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269話:ある昼下がりの午後

「ヤスう、おっはよお! いい天気だねえ」


今日はバンバンジーを食べた翌日。11月18日火曜日。

ユッチのいう通り今日はすっごくいい天気。くも1つない、まさに日本晴れと言うやつですな。11月でもこういう日は日向にねっころがってうたた寝をしたかったりする。

ユッチ、昨日はしょぼんとしてたけど今日はめっちゃ明るい。やっぱりユッチは元気じゃないとな。


「おっす。ところでユッチ、今は12時30分だ。太陽は俺たちの真上にいる。そんな時間に『おっはよお』はないんじゃないか?」


今日もまた屋上でお弁当を食べながら『長距離陸上部の顧問を見つけよう』作戦会議がある。まだポンポコさんもヤマピョンも屋上に来てないので、ユッチと俺の2人。


「ええ!? 別におはようっていつ言ってもいい言葉でしょ?」


んな訳あるかい。


「おはようってどう書くか知ってるか? 『お早う』って書くんだぞ。真っ昼間なのに『お早う』って変だろ?」


「ううん、でもボクのお父さんもお母さんも、仕事場でいっつも『おはようございます』って言ってるよお?」


それ、芸能界と水商売だけだと思ってたんだけど……違うのか。


「ユッチのお父さんとお母さんって芸能人?」


「ええ? 違うよお。お父さんもお母さんも芸能人じゃないよお?」


芸能人じゃないのか。ユッチの家ってでっかいから実は両親は有名な芸能人で、お金をがっぽがっぽ儲けてるのかと思った。


「それじゃ水商売の人?」


「ううん、違うよお? だいたい水商売って50過ぎてても大丈夫なのお?」


全く知らん。水商売の世界ってどんな風なんだろうね。


「ボクのお父さんとお母さんは普通の会社員だよ」


「そうなんだ? でも俺の父さんと母さんも普通の会社員だけど、仕事場で昼に挨拶する時は『こんにちは』って言ってるぞ」


会社によって全然違うものなのかな?


「でも、やっぱり俺としては12時の挨拶、こんにちはにして欲しいなあと思うんだけど」


そう思うのは俺だけか?


「でもでもお、何時から何時までが『おはよう』なのさあ? 何時から『こんにちは』なのお?」


さあ……答えの無い問題を出さないで欲しい。


「ボクとアオちゃんとポンポコとで先生とすれ違った時、ボクが『おはよう』って言って、アオちゃんが『こんばんは』って言って、ポンポコが『こんにちは』って言ったんだあ。先生混乱してさあ『おはこんばんち!』って言って逃げてったよお」


『おはよう』と『こんばんは』が一緒に使われる事ってないと思うんだけど。ユッチの感覚、何かがおかしいと思ってしまう。


「そう言えばどっかで聞いた話だけど、マックでは朝の開店から11時まで『おはようございます』で、11時〜18時まで『こんにちわ』、18時から閉店までが『こんばんわ』であいさつするらしいぞ」


マックで使っているだけで、これが正しいと言う訳じゃないと思うけどな。


「ヤスう、マックじゃないだろお。マクドだろお」


「なんでやねん」


「マクドナルドをなんだから『マクド』に決まってるんだあ! ちっちゃい『つ』なんてどこにもないじゃんかあ」


「でも、メニューに『ビックマック』ってあるけど? 『ビックマクド』なんて言わないじゃん」


「でも大阪でドナルドさんがそう言ってたんだあ!」


……それって大阪だからじゃね? 静岡ではマックだと思います。ってかドナルドさんは大阪まで何しに行ってたんだろう。


「ユッチ、マクドナルドには『朝マック』も『エッグマック』も『マックシェイク』も『マックフライポテト』あるんだ。でも、『マクドポテト』も『エッグマクド』も『朝マクド』も『マクドシェイク』もないんだぞ。さあ、ユッチよ。『マック』と叫ぶのだ」


「いやだあ、ボクはマクドって言うんだあ!」


まあ、別にマクドって呼んでくれてもいいんだけど。ってか、そもそもマクドナルドと言えばいいんじゃないかと思ってしまった自分。

ロッテリアはロッテって略さないし。


「ってか何の話だったっけか?」


「ええとお……お昼におはようなんて言うなあって話だよお」


そだったそだった。ものすごい脱線してるなあ。


「ボク、4時間目はずっと寝てて今起きた所だから『おはよお』でいいんだあ!」


「おいユッチ、授業ねるなよ! ただでさえ留年の可能性があるんだろ!?」


昨日その話聞いたばっかりだよ。テストの点が悪くても真面目に授業受けてますって見せとくと温情で進級させてくれたりする事もあるかもしれないけど、寝てたりして問題児になってたら、こっそりと進級とかも無くなりそうじゃん。


「だってだって、あの数学の先生、面白くないんだもん」


「いや、でもだなあ……」


「いいんだあ! 今度のテストはアオちゃんが教えてくれるって言ってたんだからあ!」


や、まあユッチがそれでいいならいいっす。


「ユッチと一緒に進級したいから、絶対に留年なんてしないでくれよ」


「うん、わかったあ!」


それからもずっとユッチと何か話してたら、昼休みが終わってしまった。

……ポンポコさん、来なかったんだけどどうかしたのかなあ。


おはようございます、ルーバランです。


私が家族や友達と会話する時はいつもこんな感じです。話がどんどんずれていきます(^^;


それでは今後ともよろしくです。

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カカの天下
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