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262話:顧問を探せ

「おはよー! ヤス兄」


「……お、おはよ?」


今日は11月13日木曜日。何故かサツキがすっごい元気。


「ん? どしたのー?」


「い、や? あ、れ? 昨日は怒ってなかった?」


「え? 全然怒ってないよー? ヤス兄、ボケた?」


や、ボケてない。ボケてない……本当になんかあった?


「ほらヤス兄、早く学校行こうよー」


「あ、うん?」


「ヤス兄、今日のお弁当なに?」


「えっと……おにぎり、鮭フライ、野菜炒め、梨の4点セット。昨日のカップケーキも残ってるけど」


カップケーキ……昨日いらんって言ったし、今日もいらんかな? ……サツキ好みの味にしたつもりだったけど、ケンにでもやるかあ。


「あ! まだ残ってたんだね。今日持ってってもいい?」


「あ、うん……いいけど?」


あれ? いらんのだと思ってたけど……。


「ありがと! ヤス兄! それじゃ早く学校行こ!」


……はて? まあ、何があったかよく分からんけど、サツキの機嫌がいいならいっかあ。

やばい、顔がにやけてしまう。カップケーキをもらってくれた事にすっごい喜んでしまっている俺がいる。








「と言う訳でポンポコさん、今日の俺はすごく機嫌がいいんす。めっちゃきつい練習でもどんと来いって感じっす!」


「……まあ、好きにしてくれていいが、今日の練習は無いぞ」


「なんで!?」


ものすっごいやる気だったのに。


「ヤス、前に少し話したような話していないような記憶に無い事なのだが」


「どっちやねん」


「ここ大山高校では、外周くらいしか練習はできないが、できないなりに練習をしようという話をしたと思うのだ」


「ああ、したした。無い物ねだりをしてたってしょうがないよなーって話をした」


「そうだ。その話だ。だが……そもそも本当に無い物ねだりなのか?」


「なんで? 練習場所も顧問もいないじゃん。土曜日以外は外周くらいしか練習できる事無いんじゃん?」


「そこだ。そもそもなぜ長距離に顧問がいないのだ?」


「……さあ? ウララ先生がいるからじゃない?」


「ウララ先生だけでは全てを見る事が不可能なのが現状だろう? ならばもう1人顧問をもらってもいいのではないか?」


「……できんの? そんな事」


「できないかどうかは聞いてみないと分からない。とりあえず聞くだけならタダだ、今日は職員室でいろんな先生に頼み込もう。長距離専門の顧問がいるだけで、出来ることはグンと広がる。例えば、練習場所も遠くに行ける、子供だけではできない事も大人ならば可能になる、朝練習も可能になるかもしれない」


「そうやね」


朝練習はいやじゃ……睡眠時間が厳しすぎる。俺はできれば7時間は寝ていたい人間なんだぞ。

最近は6時間しか寝てない。1時間ぐらい平気と言うな。その1時間が大事なんだ。


「陸上に詳しい先生が顧問になってくれたら、私が考えるメニューより遥かにいいメニューを組んでくれるかもしれんしな」


ポンポコさんのメニュー、十分すごいと思うんだけど……ま、それは置いといて、暇そうな先生探すかー、顧問になってくれそうな先生……顧問探しって言うと、なんだか『あひるの空』を思い出すなー。







「他あたってくれ」


「ごめんなー、いそがしいんや」


「ウララ先生が既に顧問にいるだろう?」


「ごめんなさい」


「問題児の面倒か……考えさせて」


「嫌です……問題児の面倒なんて」


「ヤスがいるなら勘弁」


………………………………………………………………………………全滅。


「なあポンポコさん、俺って行かなかった方がよかったんかなあ?」


特にヤスがいるなら勘弁と言いやがったあの先生。覚えてろ。


「関係ない、断る口実が欲しいだけだ」


うん、まあそう言ってくれれば嬉しいんだけど。


「だがヤス、なぜ故にお前はそんなに評判が悪い?」


ええと……理由は……反省文を毎回書いている、反省文に反省を書かない、校長のアソコにヘッドバッドを食らわした事がある、教頭のデコに輪ゴムをぶつけた事がある、木登りして枝を折った、サツキの中学に行く為に2回抜け出したっけ? そういや火災一歩手前事件もあったなあ……等々……。


「うん、しょうがない」


「しょうがないのか……しょうのないやつだ」


ごめんなさい、ダメな俺でごめんなさい。


「まあ、他にも先生はいる。文化部で週1の部活の顧問ならば兼任してくれるかもしれん。まだ探しようがある」


「そやね、頑張ろー!」






その後、文化部にも色々回ってみたけど、とりあえず、今日の成果……全滅。

ふう……ただ走るよりきつい、また明日頑張るべ。








今日の交換日記 ゆう

-----

やほほーい、ユッチだよお。

ヤスう! ボクの字はきたなくないい!

ヤスの字のほうがきたないくせにい。ボクおこってるんだからあ。


そうそう、ヤスのあんごう、さいしょのだけはわかったぞお! ケータイのボタンだよ!

……あとはさっぱりわかんなかったあ……ううう。


さいごのすうじって、きっと2つで1もじなんだよね!

09+45+11+36+02+12+17+19+30+17+18+40+23.

ここからどうするんだろう? わからないよお。


それじゃ、走ってくるねえ! バイバーイ。

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小説内で使わせていただきました。ありがとうございます
カカの天下
オーダーメイド
ええじゃないか
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