表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
トネリコの繋ぐ宙 - 2・続 開闢篇  作者: あーもんどツリー
14 主人公の『 』世界
69/69

別離

あるいは意図された邂逅(かいこう)

「なっ!!」

俺はイドゥンの凶刃を避け、しかし彼女はなおも追随してくる。

「アナタは私に命を奪われるのよッッ」

「んなことされてたまるかッ!」

追いかけてくる鬼、逃げる俺・・・。


文字通りの《鬼ごっこ》・・・いや、最早ごっこですらない、狂ったチェイスは続く。


ただ逃げるだけじゃ、いずれ捕まる・・・。


そう思った俺は、スッと路地裏に駆け込む。

「逃がさないわよッッッッ!」

夢中で走っていたせいだろうか。




袋小路(ふくろこうじ)になっているのに、全く気がついていなかったのだった。



「しまった・・・ッ」

「フフフ・・・。どうせだから、殺すより酷い目に合わせてやるわッッ!!」

「え・・・」


一瞬、《死なないで済む》という安堵(あんど)が頭をよぎった。


だが。


「さようなら路木ハルト。・・・永遠に」


ドンッ。


背中を乱暴に蹴られ、袋小路の壁にぶつかる。

するとどうだろう、体がめり込み、どんどん吸い込まれていくではないか。


「なっ、何だ・・・ッ!?」


するとイドゥンは、嘲笑(あざわら)いながらもその声に応えた。



「言ったでしょう?アナタを死ぬより酷い目に合わせてやるわ、って」



壁が俺の身体をグイグイと締め付ける。

息ができない・・・!


「さようなら路木ハルト。永遠に」


そして俺は何度も体感したことのある、ある種の感覚に(おちい)った。


落下していくかのような、フワッとした感覚。



気を失う途中の、時間が引き延ばされる感覚だった。





どこか新しくも古い、何か有り、何も無い場所。

「・・・」

無言で、しかし何かを思い、秘める眼差しが、気絶しているハルトに当てられていた。




「・・・アナタ、《もう無い》のね・・・」





その女性の声を姿も知らないまま、ハルトはその時はただ、深く意識の底で眠っていたのだった。

トネリコの繋ぐ宙2 開闢篇はいかがでしたか?


今回の話は最初、アカウント消失や自分の都合などもあり、色々忙しい中での開始となりました。

ともあれ、こうしてひとまず物語を締めることができたのは、ありがたいことです。

ただ、ハルトが前作に比べて気絶ばかりしていたような記憶があります。

こんなに弱かったか?と思いながらも、最後また気絶を使わざるを得ませんでした。

この辺はまだまだ技量不足でしょう。

以後努力していきたい課題の一つです。


読者の皆様には本当にお世話になりました。

この物語は恐らく、次で終わりを迎えます。

それではこの物語の【3】、あるいは現在連載しております『Mr.アリスの《不思議》事件簿』でお会いしましょう。



2016・12/26   あーもんどツリー

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ