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395話:溜まり場?

従妹のアヤを迎えに行って、ようやくあと少しで自分の家に戻ってくる。昼ごはんを食べたり、乗換えを何度もやっているうちに、もうすぐ18時。

と、遠かったあ……だいたい5時間くらいは電車の中にいた気がする。身動きできないもんだから、おかげで肩凝って肩凝って……。

やっぱりケチって青春18切符で行こうとか思わず、新幹線を使えばよかったなあ。


最初は元気にはしゃいでたアヤも、5時間も電車に乗ってたせいで、げんなりした顔になってる。

今日は簡単に夕飯作って、さっさと寝て、明日にでも歓迎パーティでも開くかな。


……ま、何はともあれ、ようやく家に着いた。


「『ただいまー』って言っても誰もいないよな、父さん母さんは仕事だし」


そう独り言をつぶやきながら、鍵を鍵穴に入れて……あれ? 鍵開いてる。おっかしいなあ……。

確かに鍵かけていったはずなんだけど。


「サツキ、今日朝出かける時ってかぎかけてったよな」


「かけてったよー、私も確認したし」


「だよなあ……別に泥棒なんて入る気はしないし」


入っても盗んでくようなもんきっと無いし。

ま、いいや。とにかく入ってみよう。


「ただいまー、おかえりー」


玄関のドアを開けながら、自分で自分にお帰りを言う。誰も家にいない時、必ずついつい言ってしまう。


「おかえりー」


「おかえりい」


「あ、おかえり」


……おい、何で家の中から声がするんだよ。しかも複数……。声を聞きつけたと同時に居間に駆けこむ。


「てめえら! 何でここにいるんだ!」


「ど、どうしたんだあ? ヤスう?」


「どうしたじゃないだろ!? 俺もサツキも父さんも母さんもいないのに、何で堂々と勝手に上がり込んでくつろいでんだよ。……しかもなんか食べてるし」


「あ、これは今日ボクがスーパーで買ってきたイチゴだよお。ちゃんとヤスとサツキちゃんの分もあるからあ」


別にそれはどうでもいい、勝手に住居に入り込んでいることが問題なんだ。

居間でくつろいでいたのはケン、ユッチ、キビ先輩の3人……お前ら、人が留守してるって時になんで上がりこんでんだよ。


「おいケン、さすがに不法侵入だろ? それはあかんだろ?」


「んー? 俺は玄関が開いてたから、いるんかなあと思って家にあがった。ってかさ、俺がヤスの家に遊びに来た時、鍵が開いてたんじゃなくて、ドアが開いてたんだよ。しかもガバーッと。そりゃそこまでいらっしゃい状態だったら入るだろ」


「それでも普通は入らねえよ……けど、今の話を聞くと、ケンは1番に来たわけじゃないってことだな。キビ先輩、何で侵入してるんですか?」


「家で妹と妹の彼氏がいちゃついてたから逃げてきたんだー。私が来た時、鍵は開いてたよ」


……なんか大変っすね。


「って事は……ユッチ、最初に不法侵入をしたのはおぬしか?」


「そそそ、そんなことしてないよお!?」


「あ、この俺さまの目が黒いうちは、たとえ神様が許しても、この俺が許さない! あ、お天道様の目はごまかせても、この俺さまの目はごまかされない!」


ドン、と足を床に強く打ちつけ大きな音を鳴らし、ユッチを威嚇する。全然怖がっておらず、全く威嚇になっていないのが残念。


「ヤス兄、それどこの時代劇のセリフー?」


分からない。気分としては桜吹雪の暴れん坊将軍の気分になって言ってみた。


「さあさあユッチ、今吐けば、今日の夕飯当番を命じるだけと言う罰で許してやろうぞ。うむうむ、我ながら見事な大岡裁きではないか」


「ヤス兄、疲れてて夕飯作りたくないだけでしょー?」


その通りっす。悪いか。


「そんなことしてないってばあ! ちゃんとお邪魔しますって言ったもん!」


お邪魔しますって言っても、不法侵入は不法侵入だと思うぞユッチ。


「ってかユッチってどうやって入ったんだ? 玄関ちゃんと鍵をかけたと思うんだけど」


「ヤス達がいなくって、たまたま木登りしたら窓が開いてただけだもん」


もんのすごい不法侵入っぽい空気がひしひしと感じられます。お前は忍者かとか言ってやりたい。


「まあいいや、ユッチ、夕飯作りよろしく。6人分だからいつもよりちょっと多めにな」


「はあい、ごめんなさあい……あれ? サツキちゃんとボクでしょ? ヤスでしょ? ケンでしょ? キビ先輩でしょ? 5人分じゃないのお?」


手で指を折りながら人数を数えるユッチ。確かに今までならその通りなんだけどな。


「おにいちゃん、もう顔出してもいい?」


そんな声をかけられ振り向いてみると、おずおずと居間を覗き込んでいるアヤの姿があった。まあ、家に帰ってきてみたら、見ず知らずの人が3人もいたら、どれだけ人懐っこくても警戒するよな。


「どぞ、いいよー。3人とも俺とサツキの友達。変人ばっかだけど多分いいやつらだから心配しなくていいぞ」


「一番の変人のヤスに言われたくねーよ」


うっさいケン、俺から見たらお前の方が変人だよ。ケンのセリフに返事をせず、覗き込んでたアヤを居間に連れてくる。


「ほれアヤ、自己紹介自己紹介」


「うん、おにいちゃん」


すーっと息を吸い込んで、元気よく自己紹介を始めるアヤ。


「こんにちは、はじめまして! 近藤彩です! 趣味は旅行、食べ歩き。苦手なことは静かにしてることです! これから一生ここでお世話になりますです! よろしくお願いします!」


……なんか一言変な言葉が聞こえたような気がしたけど、聞こえなかったことにしておこう。

とりあえずご飯ご飯。

こんばんは、ルーバランです。


最近、仮面ライダーダブルになんとなくはまってます。

フィリップ君が面白い。


シンケンジャーと仮面ライダーで、あそこまで力の入れ方が違うのはいいんだろうかとちょっと思ってしまいました(^^


それでは今後ともよろしくです。

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小説内で使わせていただきました。ありがとうございます
カカの天下
オーダーメイド
ええじゃないか
うそこメーカー
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