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147話:合宿2日目、掛け声だして

山の夜って夏でも冷えるな。

長袖の服持って来といてよかった……。


もう就寝時間だが、みんなまだ起きてるみたい。


「……だか……合……言……イ……トだろ?」


……この声はノンキか? ……どうでもいい、俺は眠い。……寝ます。














「……う、うーん……」


……朝5時50分か、よく寝た。

枕が変わると寝れない事も時々あるけど、今日はぐっすりだったなあ。

きっと疲れてたんだな……体はそこら中筋肉痛だし。


他のヤツラはっと……まあ、まだ寝てるわな。

よっこいせっと……体が重っ!


「くう、こんなんで大丈夫か? まあでも……ポンポコさんと約束あるし……いきますか!」










玄関を出て、グーッと背伸びをする。


「や、早朝に起きるってやっぱりええなあ」


……お前はどこのじじいかと言う声は受け付けんぞ。

早朝はいいもんなんだぞ。道路でも車がめっちゃ少なくって、誰もいないなか、何でもし放題。


ポンポコさんが来るまで、軽く体操して体ほぐしとこ。


「おはようございます」


ん? アオちゃんか? ポンポコさんが来ると思ってたけど。


「おはよ、アオちゃ……ってミドリちゃん?」


「そうですよ? 誰だと思ったんですか?」


「アオちゃん。声もしゃべり方もそっくり」


「そうですか!? 私の目標はお姉ちゃんなので嬉しいです!」


アオちゃんは目標にしない方が……ごほん。


「ってかミドリちゃん、早いねー」


「ヤス先輩こそ早いじゃないですか。こんな朝早くに何するつもりだったんですか?」


「えーと……ポンポコさんと待ち合わせて」


「逢い引きですか?」


なんでやねん!


「朝練朝練。朝体を動かすといいらしいし」


「そうですか。でもポンポコ先輩、くーくー寝てましたよ?」


「なぬ!?」


「ポンポコ先輩の目覚まし時計、ピーピー鳴ってましたけど、バシンって叩かれてご臨終してました」


……なんじゃそりゃ。

朝弱いって言ってたけど、そこまで弱いとは。


「その目覚ましで私だけ起きちゃって……みんなよくあんな音聞いて寝てられるなあと思っちゃいました」


「……って、そこの部屋朝弱すぎじゃね?」


ウララ先生もいたはずなんだが……。

それでいいんか? ウララ先生。


「お姉ちゃんも朝弱いんですよね」


アオちゃんもか。結構意外。


「ヤス先輩はいつもこんなに早いんですか?」


「ああ、うん。いっつも6時には起きてるかなあ」


「何してるんです?」


「家事と……最近はラジオ体操」


あの時からはまってしまった。

眠くても、ラジオ体操してるうちに目が覚めるんだよな。


「お姉ちゃんから聞いてましたけど……ヤス先輩ってほんとに主夫ですね」


いやいや! 主夫じゃないから! 学生だから!


「ってかミドリちゃんの方こそ、いつもこんなに早いの?」


「私は普段は起きるの7時頃です、今日は目覚ましに起こされました」


そかそか。


「ところでミドリちゃん、暇?」


「暇ですよ?」


「付き合ってくれない? 朝練に」


「いいですよ……でも、朝練って何するんですか?」


「さあ……ポンポコさんからは走れとしか聞いてないんだよね。ま、適当に走るよ。……で、多分あの自転車借りていいと思うから、俺にくっついてきてくれない?」


「はい、分かりました」


おし、それじゃ、レッツゴー!












いきなり朝に速く走って、午前練午後練に支障が出るのはやだからな。

ゆっくりと走ろ。 んでフォームを意識してっと。


「ヤス先輩」


「ん、何?」


「私、バスケ部に入ってるんですけど」


「あ、ミドリちゃん、バスケ部なんだ?」


背が高いし、これで俊敏だったら言う事なしだな。


「そうなんです。それで練習前は必ず走るんですが……走るときって声出しません?」


「あ、俺も野球部時代声出してたよ……やるかい?」


「やりましょう!」


「ミドリちゃんとこは、なんて掛け声?」


「私のとこは、『ファイト!』『ハイ!』『元気?』『おー!』『頑張ろー!』『よし!』でしたよ? 『ファイト!』『元気?』『頑張ろー!』を誰か1人が言って、『ハイ!』『おー!』『よし!』がみんなで言います」


「ほおほお」


中々リズムが良くていい感じじゃないですか。


「ヤス先輩はどんなのだったんですか?」


「「ふぁいとー、ぜ!」『おおっ!!』「ぜ!」『おおっ!!』「ぜ!」『おおっ!!』って感じ?」


「「ぜ!」って何ですか?」


何だったんだろ? ……そういや知らない。


「きっと『愛してるぜ!』の『ぜ!』とかっすよ」


「野球部みんなで『愛してるぜ!』ですか?」


こわっ! 『愛してるぜっ!』 『おおっ!』 

……そんな声出し3年もやってたのか?


「他にも掛け声で何か無いでしょうか」


「んー……祭りでミコシ担いで「俺たち一番!」『俺たち一番!!』「俺たちゃ最強!」『俺たちゃ最強!!』ってのがあったけど」


「なかなか豪快な掛け声ですね」


「4、4に分かれてればどんな感じでもよかったな」


うん、1人1人いろいろひねってた。


「私がバスケで聞いた事があるのは、自分の小学校をローマ字で叫ぶんですよ」


「ローマ字?」


わざわざ?


「例えば、ミドリ小学校があったら「エム!」『アイ!』「ディー!」『オー!』「アール!」『アイ!』「ミ・ド・リ! ファイト!」『オー!!』みたいに掛け声してました」


ローマ字を最初に言う理由が分からんなあ。

ミドリ、ファイトー! じゃ駄目なのかなあ。


「やっぱり掛け声の王道はファイト! オー! でしょうか?」


「そだな。……ま、普通にやろか?」


「はい!」


んじゃいくべ。


「ファイト!」


「おー!」


「ファイト!」


「おー!」


「ファイト!」


「おー!」












はっ、はっ、はっ、はっ……。


「ヤス先輩、大丈夫ですか?」


「だ、大丈夫。で、でも、意外、と疲れ、たよ」


「それはやっぱりあの上り坂を叫びながら上ったからですね」


「や、やめて、くれなかった、じゃん」


「律儀ですね。いつやめるのかなあと思って見てました」


え!? やめてよかったの!?

そ、それ、言ってよ……。

おはようございます、ルーバランです。


私が高校のときは


「がんばっていきまっしょーい!」


……数秒待ち。


『おおおおおっ!!!』


みたいな掛け声でした。

数秒間が空くせいで、『おおおおおっ!!!』の部分、声が揃いませんでした。


あの間は何だったんだろう?


それでは!

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