謎を記す手紙 その2
手紙にはこう記してあった。
《ベルトの中、お気に入りの 2》
「校長先生からだから、校長のお気に入り、ってことだよね・・・?」
「そうね。筆跡も荒いし、複雑な謎を考えるだけ時間がなかったのかな」
「そのベルト、私が持ってるわよ?」
爾鏤先生の言葉に、皆一様に驚く。
「エエエエエエエエエエエッッ?!」
そのベルトは、合革の黒いベルトだった。
「よし、ばらしましょ?」
ミチッ。
爾鏤先生は指でベルトを二つに裂いた。
驚きのあまり、璃瑠は目が皿になる。
すると中から、何か、折り畳まれた紙が出てきた。
手紙だ。それもまた校長からの手紙。
《兼ねる剣、刺して拓けよ 3》
「ますますわけが解らない・・・」
桜海は、校長の不可解さ極まる暗号に頭を抱え嘆く。
璃瑠は既に頭がパンクしていた。
爾鏤先生も、こればかりは唸りをあげた。
「う~ん、これだと不十分なのかしら。まだ解らないわね・・・」
「先生、今何て仰いました?」
桜海はふと聞き返していた。
先生の言ったこと、その何かが引っ掛かったのだ。
「え?・・・『まだ解らないわね・・・』って」
「その前です、先生!!」
「・・・『これだと不十分なのかしら』って?」
「それですよ先生!!」
興奮のあまり思わず大声が出てしまう。
桜海の中でその瞬間、《答え》に限りなく近い《不正解》が導き出された。
「まだ、手紙がある・・・!!」




