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《九界会議》議事録 その一
《九界会議》三ヶ条
第一条
一、この法は《ユグドラシル九界》のいかなる律法をもってしても侵されてはならず、これがユグドラシルにおける最高法規である。
二、民は結束し、過半数の賛同により《九界会議》及びこの法を破棄する権限を持つ。
第二条
五百年以上《九界会議》の開催されることのなきは、まずこれを民に示し、三分の二の合意をもって開け。
第三条
もし九界及びユグドラシルの脅威となりえる《敵》のある場合、九界はすべて民を《臨時仮設世界》に逃がし、会議及び全ての国事を廃止、《敵》に対し戦争の起こることも覚悟せよ。
『上記の三ヶ条、最早第三条の行使も念頭に置かねばなりませんぞ?正体不明といえど、敵は敵でしょう?』
『シュヒル殿、私は反対です。戦は憎しみしか生みませんゆえ』
『甘いぞリベッツィオ殿!!戦は避けられますまい、問題はそこでないと気付かれよ!』
『ダフラス殿、鎮まりたもう。あなたの申されることも正しいですがな』
『いかにも。問題は戦をするしないではなく、民であるぞ』
会議は進展を見せない。
そんなペースで、問題の解決はみえるはずもなかった。
そしてそんな中、新たな問題が起こってしまったのだった。




