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148話:サーキットリレー

今から朝の集い。


「……」


半分も来てない。2年の男子の先輩だけじゃん。


「女子の部屋、多分みんな寝てますね」


「1年男子の部屋もっぽい」


みんな朝弱すぎっすよ。朝練終わった後、起こしにいけばよかった。


旗を揚げて、所長さんが挨拶して、今青年の家を利用している団体の紹介、注意事項の連絡で終わり。あっさりしてる。


さ、今からラジオ体操だ!









「ヤス先輩、何を踊ろうとしてたんですか?」


「……ミドリちゃん、聞かないで……」


……穴があったら入りたい……ラジオ体操ってあんなんだったんだ……家で毎朝やってたラジオ体操と全然違う。

あんなに飛び跳ねてた自分って何なんだろう?









さてさて、午前練習開始。

今はさすがに全員揃ってるな。


「朝はすみませんでした、明日から気をつけますね」


うん、ウララ先生。団体紹介の時ちょっと恥ずかしかったぞ。19人で来てますって紹介されて9人しかいないって。


「ところで、やっぱり合宿来たら普段とは違った遊び心、欲しいよね」


ウララ先生、突然何を言うんですか?


「筋力トレーニングもいつもと違った方法でやったら楽しくできるんじゃないかなって思う訳よ」


そんなもんか?


「なので私とポンポコさんで考えました、名付けて『サーキットリレー!』」


……なんじゃそりゃ。


「長距離の人も参加していいわよ」


参加していいって言われてもな……今日のメニューもあるし。

とりあえず、ポンポコさんを見てみた。昨日もらったメニューにはそんな事書かれてなかったし。

ポンポコさん、うなずいてる。参加しろって事だな。

よし、参加してみっか。












結局参加者は短距離男子の半分と、短距離女子全員+サツキ、俺で男子4人女子5人の計9人。

男子での参加はケンと2年の先輩2人。

長距離は別メニューをやるからって不参加、短距離の残りの男子は筋肉痛がひどいとか、体がめっちゃ重いって理由で不参加。


「さてさて、リレーなんだから当然バトンをつなぐ訳だけど、今回はタッチでいい事にしましょう……でも、9人かあ……全員参加を期待してたんだけどな……半分なのね……」


ウララ先生、がっかりしないでくださいよ。


「ウララ先生! 俺が10人分働きます!」


「……ありがとね、ケン君」


お、ちょっと元気取り戻した。


「それじゃ、チーム分けしましょう!」


ふむふむ、どんな風にわけるんだろ?


「実力が均衡しないと面白くないからね! まずはそれぞれのチームのリーダー! マー君とボーちゃんとケン君!」


2年の男子の先輩2人とケンか。さすがケン。

ん? ……男子で俺だけ外されたあ……。


「マー君チームにユッチとアオちゃん!」


なるほど……ユッチとアオちゃんが同じチームか。


「ボーちゃんチームにゴーヤさんとサツキちゃん!」


ふむふむ……って事は


「ケン君チームにキビさんとヤス君!」


やな奴って連呼されたキビ先輩とか。

まあ、やな奴ってのは冗談だろうし、大丈夫だろ。


「まず、400メートルのスタートラインがスタートね」


ふむふむ。


「1人あたり、230メートル。第2走者が200メートルラインで交代よ」


30メートル余分じゃね? 200メートルから、何をするんだろう。


「まず、30メートル手押し車! サツキちゃん、手押し車は分かる?」


「すみません、知りません」


「まず、1人が腕立て伏せをおこなう時の姿勢になって、もう1人がその人の両足を持って立ってもらうの。で、その状態で前に進んで行くの」


結構きついんだよな、しかもそれが30メートルか。


「30メートルラインにはタイヤがありますから、そこまで頑張ってください」


「タイヤって……まさか」


「ヤス君、その通り! そこから20メートル、タイヤ押し!」


きっつ!


「タイヤはポンポコさんとミドリちゃんで戻しますから、そのままにしておいてください」


ポンポコさんとミドリちゃんも大変だあ。


「そこから50メートルはジョグしてください、そこで息整えてね」


ふむふむ。


「そこで腕立て、足あげ腹筋、ひねり腹筋、背筋、スクワットを各種20!」


……何か地味にきついな。


「勝負だからって急いで雑にやらず丁寧にやってね。特にスクワットはちゃんとしたスクワットをやってね」


「ちゃんとしたってどんなスクワットですか?」


「まず、背筋を伸ばす。きついとまるめたくなるけど腰にくるから止めましょう」


まあ、そりゃそうだよな。


「呼吸はしゃがむ時に吸って、立つときに吐く」


……それは知らんかった。


「後は、ひざを曲げる時、内側に曲げない事、さらにひざを曲げるときはひざを前に出しちゃ駄目だよ……こんなものかな」


了解っす!


「そこからスキップをしながら50メートル!」


スキップか、そこは楽か?


「スキップし終わったら、そこに縄跳びが置いてあるから二重跳び20回やってね」


ふふん、サツキと合宿前日に特訓したからな。

成果を見せてやる。


「二重飛び20回終わった時点でバービージャンプ20回!」


おい! いじめだろ!


「ヤス兄、バービージャンプってどんなの?」


「立ってる状態から、素早くしゃがむ、手をつく、足を伸ばす、足を元に戻す、ジャンプ!」


めちゃくちゃきついんだぞ、これ。


「ラスト50メートル流して走ったら、次の人の手押し車で足もってあげてね」


ああ、だから200+30で230メートルなのか。


「まあ、きっと他の人がやってる間、休憩できるから大丈夫よ」


ほんとか? 信じるぞ。


「制限時間はなし! エンドレスリレーね!」


終わらない? 終わらないのか?


「負けたチームはどうしましょうか?」


負けてへこんだ状態から、さらに追い討ちをかけるのか?


「荷物持ちや、さらに腹筋させる等は、体の酷使をしすぎになるから止めておいた方がいいのではないか?」


ナイスだポンポコさん! その通り! 変な事は止めようよ!


「じゃあ、わさび?」


なにその拷問! わさびたっぷりの寿司とかじゃなくてわさび!?


「なあ! 負けたチームじゃなくて、勝ったチームにご褒美にしよ!」


「勝ったチームのメンバーをどうするんだ? ヤス」


ケン、お前も考えてくれ!


「えっと……勝ったチームは今日1日1個だけ誰かに言う事聞かせれる!」


「つまり、賞品は後で考えよって事だな、ヤス」


「……そうとも言います」


思いつかなかったんだよう。


「だが、名案だ。ご褒美のがいいよな」


だろ!?


「そうね、じゃあ勝ったチームは今日1日のどこかでビリのチームに1個だけ言う事聞かせれるって事で! ただし、常識の範囲内だからね!」


あれ? 罰ゲームも混じっちゃってる……なんで?


「だって飴と鞭が必要でしょ?」


そうか……そう言うもんか。


「ウララ先生! ウララ先生とマネさん達も参加しましょう!」


「ケン君、どういう事?」


「ウララ先生達もどっかのチームに所属するんです。所属したチームが勝った場合はウララ先生もビリに何か命令できて、負けた場合は言う事聞くんです」


えーっと……。


「要は馬券を買って賭ける感じか?」


「確かにそうだが……言い方悪いぞ、ヤス」


すまん。


「いいわね、応援に熱も入るし」


「私達も構わないぞ」


お、ポンポコさん達ものったか。


「じゃあまずはミドリちゃん、どこのチームがいい?」


「もちろん、お姉ちゃんのチームです!」


「ポンポコさんは?」


「そうだな……本命はボーちゃん先輩チームな気もするが、私はここはあえてケンチームにする」


そうか、そこが本命なのか。


「って事は私がボーちゃんチームね」


だな、ウララ先生がその本命チーム。


「じゃあ、10分後に始めますから! 体しっかりほぐしてね!」


おし、んじゃ頑張るべ!

おはようございます、ルーバランです。


以前、後書きでネット小説ランキングの話、書きました。


同様に書き始めた頃に携帯の方もランキング登録、とりあえずしとこと思ってしといたんですよ。

どうなってるかと思って見に行ったら


……削除されてました。


1月以上アクセスがないと消されるそうです。


……自分の実力不足を痛感しますね。

精進します


ちなみにスクワット。私はスクワットするとき、毎回

「ひざ前に出すな!」

と怒られてました。


↓正しい姿勢がのってます。

http://www.mft.jp/basic_squat.htm


↓参考にさせていただきました。

http://diet.goo.ne.jp/member/topics/0510_no2/02.html


それでは!

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小説内で使わせていただきました。ありがとうございます
カカの天下
オーダーメイド
ええじゃないか
うそこメーカー
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