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トネリコの繋ぐ宙 - 2・続 開闢篇  作者: あーもんどツリー
14 主人公の『 』世界
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復讐に溺れた鬼、再び

一体何があったか、何一つとして覚えていなかった。


だが、周りの話を聴くと、とても状況は悪くなっていた。

世界中で異常現象が多発し、人々の心は(すさ)む一方であった。


今回の話はしかし、本題はそこではない。



一部分の人間はそれで得をしていた、というところに注目を当てるとしよう。



その得をしていた者たちこそ、宗教関係者である。


その中で一人、素性を明かさず絶大な人気を(ほこ)占術(せんじゅつ)師がいた。




「・・・お名前は?」

女らしい、その占術師は妖しくも(つや)やかな声色で(ささや)いた。

「路木ハルト」

「路木ッ!!」

占術師があまりに過剰(かじょう)な反応をするものだから、俺は驚いて少しばかり引いてしまった。

「・・・すいません。あまり()い思い出がないもので」

「はぁ・・・」

知り合いの路木さんにでも嫌な事をされたのか、その占術師は【路木】姓があまり好きでないようだった。

・・・俺の記憶では、【路木】を名のる人はもう俺の身内くらいと思ったが。


「誕生日、・・・教えて頂いても?」

「10月28日です」

「・・・アナタの運命は、決まっているのです」

「と、言いますと?」

「・・・私に、復讐されるということよッッ!」

バッとローブを脱ぎ捨てる。

そこにいたのは。


「イドゥン=ラグ・ヴィルハイト・・・!!」

「忘れてると思ってたわ、路木ハルト」


イドゥン=ラグ・ヴィルハイトは、《ミドガルド》の神殿で巫女を務めていた女性である。

行方不明になったと聞いていたが、なぜだ?


「アナタに奪われた私の全て。

それを奪い返す為に、修羅にも鬼にもなったわ」


鬼。

そのフレーズを聴いた瞬間、記憶の中で様々な事が繋がりはじめた。


《アスガルド》の森の中での、鬼とのチェイス。

俺を追いつめるように流されていた、ウワサ。


そして夢で俺を追放した、睛堂の幻。


「全部、アンタだったのか・・・?!」

「・・・ッ!」


応えることなく、イドゥンは襲いかかってきた。

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