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136話:ファミレスにて

さて、俺、サツキ、ユッチ、アオちゃんの4人で昼食のお店探し。

駅前に1つラーメン屋さんがあったんだけど、そこそこ客もいて、あんまり長い間いる事が出来そうになかったので、電車に乗って別の駅へ。
















適当なファミレスを見つけて、そこに入る。


「さてと、みんなドリンクバーはつける?」


「もちろん!」


「もち!」


「もちろんです」


うん、とりあえずドリンクバーと。


「他は……とりあえずみんなでつっつける物頼もっか?」


「了解、ヤス兄」


さてさて、隣に座ってるアオちゃんとメニューを見てと。

女子だけど、サツキもユッチもアオちゃんもかなり食べるんだよな。俺と同じくらい食べる。

それぐらい運動してるって事なんだよな。


「……こう、外で食べるときってどうにかして安く済まそうって考えない?」


「考えますよ? みんなで食べに行ったとき、よく『そんな高い物頼むんですか!?』って心の中で叫んでます、後は安くてもお腹の足しにならない物は除外ですね。デザートはこの後ユッチがいつも作ってくれますから、頼まないです」


よし、同志がいた。

……ってかユッチすごいな。


「と言う訳で、まずサラダは『ガーデンサラダ』だよな」


「もちろんですよ、『肉サラダ』って頼んだら怒りますよ?」


「わかってるって」


よしよし。


「で、他はっと……ピザは好き?」


「好きですよ」


「おし、んじゃ『野菜とキノコのピザ』」


「『ガーリックトースト』は4つですからこれも頼みましょう」


「ういうい」


他には……。


「肉系で一番安い『ハンバーグステーキ』で」


「いいですね、あと私ほうれん草が好きなんですよ」


「んじゃこの『ほうれん草のソテー』つけよっか?」


「こっちの『ほうれん草のオーブン焼き』じゃ駄目ですか?」


「おっけーっす」


んじゃ、これもと。


「こっちはこんな感じでいっか」


今ので大体1500円くらい。

4人で割れば大した値段じゃない。


「そうですね、ユッチ達も何か頼むでしょうし」


まあ、サツキもいるからびっくりするような高いメニューは選ばないだろう。


「そっちは決まった?」


「決まったよー、ヤス兄」


んじゃ、呼び出しボタン、ポチッとな。


「はいはーい、今行きまーす!」


元気なバイトの人だな。


「お待たせしました! ……えっと、ご家族ですか?」


「はい、そうですよ」


サツキが返事した。

……よく分かったな、前にポンポコさんの家の家族にサツキとあんまり似てないって言われたから、気付かないと思った。


「家族サービスですか、いいですねえ。……ととと、失礼しました。ご注文は何ですか?」


「えっと……」


とりあえず、俺とアオちゃんで決めたのを頼んでと。


「サツキの方は何かある?」


「えっとね、『ソーセージとポテトのグリル』と『ミラノ風ドリア』、あと『ほうれん草のソテー』!」


ありゃ、ほうれん草がかぶったな。


「もう1個、店員さんのおすすめをお願いします!」


……また、店員さんが困るような事を……。


「えっと……そうですね、そちらのお子様に『キッズプレート』なんてどうでしょう?」


「……………………はあ?」


何言ってんだ? この店員さん。


「えと、だからですね、そちらのお子様に、このメニューですよ。『キッズプレート』」


ユッチに手を向けて、『キッズプレート』のメニューを指差しながら言う。


『………………………………』


ま、まずくないか?


「ボクは高校生だあ! この馬鹿あ!」


「へ? あ、あれ? 小学生じゃないんですか?」


「違ううう!!!」


……小学生と間違えられるって結構へこむんだろうな。


「あれ? でも、家族サービスって言いましたよね? 奥さんに、旦那さんに、お子さんに、お子さんのおばさんですよね?」


アオちゃん、俺、ユッチ、サツキの順に言っていく。


「奥さんですか……」


アオちゃん、落ち込むな……俺も旦那かあ……。


「おばさんって初めて言われた……ヤス兄、私ってそんなに老けてるかなあ?」


いや、むしろ若い。

ひどいのは店員さんだと思う。


「ほら! やっぱりおばさんですよね!? 旦那さんの妹なんだから、おばさんであってるじゃないですか!」


「おばさんって言うな!」


「す、すみません!」


ああ、そういや若くてもおばさんにはなり得るから、この店員さん、サツキの年齢は間違えてないか。


「ボクは一体何歳に見えるのさあ!?」


「あれ? 8歳から9歳くらいですよね? こ、高校生?」


「ボクはこれでも15だあ! 8歳って何だあ!? 8歳って!」


「あれ? そ、それじゃ奥さんって30以上? わ、若いですね……25、6、に見えてました」


「私もまだ15なんですけど……30以上ですか……」


「す、すみませんでしたあ! あ、あれ? 家族なんですよね? 双子? 2姉妹のお父さんとおばさん? に、似てない姉妹ですね?」


もうめちゃくちゃ混乱してるな、この店員さん。


「いや、この2人が兄妹だから家族ですって答えただけですが……全員15と16ですよ?」


……確かにわかりにくかったかもな。

でも、お父さんって……15のお父さんって最低でも33じゃね?

……俺、16なんだけど……。


「す、すみませんでした! それでは失礼します!」


復唱するのも忘れて戻ってしまった。


「おばさん……」


「30以上……」


「8歳児……」


や、みんなへこんでしまった……言われ慣れてないと、へこみ方もひどいな。

慣れてしまってる俺って一体なんなんだろう……?

おはようございます、ルーバランです。


年末用に書き溜めようとしてるのですが、その日の分しか書けません……。

年末、頑張らないと更新が危険だ……。


それでは!

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小説内で使わせていただきました。ありがとうございます
カカの天下
オーダーメイド
ええじゃないか
うそこメーカー
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