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トネリコの繋ぐ宙 - 2・続 開闢篇  作者: あーもんどツリー
12 ヴァルゴの酩酊
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ハルト、人生の振りだしに戻る その壱

※はじめに:この話は諸事情により表現が奇妙なものとなっています。

あらかじめご了承のうえお楽しみ下さい。



・   ・   ・   ・   ・   ・



・・・ここはどこだろう。


懐かしいような、始めて来たような。

新しく古びた、あってもない、なくてもある?


・・・要するに、言葉では形容できない妙な景色なのだ。


絶えず形を変えて、それでいて壊れない。

不思議なところだ。


そんな風に感じつつ、俺は歩き出した。

どこへ行くのか、自分でも解らない。

どこへ行けるのか、それさえ判らないのだから。




軽く二、三時間は歩いただろう頃だった。

見たことのない知人が、そこにいた。


「はじめまして、路木ハルト君」

「久しぶりだな、睛堂校長」



前、夢の中で会った時より白髪が増えていた。

そして相変わらず、謎めいた雰囲気を持っている。

「私も年は取るのだよ。いずれは君も」


「だろうな」

とは応えたものの、目の前の彼は、今は亡き者。

とすれば俺も、恐らくは・・・。

「君は」

睛堂の突然の呼掛けに、考えが止まる。

「なんだよ」

「君は一体どうして、ここにいると思う?」


「どうして、って・・・」

解らない。

そうとしか言いようがない。

今はまだ情報が少な過ぎる。自分の身に何があったのかさえ、ろくに分かっちゃいないのだ。


「・・・死んだから?」

安直(あんちょく)だな」


グサッ。

何か心理的に鋭いモノが刺さった。

「面白みがないな。もっと頭を働かせるのが上手になっているとばかり思っていたが」

ザクリ。

刺さった何かが心を(えぐ)る。

「・・・で、他にはあるかい?」


・・・。

俺はないに等しい頭を(ひね)って(ひね)りつぶして、考えてみる。




沈黙の時間が、そして影の背を伸ばしていく。

それでも答えは出ない。

「やはり、そうなのか」

「?」


言葉を伝えるため息を継ぐ一瞬が、やけに永い。


「君は良くも悪くも、変わってしまったね?」

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