表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
130/442

130話:ブラブラ

いたたたたた……。

すねは痛い、と言うかすねは蹴らないで欲しい。


「いたたた……で、話し戻るけどアオちゃん、何でブラ?」


「『俺、ブラしてるんですよ』と言えば、普通の人はひくかなって思いまして」


いやいや! なんでアオちゃんは俺をそんな変態にしたがるの!?


「大丈夫です! 最近男性用のブラというものが登場したんですよ!」


「……何それ?」


男性用ブラって……必要ないやん。


「まだまだ知名度は低いかもしれませんが、楽天市場の『ウィッシュルーム』という会社が販売してます」


まじか、冗談じゃなくてそんなんがあるんか。


「ええと、宣伝文句は『必要ないかもしれません』」


まさにその通りやん。


「『でも…… やさしくなれるんです。安心できるんです』だったと思いますが……うろ覚えです」


無関係なのにそれだけ覚えてるんがすごい。


「やさしくなれるらしいですよ?」


「……俺がやさしくないみたいな言い方だな」


「ヤス君ってやさしいですか?」


「えーと……人間として終わってるって言われたあ」


……ユッチ、根に持ってるなあ……。


「ヤスは家族、友達限定でならやさしいぞ」


ケン、それの何が悪い?


「あと、安心できるらしいですよ?」


「俺、そんなに不安症?」


「時々挙動不審ですよね」


挙動不審って言うならヤマピョンだろ。

……そういやヤマピョン今日も来てないなあ。

これでまるまる1月来てない訳か。どしたんだろ?


「と言う訳でとりあえず付けてみてくださいよ」


「どういう訳だよ!? 大体ブラなんてないじゃん!」


「ユッチのならつけれるんじゃないです?」


「アオちゃん!? 何変な事言ってるの!? 何でボクの!?」


きっと……。


「……ヤス?」


「はいいっ!?」


「今ボクの胸が小さいからボクのならつけれるんだなとか思っただろ」


そこまで邪推するなよ!


「いやいやいやいや! 今のは失礼な事言ったのアオちゃんだろ! 俺何にも言ってないから!」


「目が馬鹿にしたあ! ヤスの目はボクをいつも上から見下すんだあ!」


「してないって! 上から目線なのは身長差あるんだからしょうがないじゃん!」


「うううう……ヤス、ずるい! 背をわけろ!」


無理!


「見てろよお! 絶対絶対将来はボインボインのムチムチプリンになって見せるんだからあ!」


俺は……いやいや、そんな事は言えません。


「ユッチ、ヤスは小さい方が好きだぞ、俺は逆だけど」


ケン! 言わないで!


「ヤスの好みなんて聞いてないもん!」


俺も別に言ってないんだけど。


「……ところで……ユッチ、ムチムチプリンって何ですか?」


「あれ? アオちゃん知らないの?」


「ええ」


そりゃな、知らんよな。


「……ユッチ、ボインボインとかムチムチプリンって死語だぞ」


「へ? そなの」


「うん」


…………えと。

……そんなに真っ赤にならんでも。


「ヤスの馬鹿あ! 聞き流せよお!」


ポカッ!


痛いから! ポカポカ殴るな!


「ほらほら、ユッチもそんなに怒っちゃ駄目ですよ」


「ヤスが悪い!」


無理矢理なすり付けるな、ユッチ。


「ヤス君も、そう言うのを聞いたら聞き流してあげるのもやさしさかもしれないですよ?」


「そっか? どうなんだろ? その場で言ってやった方がやさしいんじゃない?」


死語とか、間違った使い方を延々としゃべり続けるよか、その場でさっさと間違いを訂正してやった方が恥ずかしいのはその瞬間だけだったりするし。


「でも、ヤスだって死語使いまくってるぞ」


「……そうだっけ?」


そんなに使ってたっけ?


「ヤス、伏せ字は?」


「ちょめちょめ」


ほにゃららとかもあるかな?


「仲いい人に『ヤス!』って呼ばれたときは?」


「なんじゃらほい」


のほいさっさ? これは言わんか。


「納得したときは?」


「なるほど! ザ! ワールド!」


……番組名だっけ?


「自分がわからない事をボケるときは?」


「分かりま千円、すいま千円」


よく言うだろー。


「謝る時にボケなきゃと思ったら?」


「アイムソーリー、ヒゲソーリー!」


ついでに総理は馬鹿ソーリー。

……や、ほんとにこんな感じに続くんだって。


「人がしょうもないボケをしたときは?」


「ずこー!!」


こけた音な。


「びっくりしたときは?」


「オドロキ 桃ノ木 山椒の木! 狸に ブリキに 蓄音機 ぶんぶく茶釜は 化け狸!」


……途中から余分だけど。


『…………』


「あれ? どうかした?」


「私、初めて聞きましたよ」


いやいや! そんな事ないだろ。


「ボクは全部知ってるよ」


「だよな! さすがユッチ!」


別に死語じゃないんじゃん!

よく知っててくれた、えらいえらい。


「ボクはこどもじゃないい! 頭をなでるなあ!」


ポカッ!


だから痛いって! ポカポカ殴るな!


「……間違った認識のやつが2人そろうと間違ったまま気付かないんだな」


「ですね。ユッチとヤス君、そろうと危険かもしれませんね」


「……アオちゃんが言うこっちゃないけどな」


おはようございます、ルーバランです。


男性用ブラは本当にあります。

冗談で調べたらあってびっくりでした。

↓ちなみに楽天のページですが。

http://item.rakuten.co.jp/wishroom/mensbra/


というか部活に来たはずなのに、こいつら話ばっかりしてるなあ。


それでは今後もよろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

小説内で使わせていただきました。ありがとうございます
カカの天下
オーダーメイド
ええじゃないか
うそこメーカー
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ