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308話:うとうとサツキ

ある程度曲も聴いたところで、サツキとユッチがふわぁあとあくびをし始めた。

もうすぐ22時だもんな、サツキはいつもならそろそろ寝る時間だ。


「サツキ、もう風呂入って寝た方がいいんじゃない?」


「まだ大丈夫なのー。今日はずっと起きてるのー」


や、別に大晦日じゃないんだからずっと起きてる必要はないと思うぞ。


「せっかくのクリスマスイブなんだからずっと起きてるのー、今日1日は頑張るのー」


……そこを頑張る必要あんのかなー。


「あのなサツキ、明日になれば今度はクリスマスが待ってるんだぞ。クリスマスに寝不足でふにゃふにゃの状態だったら、なんも面白くないだろうが。せっかく教会に行ってみても、聖書の朗読が子守唄なんてむなしすぎだし、教会の人にも失礼になるぞ」


「……でも頑張るのー」


何がそんなにサツキを奮い立たせるのだろう?

こっくりこっくりと頭を揺らしながらもなんでか起きようとしてるサツキ。


「別にクリスマスイブは今年だけじゃなくて来年もあるんだからな。今年のクリスマスイブをそんな名残惜しそうにしなくてもいいんじゃないかい?」


「ヤス兄、それは違うよー。今年のクリスマスイブは今年しかないんだよ。来年のクリスマスイブは今年とはまったく別のクリスマスイブなんだよ」


……そうなのか? そんなもんか?


「ヤス兄、今を生きるのが大事なんだよ。明日の事ばっかり考えてちゃ駄目なんだよ」


……なぜ教訓話になる? ついでに半目になりながら話し続けるのはよそう。ものすごく不気味だ。


「ヤス兄、こんな格言を知らないのー? 『まだ日が暮れない、働けよ、あくことなく。そのうちに誰も働くことのできない死が来る』」


知らん。誰だよそんな小難しいことを言った奴。そんなこと考えるくらいなら明日の献立を考えるぞ。


「つまりね、1日1日を精一杯生きろって言うことなんだよー。だから私は精一杯クリスマスイブを生きるのだー」


「サツキ、眠いなら寝た方がいいぞ。眠気によって頭が暴走しつつあるから。コタツに頭をぶつけながら、そんな変なセリフをセリフじゃない」


「ヤス兄、このセリフはね、変なセリフなんかじゃないよ、ゲーテなんだよ。あのゲーテだよ。『イエス、ウィーキャン』のゲーテだよ」


それ全然違う人だから。『イエスウィーキャン』はまったく別の人が言った言葉だから。そのネタは某有名雑誌の漫画で使ってたネタだからやめましょう。


「ゲーテってねー、いい言葉をたくさん残してるんだよ。『王様であろうと、百姓であろうと、自分の家庭で平和を見出す者が、いちばん幸せな人間である』とか『たやすくなる前は、何もかも難しいものだ』とか『ベストを尽くして情けなく失敗した。教訓は最初からするなだ』とか『他人に起こっている間はすべてがおもしろい』とか『よくもクリリンをー!』もゲーテが言ったんだよ」


最後のだけは絶対違うから! なんでそこでドラゴンボールになるの!?


「なあサツキ、眠いんだろ」


「眠くないもん、しゃっくりしてるもん」


それを言うならしゃっきりしてるかな? どう見てもしゃっくりはしてないなあ。


「もう寝ような、明日も早いから」


「だから私は今を生きるのー」


……駄目だこりゃ。何かのスイッチが入ってるみたい。


「ユッチもそろそろ寝た方がいいぞ。家に帰って寝るか? それとも泊まってくか?」


「んー……ボク、もう帰るのめんどくさあい……泊まってってもいい?」


オーケーっす。ってかそんな寝ぼけた顔のユッチをこの時間に帰らせるとどっかで事故しそうだ。


「キビ先輩はどうします?」


「うーん……私も泊まってっていいかな? 今日はもう寝るけど」


「いいですよ。サツキの部屋に布団が3つあるはずなんで、敷いて寝てください」


「りょーかい、それじゃシャワー浴びて寝るよ」


そう言って、居間から出てったキビ先輩。ユッチもそれに続いて出て行く。


「ほら、キビ先輩もユッチも今日は寝るって言ってんだから、サツキももう寝ろよ。いつまでもコタツに頭突きし続けてんなよ」


「うん、寝るー」


……あれ? さっきまでは今日はずっと起きてるって言ってたはずなんだけどどうしたの?


「サツキ、寝ろ寝ろって言ってた俺が言うのもなんだけど、今年のクリスマスイブは今日しかないんだから今日は頑張って起きてるんじゃなかったのか?」


「んー……今の事ばっかり考えて、いっぱいいっぱいになるより、やっぱり明日できることは明日やるのが一番だよ、ヤス兄。それにクリスマスイブは今年だけじゃないし」


サツキ、今を生きるのが大事と言う話はどこへいったんだ!? 今年のクリスマスイブは今日だけだって言ったのもサツキだぞ!




ユッチとキビ先輩が2階に上がっていくのと一緒に、サツキも風呂に入って自分の部屋に眠りに行った。

……訳が分からん。結局サツキは何がしたかったんだろう?


「ケン、さっきのサツキっていったい何がしたかったの?」


「んー……見張りじゃん?」


「見張り? 何を?」


「まあ、いろいろ」


やっぱり訳が分からん。ま、寝ぼけると訳の分からん行動に出るのはいつものことだしな。気にしないでおこう。

……さてと、父さんと母さんが帰ってくるまでは、ケンと暇つぶしでもしてるかあ。


こんばんは、ルーバランです。


最近、『小説家になろう』で連載小説が更新されると、携帯やパソコンに更新情報がメールで飛んでくるって機能を作ってみたんですが、既にそういうサービスを提供しているページがあるんですね……。


ネット小説更新チェック↓

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なんか悔しいです(^_^;


それでは今後ともよろしくです。

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小説内で使わせていただきました。ありがとうございます
カカの天下
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