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序章
初めて投稿するため読みにくいところも多々あると思いますが、ご容赦頂ければと。
時の流れのなか、いくつもの時代が始まっては終わっていった。
そのなかで、いくつもの人生も始まっては終わっていった。
とめどなく流れゆく時のなか、彼女は宿命に出会う。
それが時代の終止符だとも、新時代の幕上げだとも知らずに。
寄せては引いていく波のよう、繰り返す歴史のなか生まれ落ちた彼女はなんとなく、根拠もなしに平凡な人生を歩むのだろうと信じ込む。
だが、宿命に出会ったことで彼女のそんな生き方は徐々にその形を変えていく。
ひとつひとつの出会いを重ね、彼女は確実にその人生を歩んでいく。
そして出会う宿命と運命に翻弄されながら、彼女は〈第三者〉としての人生を生きる。