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247話:矛盾

今日は10月28日。駅伝出場も決まって、ちょっと一安心な気持ち。


今は現国の授業が終わって、その続きでずっと本を読み続けてるんだけど……うーん……これは駄目だろ。


「ヤス君、何を気難しげな毒を盛られたような顔してるんですか?」


何か微妙な言い回しをしてくれるなあ。


「アオちゃんか、この小説読んでたんだ。面白いんだけど、ものすごい矛盾を感じるんだよ」


「どんな内容なんですか?」


「ええと……女3人、男1人が主人公の話で」


「ハーレム物ですか?」


「いや? 現代バトルもの。と言ってもファンタジー要素はなくて、バトルは全部銃とかだな。ってか表紙を見ればハーレム物じゃないのは分かるだろ?」


人数比を聞いただけでハーレムとか考えるのはやめましょう。


「そうですね、というかヤス君が普通の書籍を読むなんて意外です」


「何を言う。漫画やラノベやネット小説以外にも、ちゃんと読んでるぞ。例えば『魔女の宅急便』とか『ホワイトアウト』とか『模倣犯』とか『ぼくらの七日間戦争』とか『夏の庭』とか『スタンドバイミー』とか『ぼくは勉強ができない』とか」


「……映画化された物だけですね」


「いやいや『悪霊がいっぱい!?』とか『ダレン・シャン』とか『DIVE!』も読んでるよ」


「……漫画化された物だけですね」


「いやいやいやいや『おっぱいバレー』とかも読んだよ?」


「今度映画化されますよ?」


そうなの!? ……『おっぱいバレー』は偶然だからしょうがないやん。


「この話に戻るけど、女3人のうち2人はおばさんだし、男はおじさんで子持ちだし」


「……はあ、それでどんな矛盾を感じたんですか?」


「この主人公の男、最初はめっちゃへぼキャラなのに、途中からめちゃめちゃかっこ良く変身するんだよ」


「何か転機でもあったんじゃないですか?」


「ああ、転機はあったな」


「ならいいじゃないですか」


「でもさあ……人間ってそんなに一瞬で強くなるか? 銃を扱えなかった人が、特訓も無しに気の持ちようでいきなり強くなれるもんか?」


「その辺りは考え方次第じゃないですか? 本なんですし、気にしなくていいと思いますが」


「そうなんかなあ……」


「そもそも、矛盾のない小説や漫画ってありますか?」


「わかんね。でもこの作品、大賞までとってる作品なんだけど……賞を受賞してる作品ですら矛盾って起きるもんなんかなあ?」


「さあ、どうなんでしょう? でも、それぐらいは矛盾って言わないんじゃないですか? 漫画とかだともっとすごいやっちゃったって言うのがたくさんありますよ」


「ええと……どんなの?」


「例えば……ドラゴンボールのクリリン」


「どこが?」


「鼻がない設定のはずなのに、天下一武道会、ジャッキーチュンとの対戦で鼻くそ投げてます」


ああ、確かに矛盾してる。けど、そこまで重要な失敗じゃない気がするのは俺だけか?


「例えば……名探偵コナン」


「あれは無理矢理な解決が多すぎだろ」


コナンの存在自体がおかしい時点で、推理ものとして読まなくてもいい気がする。


「例えば……地獄先生ぬ〜べ〜」


「単行本で謝ってたからいいんじゃない?」


弾劾裁判という名目で、あんなにミスがあったのかあとちょっとウケた。

それ以外にもミスがたくさんあったらしいけど。


「例えば……ドラえもん」


「別に秘密道具があれば何でもありだろ?」


「いえいえ、ドラえもんの体重知ってますか? 129.3キロですよ?」


「それで?」


「のび太君、ドラえもんを道具無しで持ち上げた事があるんですよ?」


「……それはすごい」


「他にも、のび太くんの学年、漫画では変わったりするんですよ。小学4年生になったり小学5年生になったり」


それは連載してた漫画が小学館の『小学ほにゃらら年生』の年齢に合わせてただけじゃん?

『あさりちゃん』もときどき年齢が変わった事があるような……大してそこは重要じゃないからいいんじゃないか?

よくあるよくある。


「小説でも、例えば『ズッコケ三人組シリーズ』、連載がものすごく長かったので時系列にするとすごい事になりますよ?」


「や、それはしょうがないんじゃない? 成長しない人たちが主人公の時点で所々おかしくなるのは諦めた方がいい気がする」


そう言う事を本編の中でネタにしてた作品もあったような……ええと……『天国に涙はいらない』とかこないだアオちゃんに借りた『おちゃらかほい!』とか……『おちゃらかほい』面白かった、少女漫画なのに笑えるとはやるじゃないか。


「ほら、今ヤス君も矛盾しましたよ?」


「え? 俺何か矛盾した?」


「賞をとるような小説では矛盾しちゃ駄目って最初に言いましたけど、『ズッコケ三人組シリーズ』、巖谷小波文芸賞を受賞してますよ」


「……まじ?」


「まじです」


うわ、まずった。


「参考書等は矛盾が生じてしまったらまずいですけど、小説は長引けば長引くほど矛盾やミスは生じるものだとおもいますよ。読む側は『ああ、しょうがねえなあ』と言う気持ちで見てあげるのもありなんじゃないですか? ズッコケ三人組シリーズはファンが矛盾を指摘するのも楽しんでた事もあるみたいですが」


それは知らんかった。


「……そうなのか」


うん、オウエンジャーも多少のミスはご愛嬌? そんな感じで書いててもいいのかな?


「でも、書く側は読者のそんなところに甘えないで、書き間違いが生じないように書かないといけないと思いますけどね。一番大きなミスですと、人名を書き間違えたりすると確実に読者は混乱しますよ?」


「はうっ……」


アオちゃん、きっつい一言をありがとうございます。

……気をつけよう。

こんばんは、ルーバランです。


男1人女3人……という話は「葬列(小川勝己著)」です。

長編です。ジャンルとしては、アクションとサスペンスかな? 興味がある方はぜひ。


「おっぱいバレー」はちょうど今公開中、4月18日公開です……今度の休み、自分も見にいこかな。


それでは今後ともよろしくです。

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