謎を記す手紙 その3
探して探して、くまなく探したところ。
校長室のデスクの中に、それはあった。
《好めば開かん、最後の扉 4》
・・・?
妙な違和感が、フル回転中の桜海の脳内を刺激した。
「やっぱりまだ足りてない・・・?」
だとすれば何が足りないのか。
その謎は、意外にも璃瑠がさらっと解いてしまった。
「《1》が無くない?この手紙たち」
「「「え?」」」
並べてみて、それはすぐに解った。
《ベルトの中、お気に入りの 2》
《兼ねる剣、刺して拓けよ 3》
《好めば開かん、最後の扉 4》
確かにこの手紙たち、《1》だけがない。
玉藻前がハルトを見つめていた。
「こやつ、何かポッケに入れておるぞ?」
「「「え!?」」」
《トールの山へゆけ》
つい先月、《御使い》として校長から送られてきた手紙である。
その角の方、しっかりと炙られていなかったのだろう【というのも、この手紙はあぶり出しだった】、うっすらと何か記してあった。
《1》
「コレが・・・」
コレが、謎の答え。
《トールの山へゆけ》
《ベルトの中、お気に入りの》
《兼ねる剣、刺して拓けよ》
《好めば開かん、最後の扉》
たて読みで、《卜べ兼好》・・・卜部兼好?
「あの人らしいわね。まだ解かせないつもりみたい」
爾鏤先生がフフッと笑う。
「だけど私も語学の教師。これくらいじゃチョロイもんよ」
と言い、廊下に向かう。
「図書室へ行きましょう。そこに卜部さんの正体があるわ」




