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273話:ささいな事

「おっすロリ助」


「やほお、ロリい」


「ロリ兄。頑張って」


……一番目からケン、ユッチ、サツキ。何か俺、間違えたことしたのか? 迷子のムムちゃんを無事保護しただけのはずなのに……おんぶするぐらいはいいんじゃないかなあと思うんですが。


「確かに俺は子供好きだし、年下も好きだ。けど、そんな風に言われるのは心外っす」


「やっぱりロリいじゃんかあ」


だからやめい。ロリと言うな。あだ名がロリなんて……。


「というかユッチ、お前にロリとは言われたくない」


「なんでだあ!?」


「……だってなあ、ユッチの存在がロリだし」


「ボクはロリじゃないい! ボクは高校一年生だあ!」


「……見た目は小学4年生」


「ヤスの馬鹿あ!!」


ボクッ……。


みぞおちを殴られた……みぞおちだけはやめて。息が苦しい……。


「くそお、なんでこんな目に逢わなければなんないんだよ」


「日頃のおこないです。ロリ君」


ひろめた張本人のアオちゃんがなんかほざいてる……いじめだと思って俺がひきこもりになってもいいのか?






練習前の雑談もウララ先生の挨拶も終わって、長距離と短距離に分かれて練習開始。

……お、ポンポコさんが来てる。ほんと1週間ぶりぐらいに会ったな。


「おっすポンポコさん、お久しぶり」


「……ひさしぶりだな、ヤス」


……なんだか不機嫌なのは気のせいでしょうか? なにか俺、またやらかしたんだろうか? きっと何かやらかしたんだろうな。何かやらかしたに違いない。


「ポンポコさん、ごめんなさい」


「ん? なぜヤスが謝るのだ?」


「や、だってポンポコさんが怒ってるみたいだったから何かしたかなあと思って」


「私はそんなにヤスに怒っているか?」


「うん」


「…………まあいい、今回はヤスにまったく怒っていない。しかし……」


『しかし……』いったい何なんだろう?


「ヤス、これからはヤマピョンなんて考えないで2人3脚で頑張っていこう」


どして? この1週間、ポンポコさんってばヤマピョンとなにかあったのか?


「先週のいつかの練習から、突然ヤマピョンが練習行かないと言い出したのだ」


「はあ……」


「私かヤスかが何かやったか延々と聞き出していたのだが、なかなか口を割ってくれなくてな。ようやく聞けたかと思ったらものすごくしょうもない理由でな」


はあ、もったいぶらないと教えてください。


「『ヤスが無視した』と言っていたぞ」


………………今、いつどこで何を無視したのか思い出そうと記憶を掘り返していたんだけど、本当に記憶にない。まったく持って記憶にない。


「『そもそもヤマピョンの声は小さいから聞こえないこともよくあるのだから無視したかどうかなぞわからないだろう』と言ったのだが、まったく聞いてくれないのだ」


「ごめん。俺、いつかどこかで無視したっけ? 全然覚えてない」


「記憶にないくらいの程度のことだったのだろう? 仮に今ヤスが謝ってヤマピョンが部活にくるようになったとしても、また知らず知らずのうちにヤマピョンの事を無視するかもしれないだろう? そのたびにヤマピョンが部活こなくなって、そのたびにヤマピョンを説得するなぞやりたくない。私はそんなことをやりたくて陸上部に入部したわけではない」


んー……そういうサポートもマネージャーの仕事かなとか一瞬思ったりもしたけど……まあ、そりゃ何を無視したかは覚えてないけど、それぐらいで部活にくるのをやめようとするのを必死で止めるのに労力割かれて、ユッチやゴーヤ先輩が走っているサポートができないって何やらむなしいもんな。


「1週間もバカバカしいことに付き合わされてうっぷんがたまりにたまっている。今日からビシバシ鍛え上げてやるからな」


「え? えーと……」


鍛え上げてもらうというより、ものすっごいポンポコさんのストレス解消に付き合わされているに過ぎない気が……


「なんだ? 不満そうな口振りだな。練習したくないのか?」


「いやいや! めっちゃ練習したいっすよ! 俺、練習大好きー」


「そうか、そんなに好きか。それなら今日のメニューは20キロくらい走ろうか」


……ポンポコさんって絶対にSだよな……。



なんとか20キロ完走したけど……足腰がヘロヘロでしばらく動けませんでした。



今日の交換日記 あおい

----


こんばんは、あおいです。

ヤス君、ポンポコさんが帰ってきてよかったですね。


それにしても……。

ヤマピョン君とポンポコさんの2人一緒に休んでましたから、

「なぜ部活に来ないのだ?」

「……ポンポコさんがヤスとばかり仲良くしているから……」「べ、別にヤスとはなんでもないぞ」

「ほんと? てっきり俺……」

「そんなことあるわけないだろう」

「そ、それなら俺と……」

「実は私も」

のようなラブラブといいますか見てられないといいますか、そんな展開を期待してましたのに残念です。


そういえば、ユッチやヤス君、サツキちゃんには浮いた話はありませんか? そんな話もお聞きしたいです。

それでは失礼します。

こんばんは、ルーバランです。


今までにロリというあだ名の人はいませんでしたが、「ガン○ャー」と言うあだ名になった友達いましたね。私もつけられた本人も最初なんのことか知らず、平気な顔してましたが……知ってからは苦笑いするしかない(^^


知らない方は知らないままでいてくださいm(_ _)m


それでは今後ともよろしくです。

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カカの天下
オーダーメイド
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