151話:レッツ女子部屋
か、体が重い……。
昼ご飯も食べ終わって、今からマッサージタイム。
午後練まであと2時間くらいあるし、のんびりやるか。
「ケン、マッサージやろーや」
「おいおい、ちょっと待て。よーく考えてみろ」
「何をだ?」
考えるより先にさっさとやって気持ちよくなりたいんだが。
「昨日、ゴーヤ先輩とキビ先輩に言われた事を覚えてないか?」
「ええと……肉か野菜か……それが問題だ。だろ?」
「違う! その後だ!」
「その後?」
ええと……なんかあったっけ?
「やな奴やな奴やな奴!」
冗談だとは思うがちょっとへこんだなあ。
「ヤス、お前一番大事なことを忘れてどうする!」
「はあ……なんだったっけ?」
「いつでも女子の部屋に遊びに来てくれと言われただろ!?」
「や、そりゃ覚えてるけど、だからって何かあったっけ?」
それより俺はマッサージをしてほしい。
「ヤス、よーく聞け。男にマッサージされるのと、女にマッサージされるの、どっちが嬉しいと思う?」
「ケンにしてもらうのが嬉しい」
ケン、マッサージ上手だし。ケンにしてもらった後はすごく楽になる。
「気持ち悪いこと言うな! ……この枯れた野郎め、俺はヤスなんかにマッサージされるより、ウララ先生にされたい!」
こら、『なんか』ってなんだ。『なんか』って。
「ケン、それは身を滅ぼす考え方だぞ」
歴史上でもどうやっても殺せなかった宿敵を倒すのは最後は色仕掛けなんだぞ。
「ふふん、なんとでも言うがいいさ。と言うわけで俺は女子の部屋に行くぞ。ヤスはいかないのか?」
「めんどいから行きたくないんだが……」
午前の練習で体中筋肉痛だし、午後練までゴロゴロしてたいなあ。
「ヤスも女子の部屋に行けばサツキちゃんにマッサージしてもらえるぞ」
「俺も行く!」
日曜日、サツキにしてあげるばっかりでしてもらったことない。今日ならしてもらえるかもしれん。
「…………ま、いいや。んじゃいこか」
「イエッサー!」
おし、楽しみだ。
さてさて、女子の部屋の目の前っす。
「おし、ここでヤスはノックせずに入って着替え中の女子の中に突っ込み、大ブーイングを受けるんだよな」
「もうその話は止めて……」
いつまでも蒸し返さないでほしい……。
「何を言う! あれは事故って事になってお咎めなしなんてずるすぎるだろ!」
「うっさい! その後男子全員で1日中ねちねちねちねちと文句言ってきやがって! それが十分なお咎めだったさ!」
「いや、それを女子全員から庇われてただろうが! 覗いたやつが庇われるっておかしいだろ!?」
そこまで知らん! 勝手に俺の回りで事態が進んでっただけだ。俺は何もしちゃいないぞ。
「……ま、いいや。過去を蒸し返すことはむなしいからな」
「蒸し返したのはケンじゃねえか! 俺は忘れたかったよ!」
「ヤス&ケンです、入ってもいいですか?」
俺の話を無視すんな!!
……まあいいや、同じ失敗は繰り返さない。今日はちゃんと返事があるまで待つぞ。
「どーぞ! 待ってたよ!」
よし、キビ先輩が返事してくれた。
大丈夫そうだな。
「お邪魔しま」
「待てえ!!!」
な、なに? そんな急に言われても右手は急に止まらない!
ガチャ
……干したパンツを片付けようとしてるユッチと目があった。
「……」
「……ええと」
どうしよう。反応がない。
「……」
「気にしなくていいんじゃないかな、うん」
……返事がない。ただのしかばねのようだ。
「……」
「俺、サツキのパンツを毎日洗濯してるから、そんなん見慣れてるし」
「ヤス兄、変な事言うな!」
「や、事実じゃん?」
「……」
あれ? サツキも黙っちゃった?
『……で』
「……で?」
『でてけえ!!!!』
ビシビシッ!
いたいいたいっ!! な、何が当たってるんだ?
……洗濯バサミか。痛いから投げるな!
慌てて部屋を出たけどまだ何か物がドアに投げられてる……。
「さすがヤス、どんなに注意しててもエロい事しようと考えるんだな」
「そんなこと考えてない!」
ものすごく心外だ。
「ってかさっさと部屋から出ればよかったのに。そんなにユッチのパンツが見たかったのか?」
「や、別に? 今さらクマさんパンツを見ても……」
「言うなあっ!!」
やばっ! 口が滑った!
「後で覚えておけよおっ!! ヤス!!」
……ごめんなさい……忘れさせてください……。
こんばんは、ルーバランです。
すみません……遅くなりました。
書いてたら妹が隣で
「今投稿してもだれも読まないよー、私も紅白見るもん」
と言ってきました。
……妹め。
まあ、気にしないで投稿です。
それではよいお年を。