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60話:日が暮れて、サツキと

さて、インターハイ県大会も終わり、完全に1、2年生のみとなった陸上部。

これからは秋の新人戦まで大きな大会は無いので、それに照準を絞って練習していく事になるそうだ。


と言っても、長距離は相変わらずだ。

集団となって走る以外の練習をあまりしない。


1年生では、マルちゃんはすぐに止めちゃうし、ノンキも適当に走ってるだけだ。2人とも先輩と仲が良いから、特に何も言われてない。


ちょっと変わったのは、ヤマピョンが集団を無視して、思いっきり走り始めた事。

後で、規律を守れって先輩に言われてるけど、なにを言われても次の日には忘れたみたいに自分のペースでタッタカと走ってる。


うん、気持ち良さそうだ。

俺もあんな感じで集団無視して走ろうかなあ。


変わったと言えば、女子陸上部のやる気がすごい。

この前の県大会を見て、明確な目標が見えたからかもしれない。


今までは土日は練習していなかったのだが、土曜日も学校に来て練習をする事を決めたそうだ。

ウララ先生も、本人達のやる気に触発されたのか、前よりも指導に力が入ってる。


……男子と女子の温度差が激しい……。

あの県大会を見た俺としては、もう少し男子もやる気になって欲しいのだが……ま、そんなのは無理か。












今日は6月6日金曜日、今は学校も終わって、サツキと夕飯も食べおわり、オセロをしつつマッタリと過ごしてる。ほんとはケンからもらったモノポリーをしたいんだが、あのゲームは2人でやっても、盛り上がらなそうだからな。


「あ!ヤス兄、そろそろいいかな?」


「ん?もうそんな時間か?んじゃぼちぼち行きますか」


そう言って、俺とサツキは適当なTシャツとハーフパンツに着替えて、出かける準備をした。


向かう先は近くの公園。サツキを自転車の後ろに乗せて、キコキコと出発。


「やっぱり一家に一台はヤス兄がいると便利だよね〜」


「一家に一台って、俺はロボットか!」


「送り迎えは絶対してくれるし」


「運転手か!」


「料理はできるし」


「家政婦か!」


「朝は必ず起きれるし」


「目覚まし時計か!」


受け答えがどっかのお笑い芸人のネタっぽくなってるが気にしない。


「頼みは断れないし、断れない男だっけ?」


「その不名誉な称号はやめろって、ケンが言ってるだけだし」


不名誉な称号は『猫娘』だけで十分だ。


「そして何より一緒にいれば笑いに困らないのが最高だよね。いつネタを考えてるの?」


「考えてないから!全部ただの失敗談だから!……たまには俺の成功談もご近所さんに言ってくれない?」


「え?ヤス兄に成功談なんてあった?」


あったよ!……ほんとにちょっとだけどな。








話しているうちに公園に到着。もう19時半であたりはかなり暗いけど、ここだけ電灯がついてて他よりあかるい。


「じゃあ、始めるけど、ヤス兄は?」


「いつも通り隣で筋トレでもしてる」


「オッケ」


サツキが今からするのは壁打ち。中学の部活でソフトテニス部に入ってて、小学6年生の時からこのくらいの時間になるとやってる。


俺とケンがケンの兄貴に野球でノックを受けてたりして練習してる間、退屈そうに見えたからと言う理由でケンの兄貴からラケットとボールをもらって始めたのがきっかけだ。

最初は全然上手く出来てなかったのに、いつの間にかずっと続くようになってた。


俺やケンが相手できたらよかったんだが、空振りばっかしてたら、サツキに


「壁の方がいい」


と言われてしまった。

中学生になってからもソフトテニス部に入り、練習してる。


1人でやってたもんだから変なクセが出来てたみたいで、直すのにめちゃくちゃ苦労したとか……。


この練習は雨の日とか、特別な日を除いて欠かした事がないからな。おかげで中学2年生の時からレギュラーになれてたし。練習量って大事だな。俺やケンも練習量は他の奴等より多かったからレギュラーになれたんだろうし。


まあでも、中学3年生の夏に初めてレギュラー入りできた俺とはえらい違いだよな〜。いや、さすがサツキ、俺の自慢の妹だ!最高の妹だよな!


ぼけ〜っと腹筋をしつつそんな事を考えてたら、顔面にボールが飛んできた。


ビシッと鼻の頭にくらった。


「イテッ!」


ソフトテニスのボールなんて柔らかいんだから痛いわけないんだけど、反射的に言ってしまう。


「ごめん、わざと」


「わざとかよ!謝ってるけどその気持ちゼロじゃん!」


「ヤス兄がニヤニヤしてるもんだから、つい腹が立って手が滑った」


「そんな事で腹立てるなよ!大体ニヤニヤって失礼だな!サツキの事を考えてただけだ!」


「うわ、今の言葉はキモいよ……」


「……キモいって言うなよ、これでも傷つくんだぞ」


「大丈夫、ヤス兄は私がどんなにイジッテもへこたれないって信じてるから」


「なんだよ、それは……」


まあ事実だけどな。


痛くはないけど、もうボールを当てられるのは勘弁なので、いろいろ考えるのは止めて、腹筋に専念する事にし、サツキも壁打ちを再開した。


そんなに連続して腹筋ばっか出来ないから、背筋に変えたり、腕立て伏せに変えたり、腕降りに変えたりしながら過ごす。


21時ちょっと前になったら終了。大体毎日1時間ちょっとやってるんかな?


「サツキ、そろそろ帰るべ」


「あ、了解。帰りはのぼりだけど、頑張ってね」


「毎日やってるからわかってるよ……」


ラスト100mが全部のぼりなんだよな〜。サツキも降りてくれればいいのに絶対降りないし。






さて、今週末は何して過ごそうかな。


こんにちは、ルーバランです。


数話前に中国韓国批判っぽいこと書きましたが、中国人韓国人は別に嫌いじゃないです。

中国人の友達も何人もいますし。


詳しくはブログに後々書こうと思います。

NTTに文句を言ったら10月4日に工事してくれるようになりましたので、4日か5日にもブログを書けると思います。


今後ともよろしくお願いします。

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カカの天下
オーダーメイド
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