母をたずねて三千粍
わたくしは、お母さまに会いに行かないといけない。
お姉さまは優しくわたくしの面倒を見てくれる。
お兄さまは時々いじわるだけど、本当はわたくしの事が大好き。
だけど、わたくしは遠くで働いているお母さまの所へ行かなくてはいけないの!
山を越え、谷を渡り、大平原を突っ切って、わたくしはお母さまの元へ行く。
ああ、懐かしいお母さま、あともう少しでお母さまにお会いできる!
それなのに、あの男が邪魔をする。わたくしがお母さまに会おうとすると、いつも邪魔をする、あの男が。
あっ、何をするの、やめなさい!
抵抗もむなしく、また捕らえられてしまった。
「む、濡れているな」
ああっ、わたくしの恥ずかしい反応を口に出すなんて…
あっ、何するの、いやぁぁぁぁ、やめてぇっ!!
わたくしは泣き叫んで必死に抵抗する。
ビリッ! ビリビリッ!!
あ…あ…そ、そんな…わたくしの必死の抵抗もむなしく、下着を引き裂かれてしまう。
そして、あの男はわたくしの両脚を開くと、おもむろに…
お尻ふきで、おまたの所のおしっこを拭くと、新しい紙おむつを無理矢理はかせたの。
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「ママ~、はーちゃん、おむつ濡れてたから交換したよ~。でもさあ、やっぱりパンツタイプだとマ○ーポコはサイドの部分が破き難いよ。少し高くてもパ○パースの方が使いやすいぜ」
「あ~、パパありがと~。お仕事はあと少しで終わるから、もうちょっと面倒見てて。あと、パ○パースって品薄なのよ、工場の事故だかなんだかのせいで」
「そっかあ、了解。あと、はーちゃん、もうお腹空いたみたいだから、早めに終わらせて授乳してあげてね」
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わたくしは、お母さまの所へ行かないといけない。
振り出しに戻されてしまったが、再びおふとんの山を越え、座イスの間の谷間を渡り、たたみの大平原を突っ切って、わたくしはお母さまの元へ行く。
はるばる寝室からお母さまが仕事をしているリビングまで、母乳を求めて三千粍の旅は、まだまだ続くのだ!
昨日、末娘の面倒を見ていて、ふと思いついてしまったネタ短編です。
いやまあ、タイトルが既にネタバレなんですけどね(笑)。
はいはいや掴まり立ちをするようになって、一時も目が離せません。
でも、すぐに大きくなっちゃうんだよなあ。