表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
トネリコの繋ぐ宙 - 2・続 開闢篇  作者: あーもんどツリー
11 悪戯(ゲーム)の舞台は深みへ向かう
35/69

《暁の七日》三日目 嫉妬の日2

ああ、これは嫉妬なんだ。


そうインヴィが気付いたのは昼の青々とした空が、少しずつ白くなってきた頃だった。

いわゆる夕暮れの、あの茜いろが迫る前である。


「急げ!《アスガルド》までもうすぐだぞッ!」


初冬の、足の速い、赤黒い夕闇が騎士の背中を追いかけて来る。

あれが背中を追い越したなら、あっという間に夜が来る。

そうしたら彼らは、望まぬ足止めを食らうのだ。


それはこの旅の予定に、大幅な遅れが生じ、《真実》に辿り着かないまま終わってしまうことを意味している。


歩みを止めるな、止めた時、それはこの旅の末に勝利をおさめる時だ。


走れ、走れ、走れ、走れ、走れ、・・・。


限界を越えようと、馬が力尽きようと、何を前にしても《騎士》は走り続けた。


【真実】を知る為に、【玉座】を奪還する為に。




夜。

十ほどの影は《アスガルド》の街の中を闊歩(かっぽ)する大行列、街の門限に合せ帰還した旅商人たちの旅団に紛れ、しばらくの後コッソリとその中から抜け出すと、《国立図書館》に侵入した。


「盗っ人まがいの事をやるなんて思わなんだ」

「まったくその通りだよ」

「・・・行くぞ」


スッ。・・・トトトッ、スウウッ。


十何冊かの厚い書物を棚から抜き出すと、和沙は皆に配って言った。

「読め。《トネリコ》に関する記述を全部、な」


和沙の言葉を聞くなり全員が思惑(おもわく)を察したようで、各々(おのおの)にやけたり目を丸くしたりしていた。




同時、《ヨトゥンヘイム》。

この巨人の国で、フラフラとさまよう人影が。

「・・・」

少女は(そら)を見上げていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ