずに廃棄の可能性もあるけど、あんなに書いたんだから少しは読んで欲しいな」


「……よし!今度の反省文はきっと200枚書く事になるから、読みやすいように、反省文じゃなくて、コメディ小説を書くんだ!」


「無理だって!ってかもう反省文書かないから!体力が持たないから!」


もう書きたくない!原稿用紙を見るのも嫌だ。


「そういう事言うと、書いちゃう事になるのが王道ですよね?」


「いや、アオちゃん……突然現れて怖い事言わないでください……王道は覆されるべきじゃない?」


「いえ、基本的には王道というのは沿っていかれるものですよ?レンジャー系のものなんて、毎回赤が主役というのは絶対じゃないですか」


「最近はピンクがいなかったり、王道は少しずつ覆されてるよ」


「いーえ!アンパンマンでバイキンマンがやられるというのも必ずです。王道は絶対なものなんです」


「……アオちゃんは俺に反省文を書かせたいの?」


「いえ、そう言う訳ではないのですが……反省文を書く行為をして欲しいだけです」


「何で!?そんなに俺をいじめるのが楽しいの!?」


訳分からん、反省文を書く行為をしろって……。


「あのですね、今日小学校の授業参観なんですよ、その小学校に私の妹が通ってるんですが……」「……はあ、そうなんだ……」


先週が中学校だったから、ずらしてるのかな?


「それでですね、今までは母親が行ってたんですけど、今年は今日仕事でいけないんですよ」


「ふむ、それで?」


「私が代わりに行こうかどうしようか迷ってるんですけど……」


「是非行くべきだ!うん、行け!今すぐ行け!」


授業参観は来てくれると意外と嬉しいものだ。


「あの、1人じゃ心細いんで一緒に行っていただけないかなと思いまして……」


「へ?……いや、俺、アオちゃんの妹さんの事知らないし」


「一緒に来てくれればいいんですよ、既にそう言う事を経験していて、他にもいっぱい恥ずかしい経験してるヤス君なら、どんな辱めにも耐えきるでしょう?」


「ごめんなさい、1人で行ってください」


「何でですか!?こんなに誠心誠意お願いしているというのに断るんですか?」


「どこに誠意がこもってんだ!思いっきり俺の事けなしてるじゃんか!」


「今のどこが馬鹿にしているんですか?ヤス君への最大級の賛辞ですよ」


「辱めにも耐えるってのが賛辞に聞こえるのか!?」


「忍耐強いと言いたかったんですよ」


「……ものは言いようだよな」


「それで、来てくれませんか?1人で行くのはどうしても怖いんです」


「……………………分かったよ、今から行けば間に合うの?」


アオちゃんの為というより、アオちゃんの妹さんの為だな。

……ばれたら、今度は反省文200枚ですむのかなあ……。停学はないよな?暴力行為も犯罪もしてないし。


「はい!では行きましょう!」


「あいよ、……ケン、今度こそ本当にまともな言い訳作って言ってくれないか?」


「大丈夫だ。今回はアオちゃんもいるからな、まともな理由を作っておくさ」


「俺1人だったら!?」


「小学校へ変質者をしにいきましたとかか?」


「くっ、お前はそう言うヤツだ……まあ、今回はよろしく頼む」


「任されろ!」


そして、アオちゃんと小学校へ行った。













結構小学校は遠かった。アオちゃんってかなり遠くから通ってたんだな。


「妹さんは何年何組?」


「今小学6年生です。1組ですよ」


6年1組……と。ここか。

もう授業は始まってるので、こっそりと侵入する。

授業は……社会、歴史か、今日は通常の授業とは異なり、自分の好きな時代についてグループで調べて、発表するという事をしているようだ。


今、ちょうど1組目が終わったようで、静岡の武将今川義元について発表していた。

大体1グループ4〜5人で組んでいるみたい。

小学生でかなりの量を調べ上げていたみたいで、大きな用紙いっぱいに書き込みがなされていた。

ちょっと見てみたかったな。


まあいい、次を見よう、次を。

こんにちは、ルーバランです


今日からブログも再開出来そうです。夕方頃にNTTが来るので、夜にはちょっと更新されると思います。


今後ともよろしくお願いします。

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小説内で使わせていただきました。ありがとうございます
カカの天下
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