登場人物
私が登場人物のフルネームなどを忘れないためのメモみたいものです。話が進む度に登場人物が増えたり、色々明らかになれば適宜追加していく予定です。
※順次更新していくのでネタバレを避けたい方は最新話まで読んでから見ることをお勧め致します。
【ルーシャ】
本作の主人公、十七歳。姓はサールド。黒いロングヘアと青い瞳。真面目でしっかり者、平穏無事を信条に生きている。普通の女の子らしく、きらびやかな世界に憧れてはいるが、自分の住む世界ではないと割り切っている。田舎育ちのため割とタフ。母親の形見の指輪をペンダントにしてお守りとして身につけている。
兄のアストルは唯一の家族であり大切に思っている。赤の他人の自分を引き取り、アストルの側にいさせてくれるウィルト国王には感謝だけでなく、家族ではないが家族のように感じている部分がある。
実はロータル国に領地をもつダルータ家の三女で、エリスの実姉にあたる。生後まもなく魔力に目ざめ、ルーシャ自身と周囲の人間への被害を抑えるため叔母・ルイーズに育てられる。ルイーズのことはずっと本当の母親と思っており、自身の出生が判明した今も母親はルイーズだと思っている。
魔力探知の才能がある。
魔法術師試験に合格しひとり立ちしてからは、世界を放浪しながら生計を立てている。
弟子のセトに対しては目上の人間への言葉遣いなどを特に指摘することなく、少し甘く接している。
【ナーダル】
魔力協会所属の魔導士。ルーシャのマスター、二十二歳。濃い茶髪に緑の瞳。一人称は僕。のんびり、まったり、マイペースな性格だが、ウィルト国王や王子のアストルにも物怖じせずに対峙する図太さもある。大魔導士・シバの弟子。
魔力は爽やかで静かに流れる清流を彷彿とさせる性質。〈青ノ第二者〉という存在。
亡国・ロータル王国の第二王子 ナーセルト・ダルータ・ルレクトであり、両親を惨殺し祖国を乗っ取ったリーシェルから逃げている身の上。
自身の魔力に乗っ取られたアストルを助けるために奮闘し、結果アストルに刺殺される。
【ウィルト・ユーリィ・ネスト】
ネスト家当主で、セルドルフ王国の第十三代国王。五十四歳。大の魔力嫌いで有名だが、人格者としても名を馳せる。
かつてのガラスの魔術事件の被害者で、それゆえ魔力を毛嫌いしている。
【アストル・エーティア・ネスト】
ウィルト国王の息子で、セルドルフ王国の唯一の王位継承者。濃い茶髪に淡い緑の瞳、十九歳。一人称は私かおれ。べタル王国第一王女・オールドが婚約者。ルーシャの兄でルーシャに甘い。
かつてのガラスの魔術事件のせいで魔力は扱えないが、魔力に反応する体質になり自身の魔力に乗っ取られる。その結果、アストルを助けようとしたナーダルを刺殺し、オールドと婚約破棄となる。
【ケイディ】
魔力協会所属の薬師の最高責任者。絶世の美女。黒髪と深い緑の瞳。ちょっとやそっとでは手に入れられない道具や薬草、薬品を一晩で手に入れられる人脈があるよう。
ストイルと結婚した。
【ストイル】
魔力協会所属の協会軍部将軍。淡い茶髪と瞳。体格の良い軍人だが、かなりの甘党。
ケイディと結婚した。
【フィルナル】
魔力協会所属の魔導士であり、魔力協会の現会長。金色の瞳と濃い茶髪。威圧的な雰囲気とオブラートに包まない物言いで、ルーシャは苦手意識を持っている。
【リーシェル】
ロータル国当主。魔力協会員、世界最強の女騎士。黒髪のロングヘア、ワインレッドの瞳。
一夜にして大国を落としたが、その力を恐れた魔力協会はなんの制裁も与えられなかった。絶対勝者の雰囲気を纏う。
【ミッシュ】
登場時は見習いの魔法術師だが、ルーシャと共に受けた魔法術師採用試験に合格し魔法術師となる。十七歳。茶髪のショートカットに淡い紺色の瞳。やや男勝りな言葉遣いで、竹を割ったような性格。反魔力協会組織のひとつ「幸福時計」に復讐を誓っている。
魔力協会軍部に所属し、等級は二等兵。
【エリス】
魔力協会所属の魔法術師。十五歳だが、ルーシャよりも修練期間は長く魔力協会では先輩となる。深い茶髪のミディアムヘアに青い瞳。
しっかり者で頼りになる。魔法術師を目指している理由は家を出たかったから。ナーダルの母方の従姉妹でエリス・ホークト・ダルータ。貴族の出身。
実はルーシャの妹。しかしお互いに出生を知ってからも家族というよりは、親友としての関係を築いている。
【オールド・フレント・イートゥル】
べタル王国の第一王女。アストルの婚約者。金髪に淡い青い瞳。魔力協会に所属する魔法術師であり、べタル王国には二人の王女がいるが、魔力を扱える人間が王位継承権を持てないという掟があり、王位継承権を剥奪されている。
絶世の美女として名高い噂はあるが、貧乏王家と他の王家からは揶揄される立場。
アストルの婚約者であるが、友人のナーダルのことを想っている。アストルによるナーダル刺殺後、アストルと婚約を解消した。
魔力協会で考古学に関する仕事についている。超がつくほどの甘党。
【ローズ】
ピジュアン王国第一王女。赤茶色の巻髪、淡い緑の瞳。リーダーシップのある性格。圧倒的な攻撃秘術を受け継ぐ一族。
【リリア】
ラナーシェン王国第三王女。淡い茶髪 金色の瞳。性格は大人しく引っ込み思案。鉄壁防御秘術を受け継ぐ一族。
【アリア】
キーファ王国第二王女。銀髪、碧眼。高圧的な性格で、軍事国家ゆえ王女だが戦場へ赴くこともある。絶対的な空間支配の秘術を受け継ぐ一族。
【ユーナ】
カサンミ王国第一王女。黒髪、グレーの瞳。面倒くさがり。治癒秘術を受け継ぐ一族。
【レティルト】
王女失踪事件の犯人であり、亡国・ロータル王国の第一王子 レティルト・ダルータ・ルレクト。淡い茶髪、深い緑の瞳。一人称はオレ。
王たる資質をもち、文武両道かつ品位方正。ルーシャ曰くイケメン。異性からはモテるし、同性からも尊敬される雰囲気で常に人の上に立つ存在。
両親を殺し国を乗っ取ったリーシェルに対し、ただならぬ復讐心を抱いている。最終的にリーシェルと対峙し命を落とす。大魔導士・シバに次世代を担うリーダーとなるべき存在だったと言わしめるほど、リーダーシップに長けていた。
【リルト】
呪文ノ書に存在する謎の人物。黒い髪に黒い瞳。願いを叶える代償として、依頼主の魔力を分け与えてもらう。
700年前のマークレイに所属していた奇術師で、呪文ノ書から開放された後は魔導士資格を取得した。非常に多彩かつ多数の魔法術を知っており、その腕前は現代でも屈指と思われる。
【黒騎士(リヴェール=ナイト)】
魔力協会に所属する魔道士、年齢不詳。漆黒の髪と瞳。
最強の女騎士・リーシェルの師匠であり、自身も剣術を極めている。正体不明で、協会内でも七不思議のように存在を語られている。〈第一者〉という存在。
その正体は竜人ノ民であり、禁忌に近い術にて700年間を生き続けてきた生き字引。
【メイル・ブランジュ・ルレクト】
亡国 ロータル王国のルレクト家の本家当主。栗色の髪と緑の瞳。
非常に強い魔力を有し、圧倒的な雰囲気の持ち主。ナーダルに呪いをかけた張本人。
【シバ】
魔力協会に所属する大魔導士。白髪に黒い瞳。小柄で痩せこけた老女だが、魔法術の腕前は未だに超一流。魔力協会員は彼女のことを尊敬の念を込めて「グロース・シバ」と呼ぶ。
その教えはナーダル曰く生き地獄というほど厳しいもの。
【マセル】
魔力協会に所属する魔導士。セルドルフ王国の王宮魔導士を務めている。濃い茶髪に水色の瞳。
【セルバ・エーティア・ネスト】
行方不明のセルドルフ王国第一王子。アストルの実の兄。
王位を継ぐ資質があったと言われていたが、ガラスの魔術事件において自身の責任を感じ失踪した。
【ルマ】
赤黒い長髪、灰色の瞳。
元セルドルフ王国軍大佐であり、第一王子派に所属していた。アストルを恨み復讐を試みるも、同盟を組んだルーシャにより記憶を失うほどこそ深い眠りにつく。
【セト】
赤い髪、赤い瞳の少年。強い炎の魔力を有するルーシャの弟子。
半魔力思想を強く信仰する村で育った。非常に向上心が強く、魔法術だけでなく一般知識も貪欲に勉強している。
【フェルマー】
金髪に淡い青い瞳。港町・レイズルに拠点を置く海賊の頭領。
元々は魔力協会の海軍総長で魔導士資格も持っていた。「氷水のフェルマー」と呼ばれるほど、水関連の魔法術全般を極めていた。
海属の秘宝の件が解決後は、海賊たちを連れて陸に上がった。
目の前の困った人間を放っておけない性格。
【エレナ・パージェス】
淡い茶髪、淡い緑の瞳の長身の女。
反魔力協会組織・幸福時計の幹部の1人。冷静で淡々とした人物。
フィレーナの街襲撃事件の首謀者の1人。
【シェイド】
グレーの髪、深い青の隻眼の男。
反魔力協会組織・幸福時計のメンバーの1人。元は魔力協会の会員だったが、魔力暴走を引き起こし片目を失う。その時の協会の対応がきっかけとなり不信感を抱き、魔力協会を脱退した。




