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402話:のんびりと夕飯中

初練習が終わって、今はもう夕飯時。今日はケンもユッチもおらず、家でサツキとアヤと3人で食事中。夕飯のメニューは天津飯と餃子。3人で餃子の皮に具を包んでいき、ホットプレートに置いていく。サツキの作ったのは具が大量に入ってはちきれんばかりの餃子になり、アヤの作ったのはちょびっとの具のかわいらしい餃子。餃子を作ると言うだけで、ここまで個性が出るものかね。

アヤの餃子が食べれるようになったからと言って、サツキの餃子を食べようとしたらめっちゃ生生できつかったり。

そんなこんなで楽しく食べていたけど、ニラとにんにくのうまみがたまらないが、明日、口が臭いそーってサツキとアヤが不安がってる。


「サツキ、ゆうこりんとキョンとリカちゃんの実力はどうだった?」


「ヤス兄、『ゆうこりん』なんて、そんな変な言い方やめなよ。ユッコが聞いたら怒るよー」


今日子ちゃんをキョンって呼ぶのはいいんだ。


「テレビに出てる人で、『ゆうこりん』という人がいた気がするんだけど。だから別によくない?」


「ユッコをゆうこりんにしたら、ユッコに失礼だよー」


お前が『ゆうこりん』に対して失礼じゃ……あ、この餃子上手いな。サツキが作ったやつか。具はやっぱり多いほうが上手いなー。


「で結局3人の経験者の実力ってどんなもんだったんだ?」


「んーとねー……ユッコとキョンちゃんは練習してなかったからか、もともと実力がないかどっちかだけど、そんなに速くなかったよ。速かったのはリカちゃん。油断してたら負けそうだったもん」


暗に自分のが速いって言ってるな。やらしいぞサツキ。


「リカちゃんなんて、見た目全然速く見えないのに、すごい速いからびっくりするんだよね。見た目は全然自信なさげでオドオドキョドキョドしてて、挙動不審なのに、走り始めた途端、人が変わるんだよ」


ほーほー、リカちゃんとはそんな人物ですか。


「でも負けるつもりはないけどねー」


……負けず嫌いだね、サツキ。どこまでも。


「でも、キョンちゃんとリカちゃんが入ってきてくれたおかげで、私もようやく800の練習も出来るんだよねー。ゴーヤ先輩もアオちゃん先輩も200、400専門だから、800の練習は中々出来なかったんだよ。これからはキョンちゃんリカちゃんがいるから、いつでも練習できるねー」


そか、よかったなー。


「ヤス兄が見てた1年生はどうだったの?」


「シイコとエリは強いな。足もそこそこに速いけど、それよりも何よりも、特に強いのが負けん気。エリとか、途中まできちんとついてきてんのに、突然バタッと倒れるんよ。あそこまで限界ぎりぎりまで頑張れる人ってそうそういないからなあ。さすが今までソフトテニス部で散々しごかれてきただけはあるよな。しかもシイコのほうは長距離部員になるって宣言してたし、個人的にはめっちゃ期待の2人だな。ぜひ陸上部に入ってほしいっすね」


「……ヤス兄、何やってんの? 今日は軽くジョギングさせるだけのつもりだってポンポコ先輩言ってたよ? 何でそんなにギリギリの練習させてるのさ? それでシイコとエリがやめちゃったらどうするの?」


ええと、俺が勝手にペースを上げたわけじゃなくて、シイコとエリにけしかけられたからなんだけど……まあ、あいつらはきっと陸上部に入ってくれるだろう。サツキの冷ややかな視線を避けるため、ひとまず餃子を食べて、今返事できない状態にしてする俺。

……うあ、慌てて食べたからこれちょっと生焼けや。


「……ごほごほっ……ええと、次は唯一の男子のナベ。ナベは化学部って言ってたから、とんと走れないな。2キロでダウンした。でも、今は部員がほしいからな、例え走れんでも、入部して欲しいっす」


「ヤス兄だって最初、しょぼかったんだから大丈夫だよー。今もそこまで強くなった気はしないけど」


……その通りなんだけど、なんかムカッと来るな。


「後はアヤだけど……アヤって今まで全然運動してないのか?」


「してないよー。おにいちゃんってば、さいしょっから速いんだもん。そんなに走れないよー」


いや、それでも1キロくらいは走りきってくれよ。


「あーあ、アタシもポンポコ先輩みたく、マネージャーになろっかなー。マネージャーなら走らなくていいし。おにいちゃんの隣で応援できるし」


マネージャーより部員になってほしいなーと個人的には思う。部員が少ないとリレーや駅伝、出場できないし。


「おにいちゃん知ってた? 部員同士のカップルより、部員とマネージャーのカップルの方が成立しやすいんだよー」


「知らないっす。そうなのか?」


「そうだよー。おにいちゃん、かわいい従妹のマネージャー欲しくない?」


……ぶっちゃけてしまうと別に全くいらないんだけど、それを言うとアヤ怒りそうだし……。


「俺としては、かわいいマネージャーよりも、かわいい陸上部員がいたほうが嬉しいかな、うん」


「なるほどー、おにいちゃんは支えられるだけじゃなくて、ともに励ましあうカップルが好きなんだねー。 分かった、じゃあアタシも部員になって頑張るよ!」


……なんだか変なごまかしをしてしまったような気がするけど、アヤが納得してるならいっか。


「それよりももう後2、3人男子部員が入ってきてほしいな。今のままじゃ短距離陣もリレーに出られなくなるし、長距離も駅伝に出られなくなるし」


駅伝、絶対に出場したいもんな。めんどくさがってないで、もうちょい勧誘頑張らないと。

こんにちは、ルーバランです。


新1年生の自己紹介みたいな話になってしまいました(^^;


それでは今後ともよろしくです。

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小説内で使わせていただきました。ありがとうございます
カカの天下
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