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《果て》の景色 序章
一日目 12月23日のこと。
《果て》に送られたハルト。
ここは、何もないな・・・。
というのが第一に抱いた感想めいたものだった。
それ以外はなんとも言えない。
景色といっても、この《果て》と呼ばれる地にはそれらしいものなど何一つないのだから。
まるで延々と拡がる、牢獄。
・・・そうか。
睛堂はそれを解っていて、あえてココに送ってきたのだ。
殺さずに地獄に堕とす。
アイツならよくやりそうな手口だ。
何て劣悪な天才だろうか、睛堂という男は。
あの若さで校長を務めるくらいだ、当たり前かも知れないが。
とにもかくにも、とりあえずは帰り道を探そう。
そう思い立って、俺は歩き出した。




