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364話:暇つぶし

今日は3月13日金曜日。俺たちの学年末テストも終わり、サツキの合格発表も終わり、残りはのんびりと過ごすだけ。そんな期間。

サツキは大山高校に合格できたし、クロちゃんサキちゃんもテニスの推薦で合格できたらしいし、ほんとめでたい事尽くしです。

というわけで、今日はこれからクロちゃんの家で3人で『合格おめでとう、これからも友達でいようねパジャマパーティ』を開くらしい。俺は1人家でお留守番。


「じゃあ行ってくるねヤス兄」


「あいあい、行ってらっしゃい。今日は酒飲むなよー」


俺としては飲んでくれてもうれしいけど。あんだけ甘えてくれたのはいつ以来だったろう……。


「もう飲まないよーだ。ヤス兄、残念だねー」


……ちぇ、ほんと残念。


「ヤス兄、ヤス兄もパジャマパーティに来たい?」


「行きたい!」


「だーめ、今日は女3人でわいわいやるんだもーん」


……なら聞くな! なんだ、その期待させておいてお預けさせられるなんて言うすごい嫌がらせは。


「ヤス兄もケンちゃんでも呼んで、パジャマパーティしたら?」


「いや、男2人でパジャマパーティとか、空しすぎるだろ」


「あはは、それはそれで楽しいかもよ、ヤス兄」


いや。俺とケンが2人でパジャマに着替えて、布団の上でキャピキャピと語り合う……うん、無理。


「それじゃ、今度こそほんとにいってきまーす」


はいよー……ま、楽しんできてくれ。サツキ。







「暇だ……」


時刻は夕方18時。まだ父さん母さんが帰ってくるまでもすごく時間があるし、サツキはクロちゃんの家で1泊してくるから、当分の間、自宅でひとりゴロゴロしてなきゃならない。


「ほんと暇だ……」


振り返れば、夜はいっつもサツキがいる中過ごしてきたもんなあ……。高校入ってから、サツキがいない夜なんてほとんどなかったもんな。

俺が風邪ひいてユッチの家で泊まったときくらいだよな。それぐらいサツキとはいつも一緒に過ごしてきたんだよなあ……いないとつまらなさすぎる。


「マジ暇だ……」


パジャマパーティはしないけど、せめてケンでもいればいいのに。いつも泊まっているくせにこういうときに限って泊まりに来ない。サツキがいない日にユッチやポンポコさんを泊めるわけにもいかんし……くそう、暇だ。


「ひーま、ひーま、ひーま、ひーま」


……連呼していても暇が解消されるわけでもなし……。

何故なんだろう? サツキがいないときに漫画を読んでもテレビを見ていてもそれほど面白いと感じられないのは。


「暇、麻痺、昼間、まんとひひ、ひざまくら、ランドセル、ルーレット、トマト、トト、トトロ、ロクデナシ、しりとり、リス、涼宮ハルヒ、ひとり……」


ひとりしりとり……空しい。


「ニートとかけて、和太鼓ととく」


「……して、その心は!」


「どちらもまつり『政』『祭』に参加する」


……杉村太蔵議員が元ニートっぽかったことから言ってみた。そう言えば、衆議院議員とか県会議員って選挙に落っこちた後ってどうなるんだろう? やっぱりニートになるのかな?

しかし、そうだとすると衆議院議員なんてお金持ちかニートぐらいしか成り手がないよなー。仕事してる人が突然衆議院議員に立候補して、当選して、そしたら総理が突然『バカヤロー!』って叫んで、半年で衆議院解散させられたりして、次回の選挙では落選して、そしたら仕事がなくてニートになる……選挙に立候補したらこういうことがマジありえそうだもんな。

うわ、普通の労働者は議員に立候補なんて絶対出来ねえ。

……あれ? ってことは今の日本って、お金持ちの道楽の人と、仕事がなくてニートだった人が議員さんになって、政を行っているって事になるのか……こええ、こりゃ日本ダメじゃん。


「春とかけて、新装開店のお店ととく」


「……して、その心は!」


「どちらもサクラが多いよね」


新装開店のお店、実はサクラばっかりだったー。とかありえそうだよな。パチンコでも実はかっている人の半分くらいはサクラだーとか。


「社会人とかけて、オセロととく」


「して、その心は!」


「白が黒になる」


……『部下の言ってることのが正しくて上司が間違っていても、上司が言うことは全部いいことになる』って、父さん母さんが時々愚痴る。

まったく、大人は子供に向かって『いじめをするな』だの『時間を守れ』だの『勉強しなさい』だのいろいろ言うけど、大人が見本を見せてみろってんだよな。


「『ヤクザ』とかけて、『ウンコを踏んだ子供』ととく」


「して、その心は!」


「早く足を洗ってくれ」


……こええ、『ヤクザ』と『ウンコ踏んだ子供』を同列に言ってしまった。ヤクザさんに聞こえてないよな。


「『転職ばかりする人』とかけて『前ならえをすると必ず腰に手を当てる人』ととく」


「……して、その心は!」


「どっちもしんちょう『慎重』『身長』さがない」


うむうむ、なかなかうまいのではないか?

だが……1人でこんなことをやっていても退屈すぎる。

今頃サツキ、クロちゃんサキちゃんと楽しくわいわいやってるんだろうなあ……早く明日にならないかな……そして早くサツキ、帰ってきてくれないかなあ。

こんばんは、ルーバランです。


「して、その心は!」


1個でも「うまいな」と思ってくださればうれしいです(^^;


それでは今後ともよろしくです。

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小説内で使わせていただきました。ありがとうございます
カカの天下
オーダーメイド
ええじゃないか
うそこメーカー
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