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141話:合宿開始

今日は8月22日。

今日から合宿開始だ。

快晴になってよかった。


昨日サツキも合宿に連れてけないかウララ先生に聞いたら、なんとかOKをもらえた。

無理だと思ってもとりあえずいろいろ聞いてみるもんっすね。


















「サツキ、行くぞー!」


「待ってよ、ヤス兄! まだまとめてないんだから!」


「って何でそんなに荷物が多いんだ?」


「女の子は荷物が多い物なんだよ、ヤス兄」


や、中2で2泊3日の修学旅行の時サツキはあんまり荷物持ってなかったぞ。『荷物が多かったら邪魔じゃん』って言って小さなリュック1つにまとめてた気が……。


「お待たせ! ヤス兄!」


「うい、行こか……ってほんとに荷物多いな、何が入ってんの?」


「いろいろ。女の子の荷物を聞くなんて野暮だよ、ヤス兄」


こらサツキ、そればっかやん。

今回はスポーツバッグ一杯に詰め込んできてる……なに入ってんだろ。















合宿所である青少年の家に到着。

富士山の麓にあって、今日は快晴なもんだから富士山がものすごく綺麗に見える。

もうほとんどの部活のメンバーは来てる。あそこにケンとヤマピョン以外の男子がひとかたまりになってて、向こうにユッチとアオちゃん、アオちゃんの妹さんにポンポコさん、んでさらに向こうにゴーヤ先輩とキビ先輩とウララ先生。

……来てないのはケンとヤマピョンくらいかな。

お、ユッチが気付いてこっちにやって来た。


「おはよっ! ヤス、サツキちゃん!」


今日は朝なのに元気だ、ユッチ。


「ういっす、おはようさん」


「おはようございます、ユッチ先輩」


「晴れてよかったねえ、去年は霧がすごくてってウララ先生言ってたもん」


「だな、晴れ女でもいるんじゃない?」


「ボク、晴れ女だよ! 今まで運動会とか大会で雨ふった事無いぞ!」


ほおほお。


「週間天気予報見てたら合宿のうち2日は雨降るらしいですよ?」


「あ、あれ? そうなんだ?」


……サツキ、そんな事言っちゃユッチがかわいそうだ。


「確か3日目と5日目だったと思います、雨の日の練習って何するんですか?」


「雨の日は大体筋トレかなあ……そっか、雨、降るんだあ……」


ユッチ、そんながっかりすんな。










「よっしゃ! 9時ジャスト、ギリギリセーフ! おはようさん、ヤス。時間ぴったりだっただろ」


「おはよ、ケン。10秒遅刻だ」


「細かすぎだろ!」


「遅れたには違いないぞ……ってかケンの荷物多すぎじゃないか?」


「そうなんだよ、これが重くってバス降りた後走れなくってさ、それが無かったら余裕で間に合ってたな」


「遅刻の言い訳?」


「うむ!」


や、堂々と言うな。


「その荷物、一体全体何が入ってるんだよ」


「いろいろ。男の荷物を聞くなんて野暮だぞ、ヤス」


うっさい! サツキと同じ事言うな!


「それじゃ、全員揃ったので、最初のミーティング初めましょっか」


「あれ? ウララ先生、まだヤマピョン来てませんよ?」


「ああ、昨日ヤマピョン君のおばあちゃんから連絡あって、合宿は休むそうよ」


そっか、合宿来ないかあ……残念。


「さて、改めてみんなおはよう」


『おはようございます!』


「青少年の家では、いろいろルールがありますから、きちんとそれ守ってね。他の団体も利用してますから、迷惑をかけないようにしてね。特に4月、集団宿泊研修でここに来た時に夜中抜け出したヤス君とポンポコさん、気をつけるように」


『はーい』


やな記憶を思い出したなあ。

ってかそれより俺はガソリン引火のが怖かった……アオちゃんと仲良くなったきっかけだったけど。


「変な規則がある訳じゃないし、基本的なマナーを守ってればそんな違反するなんて事は無いと思うわよ」


うい、了解。


「洗濯は空き時間を見て部屋ごとに自分たちでやってね。そんなに数がある訳じゃないし、他の団体さんも利用するから占領しないよう気をつけて」


ういうい、了解。


「食事は弁当の時以外はバイキング形式です、食べ過ぎなさい」


何で!? 訳分からん!


「小食じゃ合宿、持たないわよ。練習でお腹が重くて動けないってほどには食べちゃ駄目だけど、たくさん食べてね」


そう言う事ですか……んじゃ『食べ過ぎなさい』じゃなくて、『キチンと食べろ』くらいに言ってくださいよ。




「じゃあ前にプリント渡しといたけど、もう1回1日の時間の流れ、説明するね。プリント出せる人は出して」


ほいほい、了解。

隣にいるサツキと一緒に見る。


ちょっとずれるときもあるらしいけど、大体こんな流れ。


06:30 起床


07:00 朝のつどい、ラジオ体操

07:20 


07:30 朝食

08:00 


09:00 午前練習

11:30 


12:00 昼食(弁当の時もあり)

12:30


13:30 午後練習

16:00


17:00 夕べのつどい

17:20


18:30 夕食

19:00


20:00 どっかで入浴

21:00


21:15 お勉強

22:30


22:30 明日の連絡

22:40


23:00 就寝


「ふーん……あんまり自由時間って無いんだね」


「まあなあ……遊びにきた訳じゃなくて、合宿だし。こんなもんなんじゃん?」


「っていうか、私毎朝起きられるかなあ……」


「いつもみたいに俺が起こしに行っていいのか?」


「私だけだったら良いけど、ポンポコ先輩とかユッチ先輩とかアオちゃん先輩が寝てる中入ってったらまずいんじゃない?」


うん、だよな。


「まあ、誰かに起こしてもらいな。アオちゃんとか朝きちんとしてそうだし」


ユッチは寝てそ。


「あいあい、ヤス兄」


「……と言う訳だから、よろしくね」


ウララ先生の説明もちょうど終わった。


「練習に関してだけど、短距離は私が見ますが中長距離はどうするの?」


「あ、俺が考えときました」


2年の先輩が答えた。


「そう……よろしくね」


「はい」


ウララ先生、ちょっと心配そうだけど……まあ、ウララ先生も短距離長距離両方見る事は出来ないから、しょうがないわな。

俺はどうしよう。まだメニュー自分で考えれるだけの知識、無いし。ポンポコさんからも聞いてないし。


「それでは、荷物を置いて、所長さんに挨拶したら、早速今日の練習開始しましょう!」


『はい!』


ではでは、合宿開始っす。

おはようございます、ルーバランです。


『青少年交流の家』の起床時間や就寝時間、朝の集い、夕べの集いの参加等は決まってます。

その辺りは面倒かもしれないですが、安さには負けます。


富士山のふもと以外にも青少年交流の家はありまして、

北海道、岩手県、福島県、群馬県、石川県、岐阜県、兵庫県、島根県、広島県、愛媛県、熊本県、沖縄県

の全国に計13カ所あります。


詳しくは

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%BD%E7%AB%8B%E9%9D%92%E5%B0%91%E5%B9%B4%E4%BA%A4%E6%B5%81%E3%81%AE%E5%AE%B6

を見てください。



そういえば、今日は全国高校駅伝です。


女子が午前10:05〜11:55

男子が午後0:15〜2:55

でNHK総合にて放送されますので、興味のある方は。


東海地方の女子出場校は

静 岡 三島北

愛 知 豊川

愛 知 豊川工

三 重 津商

岐 阜 中津商


東海地方の男子出場校は

静 岡 藤枝明誠

愛 知 豊川工

三 重 上野工

岐 阜 中京


女子は20回記念なので、東海地方から1校余分に出れるようで豊川工業高校が選ばれてました。


その他の地域の出場校に関しては

http://www.nhk.or.jp/rr/

で見られます。


あとがき、長々と失礼いたしました。

それでは今後ともよろしくお願いいたします。

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小説内で使わせていただきました。ありがとうございます
カカの天下
オーダーメイド
ええじゃないか
うそこメーカー
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