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109話:サツキの中総体県大会、1回戦決着

ダブルス1、サツキ&クロちゃん vs イダちゃん vs テンマちゃん。

現在は7ゲーム目、デュースまで持ち込んだぞ。

こっからが勝負だ。


サーバーはクロちゃん、レシーバーはテンマちゃんだ。

今日はまだ1回もサービスエースが決まってない。

次こそ決めてやれ!


「やっ!」


クロちゃんのファーストサーブ。

かなりのスピードのはずなのに、テンマちゃんはすでに回りこんで待ちのフォームだ。

ほんとフットワーク軽いな。


「えいっ!」


テンマちゃんが返す。

サービスエースはならんかったか。

とここで、今まで前衛のときはあんまり動かんかったけど、サツキが動いた。


「せいっ!」


スパーンとテンマちゃんの方向へスマッシュを打つ。


「わわっ!?」


まだ振り切った体勢からラケットを戻してないテンマちゃんはどうしても振り遅れてしまったな。


「アドバンテージサーバー」


おし、これでもう1ポイントとればサツキたちの勝ちだ。


今度のレシーバーはイダちゃん。

クロちゃんのファーストサーブはネットに当たってしまった。

次はセカンドサーブだ。


「やっ!」


サーブと同時に前にダッシュするクロちゃん。

サツキも後ろに下がろうとはせず、前衛のままだ。

最後の最後で、超攻撃的に攻めることにしたな。


「だっ!」


イダちゃんはサツキとクロちゃんの間を狙う。


「やっ!」


ボレーでテンマちゃんの方向に返すクロちゃん。

ボールはテンマちゃんのバック方向へ。


「バックは嫌い! ふりゃ!」


テンマちゃん……終盤だけど、苦手なコースをわざわざ暴露しないほうがいいぞ。

テンマちゃんはフォームが崩れつつ、前かがみになりながらも何とか返したけど、ふわふわっとボールがあがった。

これはチャンスボールだ。打て! サツキ!


「テンマちゃん! よけなさい!」


「ふぇ?」


「せいっ!」


シュッ!


「ふぎゃ!」


ぽん、ぽん……。


……や、わざとじゃないぞ。サツキも。

相手の顔を狙うつもりで打つと、いい方向に結構飛ぶから相手を狙って打てとか聞いたことあるけど、本当に狙うわけじゃないんだぞ。

スマッシュを決めるとき、テンマちゃんの方向ばっかり行くのは、やっぱりイダちゃんだと返球されると思うからなんだろうな。


「……ごめんなさい」


「ああ、気にしないで。この子がドンくさいだけだから」


「ううぅ……イダちゃん、ひどいよう」


「私の服鼻血と鼻水でべとべとにしといて何言ってんの! 試合は終わったんだからさっさと立って挨拶するの! 大体軟球なんだからそんな痛くないでしょ!?」


「鼻血でたもん、痛いもん」


「子供みたいに駄々こねない!」


「中学生だもん、子供だもん」


「はいはい、わかったから。立つよ」


「……はあい」


……お母さんと子供みたい。









「ゲーム、ゲームカウント4−3、ウィナー、サツキ&クロダ」


何とか勝てたか……。

最後、ちょっとテンマちゃんがかわいそうだったが。


1回戦でここまで苦戦するとは、やっぱり県大会、レベルが高い。


「ありがとうございました!」


終わったあと、コートの真ん中まで行って握手してる。


「イダちゃんだっけ? どんな球でも拾うんだもん、やになっちゃったよ」


「そっちこそ。……ええと、サツキちゃんだったかな? とりにくい球ばっかり打つくせに。返球するのでいっぱいいっぱいだったよ」


「ありがと」


「それに……クロちゃん? だったかな? あのファーストサーブの速さはとるの大変すぎだよ」


「イダちゃん、そんな事いって一回もサービスエースとらせてくれなかった……スマッシュもイダちゃんにはほとんど決めれなかったし」


「あはは……それが取り柄だもんね。……まだ、ダブルス2、3があるからね。負けないよ」


「こっちこそ」


軽く談笑して、ベンチに引き上げる。


「ねえ、私は? 私はすごくなかった? 何で私は褒めてくれないの?」


テンマちゃん……不憫。

頑張れ、テンマちゃん。

















ダブルス2では、キリ、マイマイが4−3でぎりぎり打ち勝ち、母校の2回戦進出が決まった。

県大会でも、勝敗が決まったあとも1回戦だけはダブルス3までやる。

まあ、わざわざ遠くから県大会に来て、試合もせずに帰るとかむなしいからな。


ダブルス3のサキちゃん、ミキミキは地区大会のときよりずっと動きがよくなってた。

なんだろ、無駄な動きが減ったって言うのかな? オカ姉妹との対戦の後、動けなくなってたことがかなり悔しかったんだろう。


今までよりスムーズに動いて、無駄な体力を消費してない感じだ。

結果も4−1と、かなりの強さをみせつけていた。


総合結果は全勝、浜松1位に全勝できたんだから、かなりの自信を持っていいぞ! みんな。


「サツキ、お疲れっす!」


「あ、変態ヤス兄。応援ありがと!」


「何で変態!? ……いや、いい。言うな。自分でもわかってるんだから」


地区大会でもそうだったけど、県大会になって応援の人も増えた。

でも、やっぱり女子ばっかりだ……。男子は男子の応援に行ってるんだろう。

サツキに声をかけたときも、すっごい不思議な目で周りから見られたし。


みんなの眼が言っている。


『何でお前はここにいるんだ?』


と。……くそう、応援って大変だ。


「それにしても、ヤス先輩」


「なに? クロちゃん」


「夏休みとは言っても、部活とかいろいろありません? 今日は暇だったんですか?」


「無理矢理1日空けた。部活は休んだ。バイトも休みもらった」


「なんでですか?」


「サツキの応援が優先順位1番上だからな。来るに決まってる!」


「……さすが先輩ですね」


なんだ? そのあきらめたかのようなセリフは。


「ねえサツキちゃん、兄弟って時々うっとうしくならない? 最近私、妹がつきまとってきてうっとうしいんだけど」


「え? そっかな? なんで?」


「……サツキちゃんにそんなこと聞いても無駄だった」


クロちゃん、疲れたような声を出すな。


「ヤス兄、ユッチ先輩はいつ来るの?」


「部活が終わってからって言ってたから午後から。1時頃にはつくんじゃない?」


「ってことは……昼休みくらいにつくのかな。じゃ、応援は準決勝からだね。それまではなんとしても負けられないね」


もちろんだ。

決勝でカミムラ&フクシマペアにリベンジを果たすためにも、頑張れ、サツキ。


おはようございます。


相手の顔面を狙って打てってのは我流の先輩から聞いた話なので、うそかほんとか知りません。

普通はベースライン(サーブを打つライン)からネットの50cm〜1m上あたりを狙えとか言うんでしたっけ?

調べてみて、確かに相手コートにいる人の顔ってその辺りだなあと思ってしまいました(テニスのネットの高さは1.06m(軟式))


実践して上手くなったという人がいたら教えて下さい。

下手になったという人いましたら、ごめんなさい。


それでは今後ともよろしくお願いします。

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小説内で使わせていただきました。ありがとうございます
カカの天下
オーダーメイド
ええじゃないか
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