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トネリコの繋ぐ宙 - 2・続 開闢篇  作者: あーもんどツリー
11 悪戯(ゲーム)の舞台は深みへ向かう
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《暁の七日》六日目 暴食の日2

そして【ビフレスト】へ。

虹の橋。

「これが、【ビフレスト】・・・?」

「そうだ」


それは虹の橋と呼ぶにはあまり綺麗ではないモノだった。

・・・正直に言おう。

お世辞を入れようが、とても汚い。

古びた機械の残骸(ざんがい)(つな)ぎ合わせたような、橋と言うのにも微妙なモノ。


「太古の戦争で、戦力が足りなくなった時に、神々はこれを造った。

追加戦力として巨人を呼ぶためだ。

(わら)にもすがる思いだったろうな。

そんな一縷(いちる)の希望に()けた神々はそのまま《希望》を込めて、これを【虹の橋】と呼んだ」

と、俯黎は言う。

確かに、虹は希望の象徴だよな。

和沙は自分が勝手に、虹色の綺麗な架け橋をイメージしていたことが恥ずかしくなった。



「ここから先は覚悟しろよ」

と、ずいぶんデカい態度をとる俯黎に、少しばかり腹が立った。

「お前みたいなガキが、なんでそんな態度をとるんだ?」

「アンタらより長生きしてるからさ」


ドッと笑い声が起こる。

「アンタら、さては神話を読んだことないな?」


笑い声が収まる。

図星だった。

彼ら騎士はみな、神話はおろか、本の類を全くといっていいほど読んでいなかった。


「北欧神話の《ヴァナヘイム》、そこにおわす世界の主、海神ニョルズ。

その神には二人の子息がいた。

片や純粋な神、もう片方は半血の神」

「何が言いたい?」

「俺がその《半血》だって言いたいのさ」


グワッと、命が(ほとばし)る感覚。

和沙はそんな雰囲気を持つ男を五人も知らない。


「剣のフレイ・・・!!」


知っていた。コイツのことを。

和沙はこの中で唯一、神話を読んでいた。


フレイ。

何でも斬れる剣を持ち、無敵と称された神。


そんなヤツが、目の前にいたのだった。

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