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《暁の七日》四日目 高慢の日
夜が明け、《アスガルド》では明朝、街の中を影が動き回っていた。
それが何を隠そう《測翼の騎士団》だった。
昨晩遅くまで《トネリコ》にまつわる情報を図書館で調べまくった彼らは、とある抜け道がこの《アスガルド》にあることを確信していた。
【ビフレスト】。通称【虹の橋】。
その名の通り虹色の橋で、かつて《アスガルド》と《ミドガルド》が貿易などをしていなかった頃には、《ミドガルド》の民たちの多くはこの【ビフレスト】を【虹】と称していた。
とある文献によると、《アスガルド》が長年続いた《ヴァナヘイム》との戦争に決着をつけようと《ヨトゥンヘイム》に戦力支援の要請をした時に拓かれた道だそうで、その麓には門番である《ヘイムダル》という神がいるとされている。
その道を使えば、実は《九界》全てに行くことができるのだ。
そんなこともあって、どうしてもその道の存在が必要だったのだ。
それさえあれば、九界のどこであれすぐに向かっていくことができる。
効率が上り、《真実》に近づくペースも速くなる。
そう考えた和沙はまず図書館へ向い情報を求めていたのだ。
「よし、もうすぐだぞ、皆!!」
おう、と全員の声が一致する。
皆が街の中、散り散りになっていった。




