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トネリコの繋ぐ宙 - 2・続 開闢篇  作者: あーもんどツリー
8 二度目の旅、秋霜に始まりて
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そうして謎は解けるか?

ハルトと桜海は水門財閥跡を後にし、再び『トールの山』へ向かうことにした。

数日の野宿、何回かの狩猟を経て、二人はようやっと地図の目的地周辺までたどり着いた。


「この辺みたいだな・・・」

「・・・うん」


反応が鈍いようにも見えるだろうが、しかしこればかりは仕方がない。

何せ、それらしきものが何一つなかったのだから。

「どうやら校長先生は、また謎を『例え』にしたらしいな・・・」


『例え』。いわゆる暗号である。


「トール・・・山・・・T・H・O・R・・・」


ダメだ。全然解らない。これではお使いの正体にたどり着けない。

「トール、っていう読み方じゃない・・・?」

桜海がそんなことをつぶやく。

・・・!

「読み方・・・!!」


そうだ、読み方が違えば意味合いも変わってくる。

トールじゃなかったら何だ・・・?

ゾー?ドナール?・・・違う。

「『ソー』・・・か?」

「え?」

「そうだよ、『ソー』だ!!」

「・・・シャレ?」

「違う」


・・・説明中・・・


「・・・じゃあ、それかもですね」

ハルトは、『ソー』という読み方に至った根拠を話すと、桜海は思ったより早くそれを呑み込んで理解した。さすが成績トップの秀才。

「だといいんだけどなぁ・・・。何だって、あの校長が出してきた謎だし?」

「ですよね・・・」


ちなみに、ソーというのはトールの英語読みである。詳しく記しはしないが有名なアメコミヒーローにもその名を見る。


《アスガルド》上空。

モフモフした影が一つ、深い青の空に浮かんでいた。


命を受け、ハルトを捜す玉藻前である。


「路木ハルト・・・わちきから逃げられると思うてはおらんかえ?」


見つけたら、その場で首を頂こう。

久方ぶりの生き血や新鮮な肉・・・。

想像するだけで、最早野生の本能が抑えられない。

「待っておれ・・・っ!!」

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