異端三國志 第1回から第10回
三國志異端本
1.桃園結義
漢の霊帝の時代黄布の乱が起こった。
張角「蒼天既に死す。黄天まさにたつべし。」
黄布の乱とは、味方を区別するのに黄色い布を頭に巻いたからと言う。
決して、黄色い布を下に引いとくと和姦が成立したとかそういう理由ではない。
しかし、天下の漢帝国、腐っても鯛である。
早速、三将軍を派遣し迎撃する。
霊帝「大丈夫であろうか?」
何進「張角をひっとらえてきたら、この何進が見事に切り刻んで見せましょう。
だてに肉屋のせがれをやってません。」
霊帝「おまえの特技はそれだけだったな・・・。」
そのころ北京郊外に、劉備、あざなを玄徳と言う人物がいた。
北京と言ってもこのころは辺境の田舎町に過ぎない。
耳がでかいので大仏様と呼ばれていたかどうかはさだかではない。
この玄徳小さい頃から、壮大虚言が多かったので一目おかれていた。
劉備の母「実は、おまえの先祖は、漢の中山靖王劉勝です。」
劉備「なかやま何とか王?って一体何ですか?ろり~な野球選手?」
劉備の母「(^^;とにかく、おまえは皇帝につながる血筋なのですよ。」
劉備「えっ(゜o゜;本当にそうなんですか?今日は4月1日でないでしょうね。」
劉備の母「嘘や本当かは兎も角この乱世。そういっておけばくいっぱぐれないです
むからね。なんと言っても中山靖王には百人以上子供がいたって言うから
そういっておけば誰も怪しまないって。」
劉備「母上、なかなかの策士ですね。」
劉備の母「だてにおまえの母親やってないよ。」
さて丁度その頃、時の幽州太守劉焉が義勇兵の募集をしていた。
劉玄徳はいつもの様に、その高札を見ながら「我に兵と金さえあらば、黄布の賊
などこてんぱんにのしてやる。」と思ってもない虚言を吐いていた。
そこに不意に声がかかる。
「大の大人が口先ばかりで行動しね~って事は無いだろうな。」
ぎくりとしてふり返るとそこには8尺(180ちょい)ばかしの大男。
劉備「あっ虎だ。こんなとこにまで虎がでる様になったとは、わらわら。」
「ちゃう。虎じゃない。俺は、張飛、あざなを翼徳って言うんだ。」
(後にこの時発した「虎だ」から五虎将の名が生まれたと言う。ぉぃぉぃ)
張飛「俺はこのたく(字が無いの)県に住んで、日頃、豪傑達と交わっているがそ
こで、あんたが大言を吐いているのを見て協力する気になったのさ。」
劉備「私は、中山靖王の末孫で劉備・玄徳と言うもの。」
張飛「中山靖王ってだれだ?」
劉備「漢の皇帝景帝の血を引く者です。」
張飛「何だかわからんが、おまえはえらいんだな。とにかく酒屋で飲まんか。」
と酒屋にいくと、そこには既に9尺(2mちょい)ぐらいの棗顔の大男がいた。
張飛「関羽あにぃ、えらい方を連れて来たぜ。なんやら帝のご子孫だと。」
関羽「私は関羽・雲長と言うものよろしく。河東郡の出身であるが、悪い豪族を打
ち倒してから逃げてこのような所に落ちのびてきたのである。高札を見て(田
舎暮らしの)鬱憤をはらす為に義勇軍に参加しようと思っていた所だ。当然お
まえも参加するんだろ。」
劉備は大男に挟まれて今更いいえとも言えずだまってうなずく。
張飛「そうこなくっちゃ。取り敢えず、俺ンちの裏に桃園があるからそこで酒でも
くみかわさんか。」
えらいことになったなぁと思いながら、玄徳、母親の言葉を思い出す。
劉備の母「良いか、劉備。強そうな人物を見つけたら義兄弟の契りをするのです。
そうしてから、契りは絶対。ばちがあたるとふき込むのです。きっとおま
えの助けになるでしょう。ただし単純で馬鹿そうな奴じゃないと駄目です
よ。」
馬鹿そうに見えたから桃園で劉備は言う。
劉備「ここで、景気づけに義兄弟の契りをしよう。」
二人「おう。」
こうして、三人は桃園で義兄弟の契りをした。
義兄弟の契りとは、決してP~にP~してP~するのではない。
そんな事をおっぱじめるとやおい三國志になってしまう。
男「おい、誰だ人ンちの桃畑で宴会なんてひらいてんのは。」
張飛「やばい、逃げろ。」
劉備「(^^;道を誤ったのではなかろうか・・・・。」
しばらくして、義勇兵300と武器をそろえたが、馬だけがが手に入らない。
そこに商人が声をかける。
商人A「もし、御入用でしたら馬と軍資金をさし上げましょう。」
劉備「これは、かたじけない。」
その後。
商人B「なぜ、やってしまったのだ。」
商人A「いや、あの耳でかい男。大仏様に似ていたから施しをすると功徳があると
思ってな・・・。」(ぉぃぉぃ)
商人B「(^^;」
商人A「それに、あのひげ面の大男。関帝様だろ。商売繁盛子孫繁栄間違い無しだ
ぞ。」
商人B「それは後の時代の話でしょうが(-_-;」
その頃、三匹のごろつき・・・三人の豪傑達は・・・
関羽「おやじ、青竜偃月刀を作ってもらおうか?」
武器屋のおやじ「青竜偃月刀?ってなんでしょうか?」
関羽「いいから作れ。」
劉備「あのぉこの時代に青竜偃月刀はないのでは・・・。」
関羽「(ドン!)うるさい!!私があると言えばあるのだ!!」
劉備「はい(ドクン、ドクン・・・)」
こうして、関羽は青竜偃月刀、張飛は蛇矛を作らせた。
また劉備はふたふりの剣を作らせたが、当然はったり二刀流の為である。
2.督郵鞭打ち
こうしてデビューした訳だが、黄布の乱は一応平定したものの玄徳に与えられた
のは田舎の県尉に過ぎない。
劉備「くちょ(;_;)」
そうこうしていると督郵が連れを従えて巡回に来た。
督郵「県尉殿はどのような出身であるかな?」
劉備「私は、中山靖王の末孫で劉備・玄徳と言うものです。」
督郵「中山靖王?知らんなぁ。」
そう言いつつ、懐が寒いしぐさをする。
玄徳は、賄賂を要求しているのはわかったが、こんな田舎ぐらしには飽きていた
ので見て見ないふりをする。
劉備「私は、洛陽で都会の暮らしを満喫したいのだ。」
すると、督郵は怒り出す。
督郵「中山靖王の末孫だと嘘も甚だしい。皇族の名を騙りおってからに。」
劉備「さっき、知らんって言ってたん?」
督郵「だまれ、うるさい。」
劉備「はいはい、わかりました。ゆっくりして言ってください。」
劉備はこう言って退出したものの、張飛は面白くない。
そこで酒をあおって督郵の部屋に殴り込む。
張飛「おい。督郵だかマル優だか知らんがいばりくさってんじゃね~。この張飛が
月に変わっておしおきよ。」
督郵「ええい。男がそんなポーズするな気色悪い。」
この言葉が張飛の怒りに油をそそぐ。
張飛「うるさい。こうしてやる。」
張飛は督郵を引きずって門の前まで連れて行くと、そばの木にしばり付けた。
張飛「ホントにおしおきしてやる。」
どこから取り出したのか、督郵を鞭でうちつける。
劉備「やけに外が騒がしい。」
そうやって外に出ると、張飛が督郵を鞭で討っている。
督郵「助けてくれ~。」
劉備「張飛なんてことを。」
張飛「だってこいつ、兄貴に賄賂を要求した挙げ句、ある事ない事言って、首にし
てやろうって腹ですぜ。」
劉備「そんな事はわかってる。ただその鞭の使い方。かしてみろ。」
そういって、劉備は張飛を鞭をとりあげる。
劉備「良いか、鞭と言うのはこうやって使うものだ。」
劉備が使うと鞭がビシ、ビシと音をならす。
張飛「すごいや兄貴。どこで練習したんか?」
劉備「コホン。ちょっとSM部屋でな。」
それを見ていた関羽。
関羽「私は男とSMする趣味は無い・・・。」
督郵「あっ、あっ、すごい・・・。」
劉備「これでもか、これでもか・・・・。」
こうして夜もふけていく。
あくる日。
劉備「逃げるぞ。」
張飛「やっぱり、まずかったンでしょうね。」
劉備「ああ、督郵がMに目覚めてしまって、追って来るかも知れない。」
関羽「では、さっさと行きましょうか。」
3.宦官、皆殺して、呂布を馬でつる。
霊帝が崩御し、新たな皇帝が立ってまもなく・・・。
何進「悪事をなす、十常侍なんて皆殺しにしちゃえ。全軍洛陽に終結するのだ。」
曹操「突然何をおっしゃるのです、大将軍。そんな事をされたら、洛陽は火の海と
なりましょうぞ。獄吏ひとりに任せて引っ立ててやればすむこと。」
何進「ええ~い、決めちゃったんだもん。雄でも去勢すれば肉がやわらかくなるか
ら、後で私が腕を奮って、肉を割いてやろう。それとも、孟徳殿私の手料理が
食えないとでも?」
曹操「・・・。」
こうして、大軍勢が洛陽に終結しつつあった。
しかし・・・あっけなく何進はやられた。
袁紹「宦官どもが大将軍を暗殺したぞ。この悪を成敗する意志のあるもの宮廷に突
撃~。」
曹操、袁紹率いる軍は宮中に突撃した。
袁紹「宦官を見つけたら皆殺しにしろ。」
兵士A「おまえは、宦官か?」
文官A「いいえ、違います、ほら。」
兵士B「なかなか立派なモノを持っているじゃね~か、ちょっとそこの厠までこい。」
文官A「おやめくだされ、おやめくだされ、あれ~。」
P~P~P~P~ ば り あ P~P~P~P~
兵士C「おまえも宦官だろ?違うなら下みせてみやがれ。」
官女A「何言ってんのこのスケベ(バシッ)」
兵士C「ひんひんひんひんひんひんひんひんひん。」
こうして、宦官は一掃されたが(ぉぃぉぃ)、肝心の皇帝がいない。
袁紹「あれ、陛下がおらぬぞ。どうしたものか・・・・。
うろうろうろうろうろうろうろうろうろうろ
うろうろうろうろうろうろうろうろうろうろ
うろうろうろうろうろうろうろうろうろうろ
うろうろうろうろうろうろうろうろうろうろ
うろうろうろうろうろうろうろうろうろうろ
曹操「うろうろしとらんて、何か対策たてんか。」
こうして袁紹がうろうろしているころ。
陳留王「陛下もう大丈夫です。」
皇帝「びえ~ん。おなかすいたよぉ・・。」
男 「おや、そこにおられるのは?」
陳留王「ここにおわす方は今の皇帝陛下であられるぞ、頭が高い。」
男 「これは、皇帝陛下でございますか、わしは西涼の董卓と言うもの、はっ。」
陳留王「皇帝は、私ではない隣におられる方だ。」
董卓「は、は。」
この時を恥じて、董卓は皇帝をすげかえようと思ったと言う。
天子をまつり、大軍を率いて入城する董卓。
董卓「今日から、陳留王を皇帝としようでは無いか?あの泣き虫では皇帝はつとま
らん。」
袁紹「今、乱がおさまったばかりこれ以上何かやるのもしんどい。」
曹操「ここで、董卓と構えても無駄死にするだけじっと機会をまとう。」
丁原「だめだ、だめだ、だめだ、おまえの様なでぶにそんな事を言う筋合いは無い
わ。この并州刺史の丁原目の黒い内は好き勝手にさせんは。」
注:演技では荊州になっているが、本当は并州。正史ではこの当時は執金吾だった。
なお、この当時の并州刺史は董卓。
呂布「ふん。」
董卓「で、でぶ~・・わしの一番気にしている事を(わなわな)」
董卓、怒るも後ろの呂布が恐くて手出しが出来ない。
あくる日、丁原が董卓にいどんできた。
董卓「こしゃくな。」
と言ったものの、呂布率いる騎馬隊に散々に打ち破られる。
董卓「おのれ、あの若武者なんと言う?」
そこに進み出て言うは、
李粛「ご心配なされるな。」
董卓「おっ、これは我が軍一の田舎者李粛ではないか?あの夷狄と一緒に育ったと
言う。」
李粛「あの若者、呂布と私は同郷の身。あいつは勇気だけで知が無く義理をすぐに
忘れます。こちらの利をとけば必ずや降って来ます。」
董卓「なんと、おぬしと張り合う田舎者がこの世にいたとは(゜゜)
で、どうやって利をとくのだ。」
李粛「馬を一頭いただきたい。それも『赤兎』と言う殿ご自慢の馬を一頭。それを
土産にすれば、呂布は必ずや降るでしょう。」
董卓「なるほど、夷狄は馬に弱いと言うからな?しかし、『赤兎』やるのはおしい。」
李儒「馬一匹と天下がどちらがおしいのですか?」
董卓「天下。だが・・・。」
李儒「まさか、その馬に夜這いをかけているのではあるまいし、そんな情け無い事
をおっしゃいますな。」
董卓「(ぎくっ)」
李儒「それに、呂布が降れば、馬は殿の目の届く所に戻って参りましょう。」
董卓「(そうであった。それなら安心。)李粛、乗って逃げるなよ。」
李粛「(ぎくっ)滅相も無い。必ずや、降参させて来ます。」
李粛「しめしめ、この馬で逃げてやる。後で売れば一生遊んでくらせるもんね。」
と駆け出す、が夜で道がわからなくて、とんでもない所に行ってしまった。
呂布「そこの馬、どこへ行く。」
李粛「(ぎくっ)これは、呂将軍殿なつかしうございます。」
呂布「あんた、だれ。」
李粛「(この馬鹿。記憶力も悪かった。)ほら、同郷だった李粛です。」
呂布「おお、そうだった。で、何しに来たの?」
李粛「今私は、この馬に乗って逃げる・・・じゃなくて貴方におあいしようと思っ
てやって参ったところです。」
呂布「この馬は・・くれんか。」
李粛「いえいえ、借り物ですので、さし上げる事は出来ません。」
呂布「いやいや、この馬くれなきゃ泣いちゃうもん。」
李粛「仕方ありませんねぇ。この馬の持ち主いわく、『丁原の首取って来たら、も
れなくこの馬あげちゃいます』とは言ってますけどね。」
呂布「ほんと!」
一目散に駆け出す、呂布。
李粛「(ほんとに単純)この隙に逃げよ。」
呂布「はい、取って来たよ。」
李粛「あわわわわわわわ、まだ数秒立ってないじゃないか。」
李粛「あう、これは紛れも無く丁原の首ですね(T_T) 。でも御主人がいなくなった
から大変でしょう。董将軍の元に参りなさいきっと雇ってくれますから。」
呂布「うん、そうする。」
赤兎にのってごきげんの呂布であった。
4.曹操剣を献ずる
こうして、呂布を手に入れた董卓は蛮行を繰り返す。
帝を廃して陳留王を皇帝とした。後に献帝と贈り名される人物である。
董卓「今の帝は情け無い。そこで新たに陳留王帝を建てようと思う。」
そこへひとり進み出て叫ぶには。
袁紹「おまえみたいな田舎もののでぶがその様な決めれる訳が無かろう。おとなし
くひっこんでいろ。」
董卓「俺が天下の事を決めるのだ。妾の子など引っ込んでいろ。俺の剣の切れ味を
見せてやる。」
袁紹「でぶに何が切れると言うのか?この剣でぐじゅぐじゅの脂肪を切り割いて見
せよう。」
董卓「うぬぬ。」
李儒「まだ、事が定まらぬ内はつつしみなされ。後でいくらでも良い事が出来ます
から。」
そこで、袁紹は洛陽を抜け出して、北へ逃げた。
董卓「袁隗。おまえのおいは無礼だが、おまえの顔をたてて許しただけだ。よもや
反対はしないだろうな。」
袁隗「滅相もない。」
この廃立の後、李儒に先帝を暗殺させる。
その頃、董卓は・・・。
董卓「皇帝のいすは座りごこちが良い。そこの女、ちょっとこい。」
女官「なんでございますか。」
董卓「この上に座れ。」
女官「な、何をするのですか。」
董卓「いいから、座れ、座らんと殺す。」
P~P~P~P~ ば り あ P~P~P~P~
また、軍隊を率いて、ある村まで来た時。
董卓「気にいらん。この村の奴はみんな殺せ。」
長老「何でございましょう。わしらは年に一度のお祭りと言うのに。」
董卓「農民なんに、休みはいらん。大方、邪教の儀式に興じていたに違いない。
そこで、わしの女の子達が、おまえらみたいな下衆野郎とP~でP~な儀式
をしてその後P~でP~な事をP~していたと思うとわしの心がいたむのだ。
ゆるせん。男だけ皆殺しにしろ。」
阿鼻叫喚の地獄絵図
董卓「女の子は後で汚れた血をわしが浄化してやるぞ。よろこべ。」
とこんな調子で、姦淫を繰り返していた。
こんな事をしていれば、暗殺しようとする者がでるのは当然である。しかし、董
卓は護衛に呂布などを引き連れていたので到底手が出せなかった。
ここは、王允宅
王允「今日は私の誕生日に集まってくれてありがとう。」
官人「めでたい日だと言うのに、何を悲しい顔をされるのです。」
王允「実は今日は誕生日ではないのだ。(ぉぃぉぃ)」
官人「それは知っていました。」
王允「(゜o゜;何故解るのだ?」
官人「去年も呼んだでしょうが。」
王允「実は、董卓が暴虐淫蕩を繰り返すに及び、それがうらやま・・・恨めしくて、
それにとってかわ・・取り除く手だてが無くて嘆いているのだ。」
官人達もつられてなく。
そこにかかる男の声
男「ええい、男が泣いている所を見てもちっとも面白くない。(女の子じゃなき
ゃやだ)」
王允が見るとそれは曹操であった。
王允「おまえも、董卓がうらやましい・・恨めしく思わんのか!」
曹操「私は、ただ無くばかりで何の策も持たん奴等とは違う。」
王允「では、孟徳殿何か策がおありとでも?」
曹操「最近、私が董卓に使えているのは、隙を見ておこぼれにあずかる・・おいぼ
れを殺そうとする為。司徒(王允)殿は宝剣を以っておられるがそれをおかし
くだされば、きっとかえって来ない・・きゃつの首を捕らえてまいりましょう。」
その夜、董卓邸
董卓「孟徳殿何故このような夜遅くに来るのだ(おたのしみの最中だったのだぞ。)」
曹操「私も混ぜてもらおうと思いまして・・・。」
董卓「奉先(呂布)。最近得た、西涼の良馬があるな。そいつを持って来い。」
曹操は思った「俺にはそんな趣味は無いぞ。しかし、今が、チャンスだ。」
じきに董卓はでぶなので疲れて後ろ向きに横になった。
曹操「ますます、チャンスだ。」
曹操は剣を引きぬいて、董卓の背につきさしたが、脂肪が邪魔して貫通しない。
董卓「おお、孟徳殿、針の心得もあったのか?」
曹操「俺とした事が、こいつのでぶさを計算するのを忘れていた。」
その時、呂布が馬をかついで入って来た。
曹操は慌てたが、気を取りなおして言うには。
曹操「お礼に、それがし、ひとふりの宝剣を手に入れたので、それを献上しましょ
う。」
曹操「では、試し乗りさせていただきます。」
と、馬にひと鞭あてるや、何処かとも無く去ってしまった。
呂布「私は、曹操が主君を殺そうとしてたが、失敗したので剣を渡して逃げたよう
な気がします。」
董卓「一時も早く、馬とやりたかったんじゃないのか?」
李儒「いいえ、曹操にそんな趣味は無かったはずです。すぐに曹操を呼びつけて見
ましょう。」<どこから現れたのだ。
5.曹操挙兵
さて、ピンチを切りぬけた曹操が故郷に帰り付くと文を発し、董卓打倒の為の兵
を集めた。
数日もたたぬ内に、他数の兵と楽進、夏侯淵、夏侯惇、曹洪、曹仁などの将を得
た。
更に、袁紹と合流した曹操は檄文を発し、諸侯を集めた。
集まった諸侯は17。いずれも1~3万の兵を率いていた。
北平太守公孫さん(字が無い)も1万5000を率いて、南下していると、平原
県にて、変わった数騎ばかりの兵に出会った。
公孫「弟殿何をやっておられる。」
注:公孫さんと劉備は兄弟弟子。
劉備「最近、平原の県令に任じていただきました。その礼を返さんとこうして危急
の時駆け付けて来たのです。」
張飛「兄貴、素直に洛陽に行きたいって言ったらどうなの?」
劉備「だまってろ。」
公孫「後ろの二人は誰か?」
劉備「私の義兄弟の関羽と張飛でございます。」
公孫「おまえもやっと目覚めたか(T^T)」
劉備「そんな関係じゃありませんって(^^;」
こうして、劉備は公孫さんに従ってきた。
曹操は、諸侯を迎えねぎらっていう。
曹操「こうして、諸侯がつどったからには、誰か盟主を決めなければならない。
誰が良いか?(私は負けた時の責任かぶるのはやだよ)」
袁術「私、私。」
もう一度、見渡して言う。
曹操「家柄と言い、人柄と言い、渤海太守の袁本初(袁紹)殿にやってもらうのが
一番良いでは無いか?」
袁術「私、私。」
袁紹「いや、それがしにはとても(内心うれしい。)。」
袁術「だったら私が・・・。」
諸侯「いや、本初殿にお願いしたい。」
袁紹「しかし、この大任それがしにはとても」
袁術「でしたら、私がやりましょう・・・。」
諸侯「やはり、本初殿で無いと・・・。」
袁紹「そこまで言うならそれがしが引き受けましょう。」
袁術「私、私。」
これが、後に袁兄弟喧嘩の原因といわれる。
注)正史によると、袁術、袁紹は兄弟で、術は正室の子、紹は妾の子である。
おじに子が無く、袁紹が養子としてもらわれたので、袁紹の方が格が上
になってしまった。(だから従兄弟でもある。)
袁紹は諸侯連合運営委員会をつくり、袁術に補給を任せ、孫堅を先陣として送り
込んだ。
董卓「わはは、今日は誰を犯そうか。」<いきなりそんなこといってんじゃない。
李儒「大変です。諸侯がせめて参りました。」
董卓「おのれ、どうしてくれようか?」
呂布「父上私が、退治して来ましょう。」
董卓「おぬしがおれば安心だ。わしも枕を高くしてHができると言うもの。」
華雄「いや、鶏を切るのに何で牛刀を用いる必要がありましょう?私が居れば十分
です。」
董卓「では、おぬしに任せよう。」
孫堅の手柄を恐れて抜けがけをした者がいたが、華雄に散々に打ち破られた。
孫堅も果敢に攻めるが、袁術がしぶって食料を出さないのでだんだん飢えてきた。
それを知った華雄は、夜襲をしかけ、孫堅軍を打ち破る。
孫堅「袁術が食料を送って来さえすれば負けはしないと言うのに。」
孫堅は一騎走って逃げた。そこに従うのは祖茂ひとりのみである。
祖茂「主君。このままでは危険です。そのずきんを私にください。敵は誤って、私
を追いかけるでしょう。その隙に逃げてください。
祖茂はやります。ふぃーるふぉおゆー。」
華雄軍は、そのずきんを目当てに孫堅をとりかこんだ。
祖茂「はぁい、私、赤ずきんちゃんです。孫堅さん?そんな人知らないわよ?」
華雄「おい、この気持ち悪い奴を殺せ。孫堅め謀ったな。」
華雄軍は、その赤ずきんで袁紹達を挑発する。
袁紹からも将が進み出ていどむがやられてしまう。
袁紹「顔良、文醜を置いて来たのが悔やまれる。居れば、あんな奴一刀なのだが。」
曹操「(おまえ、本気で戦う気があるなら連れて込いよ。)」
そこへ、一喝して入って来る大男。
曹操「*^_^*ポッ」
袁紹「何者?」
公孫「これは、平原の県令劉玄徳殿の弟で、関羽・雲長と申すものです。」
袁紹「今何をやっている?」
公孫「馬弓手です。」
袁術「何故、こんな弓手ごときをこの陣内に入れる?」
と突然、円を描き出す。
曹操「公路(袁術)殿、そう怒りなさるな。大言を吐くからには自身があるのでし
ょう。試しにいどませて、攻めるのはそれからでも遅くは無いでしょう。」
袁紹「弓手ごときをいどませては華雄に笑われんか?」
曹操「この立派な身体。とても弓手には見えない。華雄とてわからぬだろう。」
関羽「華雄の首が取れなければ、それがしの首をはねれば良かろう。」
曹操「まぁ、いっぱいやってから行け。」
関羽「いや、その必要はない。」
そうして、関羽は馬で戦場に駆けて行く。
曹操「(仕方が無い、酒に目薬でもたらして置くか?後でやっちゃうのだ。*^_^*
しかし、目薬はどこにしまったのか・・・。)」
・・・・・。
曹操「(お、あった。こんな所にあるとはおちゃめな孟徳君。)」
ドサッ
関羽「華雄の首か調べてもらおうか。」
曹操「(あぅ(T_T))確かに華雄の首に違いない。」
張飛「兄貴が華雄の首を取って来たんだ。今を除いて攻めるチャンスは無いぞ。」
袁術「うるさい。貴様等なんかにいわれる筋合いは無い。この虫けらどもをつまみ
だせ。」
曹操「まぁまぁ。手柄に貴賎は無いだろう。」
袁術「お前までそういうか、なら帰る。」
曹操「・・・・。」
曹操は仕方なく劉備達を引き下がらせ、内々に酒肉を送って労った。
翌日、董卓軍は呂布を始めるそうそうたるメンバーで開戦に望んだ。
同盟軍も応戦するもののさすが人中の呂布、馬中の赤兎と呼ばれただけあって息
もつかせぬ攻撃で防戦一方であった。
公孫さんも兵を率いて挑んだが、勝てず逃げるところをあわや呂布に殺されんと
するところに、張飛が割り込んで入る。
張飛「呂布、燕人張飛が成敗してやる。」
呂布「つばめ人って何?変な生き物?」
張飛「田舎者め、燕も知らぬとはやはり禽獣のたぐいよ。」
呂布は怒って、張飛にかかって来る。張飛と呂布は50合ばかり剣を交えるが勝
負がつかない。それを見た関羽が加勢に入る。
呂布は二人を相手にして戦うが一向に勝負がつく気配を見せない。
そこに劉備が割って入る。
劉備「奸賊呂布め死ね。」
と例の如く口先だけで、目をつぶってふたふりの剣をふりまわす。呂布は無視し
て関羽と張飛に防戦するが、疲労は隠せない。
呂布「ひとまず退却だ。」
そう叫ぶと馬を翻し、味方の軍へ引き返す。
劉備「呂布、恐れ言ったか。口ほどにも無いやつめ。次の一撃でおまえの首をはね
てやる。ほれ、ほれ。」
と言いながら相変わらず剣を降りまわす劉備
関羽「玄徳様。呂布は逃げましたぞ。」
劉備「はっY(゜o゜;y
はははは。呂布め私に恐れをなして逃げたか。」
6.董卓逃げる
こうして、諸侯は勝ちをおさめた。
孫堅「公路(袁術)殿、なにゆえ兵糧を送らないのです。私は何のうらみも無いが
天下の為に董卓と戦っているのですぞ。あなたは何か私にうらみでもあるので
しょうか?」
袁術は恥じいった(このため孫堅の死後孫策たちの面倒を見たと言う。)
その後孫堅に会いに来た男がいた。
李かく「孫将軍殿。我が主(董卓)は、貴方に目をかけています。私達と貴方には
何のうらみも無い。そこで手を組みませんか?富貴や女は思いのままです。」
孫堅「でぶや呂布と一緒にするな。私は漢室の為に戦っているのみ。なぜ?逆賊と
手を組まねばならん。それに女は江東の女に限る。(華北の女は駄目だ。)殺
してやる所だが、殺す気にもなれんとっとと帰れ。」
尻尾を巻いて李かくは帰った。
李かく「主君よ孫堅は無礼な奴です。女がいくらでもだけると言うと私にはそんな
ものに興味が無いと言い、いきなり私の腕を掴むと、今晩私と一緒に寝ない
か?と言いよって来る始末。」<そんな事言ってない。
董卓「もう良い。李儒どうするべきか?」
李儒「温公(呂布)殿が負けて士卒の士気は下がるばかり、兵を引いて洛陽に戻り、
皇帝を長安に移すのが良策かと存じます。」
そこで、文官達を集めて董卓が言うには、
董卓「皇帝を西に奉じると吉とでたゆえ、都を長安に移すぞ。」
文官A「今の長安は、荒れ果てております。そこに都を移すといえば人民を混乱さ
せるでしょう。おやめください。」
文官B「その通りです。遷都は百害あって一利なしです。」
董卓「おまえたちそこまで言うか、おまえらは今日からクビだ。嫌だったら、女を
献上しろ。遷都は明日にする。」
李儒「金・兵糧が欠乏しつつあります。そこで、洛陽の金持ち達を集めて殺し、家
財を没収すれば、解決するでありましょう。」
董卓「しかし、そこまですべきだろうか?」
李儒「金持ちの子女には美人が多いと申します。」
董卓「良し(^_^)。すべて任せる。良いかちゃんと美人だけは生け捕りだぞ。」
こうして、市民数十万を追い立てて一路長安へ向かう。
諸侯は放棄された洛陽に入城する。
劉備「私の洛陽が火の海だ(;_;)かわいい女の子達は何処に(;_;)(;_;)」
曹操「本初殿。今がチャンスです。追撃して董卓の首を落とすべきです。」
袁紹「諸侯は疲れておる。追撃しても無駄だ。」
曹操「ならひとりでやるのみ。」
と血気はやる曹操であったが、呂布の待ち伏せに合い、大敗する。
曹操は逃げるが、馬を失う。
曹操「もはやこれまでか・・・。天は俺を見はなすのか?」
曹洪「殿。私の馬をお使いください。天下に私がいなくても、あなたがいないと困
ります。私は徒歩で従いましょう。」
曹操「おまえ普段けちなのにこんな時は気前が良いな?」
曹洪「ええ、2倍返しで結構です。」
曹洪は徒で従い、川のほとりに達した。
曹洪は船を手に入れ、曹操を載せて渡りことなきを得る。
そこで、夏侯惇、夏侯淵等と合流し、洛陽に引き返した。
曹操「やれやれひどい目にあった。」
曹洪「えっと、馬の代金と船の借り賃のお支払いはよろしくお願いしますね。」
曹操「おまえ、いつもその調子だといつかひどい目にあうぞ(-_-;」
洛陽に入った孫堅が、井戸から五色の光が立ち上っているのを見て不思議に思い
たいまつを灯して中を調べた。
すると女の死骸が上がって来た。
孫堅「かわいそうに、きっと董卓にP~な事や、P~な事をされたのであろう。」
首にひとつの袋を下げていた。その中には小箱があって、開けると玉璽があった。
孫堅「これは何か?」
程普「これこそ、伝国の玉璽。きっと、殿が皇帝になる瑞兆です。」
孫堅「ラッキー魅力がMAXになったぞ。こうしてはおれんさっさと引き返すぞ。」
この事実を隠していたが、これを袁紹に密告した者が居た。
翌日
孫堅「それがし、病気の為江東に引き返そうと思います。」
袁紹「その病気とは伝国の玉璽か?それともこれか?」
袁紹は小指をつきたてる。
孫堅「何をおっしゃるうさぎさん。その様な物は持たぬ。」
袁紹「そうか?ではこの能力値は何なのだ?」
孫堅「持ってない物は無い。もし、持っていたら雷に討たれて死んでしまうと神に
誓うぞ。」
といい放つとさっさと帰ってしまった。袁紹は怒って劉表に挟撃するように書面
をしたためる。
そこに曹操が負けて帰って来た。
曹操「私は、天下を安泰を願って、兵を出したと言うのに、諸侯は動こうとしなか
った。もし、私と一緒に攻めればこのように負けるはずは無かったのだ。こん
なところでひと月もふた月もとどまっていたら絶対勝てる訳が無かろう。」
袁紹「・・・・。」
曹操「(ふん。袁紹は野望だけで何も出来ないと見える。大体、諸侯を仕切り帝国
の安泰を願うならば、このような所でぐずぐず出来るはずは無い。俺が質問し
ているのに答えがかえって来ないのが良い証拠だ)」
と思って、兵を引きあげた。
公孫「玄徳殿、袁紹は役立たずなゆえここにいても、争いに巻き込まれるだけ。
そろそろひきあげましょうぞ。」
劉備「私の洛陽(;_;)」
7.中原争乱
ところで、荊州の劉表は、袁紹からの文書を見ると部下に命じて孫堅を攻めたて
た。孫堅は血路を開き、何とか江東に帰りついた。
一方そのころ袁紹は
袁紹「兵糧が足りぬ~。」
逢紀「いつまでもうろうろしているから・・・。なら、冀州を攻め取りなさい。」
袁紹「でも、何か計略があるのか?」
逢紀「公孫さんを誘って冀州を攻めるぞっと脅す訳です。公孫さんが兵を動かした
ら、韓馥は知恵が無いから、将軍に長官の地位を譲り渡すでしょう。手につば
きして取れます。」
袁紹「その例えってとっても汚くないか?」
逢紀「どうでもいいです。実行するのみ。」
と袁紹はこうやって冀州を乗っ取った。
当然、領土を巡って公孫さんと戦になった。
公孫「この義理知らず。」
袁紹「譲れと脅したら譲ったからもらっただけだ。誰に分ける義理があろうか?」
公孫「貴様がまともだと思ったから兵を出したのだ。それが、これほどまで恩知ら
ずで無能な奴とは思わなかった。」
袁紹「うるさい。文醜いけ。」
文醜飛びかかる、公孫さんは耐え切れず逃げる。
文醜はあわやと言うところまで追いつめたが、横から若武者が現れる。
文醜と若武者は一騎撃ちするが、勝負付かず。時間切れとあいなる。
公孫「おぬしはだれぞ?」
若武者「私は、常山の趙雲・子竜と言うもの。もともと袁紹の下にいましたが、無
能ぶりを見るにつけて憤り彼を見捨ててこうして馳せさんじた訳です。」
公孫さんは自慢の白馬陣で袁紹に挑む。
袁紹軍の麹義は公孫軍を十分引き寄せて反撃に移る。
公孫軍はたまらず退却を始める。
そこに一騎趙雲駆け出して、麹義を馬からつき落とす。
今度は袁紹軍が総崩れとなる。
袁紹「公孫さんは無能な奴だ。」
趙雲「無能はおまえだろ。」
袁紹「あう(゜゜)(いつの間に(;_;))」
田豊「殿お隠れを。」
袁紹「いや、足がすくんで動けぬ。」
田豊「(なさけなや。)」
これを見た兵士達は、動じないと勘違いして懸命に趙雲と戦ったので趙雲も攻め
切れない。そうする内に、顔良らの救援が入る。仕方なく、公孫さんをかばって下
がる。袁紹は頭に乗って先頭切って攻めるがそこに、劉・関・張の救援隊が襲いか
かる。
袁紹「あわわわわわ。」
劉備「見たか、無能袁紹め。」
公孫「玄徳殿が助けにこられなかったら虜になっておりました。」
趙雲「(おお、玄徳殿こそ私が求めていた男性だ。)」
劉備「(ああ、何たる大丈夫かな。)」<おまえら何考え取る。
両軍相譲らず、董卓の仲裁で和議を結ぶ。
こうして、劉備も兵を引く事となった。
趙雲「それがし、さんを英雄だと思いましたが、こたびのふるまいそうとは思えま
せぬ。」
劉備「いずれ、お会いできる日もありましょう。それまで我慢なされなさい。」
と二人手を取り会って涙を流す。その間、彼等に何があったのか知る由もない。
孫堅「このうらみはらさんでか。」
程普「余り怒ると血圧が上がります。」
孫堅「劉表にうらみをはらさんと肝をなめ、薪の上で寝て来たのだ。」
孫策「父上、私も連れて行ってください。」
孫堅「良かろう。」
孫堅は劉表を攻め立てる。しかし、孫堅はあえなく戦死する。
孫策「父上(T_T)死骸も奴等に奪われてしまった。」
程普「ここに一体の黄祖がいます。これと、交換しましょう。」
孫策「黄祖と父上ではつりあわぬと思うが・・・。」
程普「何とかなるでしょう。」
桓階「それがしは劉表となじみがあるゆえ使者として赴きましょう。」
孫策「死者にはなるなよ。」
桓階は城内に入り劉表と会見する。
劉表「死骸は棺にしまってある。引き返してくれれば、矛を交える事は
やめにしよう。」
かい良「行けませぬ。死骸を引き渡しては。私が楽しむ事が・・・、殿や子孫が楽
しむ事ができなくなりますぞ。禍根をのぞくためには、死骸を私に引渡し・・・
遺児に引渡さずに、皆殺しにすべきです。その為に桓階を殺し、その後に遊
びに・・・計略に使いましょう。」
劉表「(おまえの趣味には辟易した。)黄祖を身殺しにする訳には行かない。黄祖
とはいちも・・・腹の内を見せあった身、見捨てたとあっては義理にかける。」
と言って、桓階と死骸を送り返した。
8.連かんの計
ここは、長安。
董卓「ほお、孫堅が死んだか。目の上のたんこぶがひとつへったわ。
うりゃうりゃ。
ところで、孫堅の息子は幾つだった?」
官吏A「17でございます。」
董卓「17か。小僧に何ができる。」
と気にもかけず。自分で「尚父」と称し、宮殿を作り、民間から美女800人を
挑発してそこで酒池肉林な生活を送っていた。
王允「董卓の行いを見ると、うらやまし・・うらめしさで夜も寝れない。」
するとどこからとも無く、ため息が聞こえてくる。
王允「そこにいるのは、貂蝉か?」
貂蝉は年16ぐらいのきりょうよしの娘で王允が実の娘の様にかわいがっていた。
王允「また、男の事でも考えていたのか?」
貂蝉「いいえ?どうしてその様な事をしましょう。」
王允「この夜更けに考える事と言ったらその様な事しかない。」
貂蝉「いいえ。ご主人様が思い悩んでいるのをみて、恩を受けたと言うのに何もで
きぬ事を考えていたのです。ご主人様が望むなら何度死んでもうらみに思いま
せぬ。」
貂蝉「あっ、ご主人様突然何をなさるのです。」
王允「おまえ、漢室の為に死ぬ気はあるか?」
貂蝉「いきなり、そんなことを・・・。」
王允「今、董卓は淫虐非道の限りをつくして、天子のみくらいをも乗っ取ろうとす
る勢い。どうしようもないありさまだ。ところが董卓には呂布と言う義理の息
子がいる。どちらも色好みだから先に呂布に嫁にやると言い、董卓に献上して
しまえば、お互い仲たがいを始めるに違いない。それをうまくそそのかして、
董卓を殺させろ。そうすれば天下安泰となる訳である。」
貂蝉「・・・。わかりましたご主人様。ご主人様の命令ならどんな事でも従います。」
数日後。
王允「これは将軍様。それがし日頃将軍の事を尊敬しておりまする。」
呂布「突然何を言われる。悪い気はしないがな。」
王允「こちらは、娘の貂蝉です。この娘を将軍の側にさし上げようと思いますが、
如何ですかな。」
呂布「(じ~。悶々悶々悶々悶々・・・)」
王允「では吉日を選んで輿入れさせましょう。」
呂布「(悶々悶々悶々悶々。じゅるじゅる)うん。」
さらに数日後、王允は董卓を屋敷に呼ぶ。
王允「太師(董卓)殿の徳は古の聖人と言えども及び付きません。」
董卓「いいや、それほどでもない。」
王允「では、余興ながら家の歌い女をお目にかけましょう。」
董卓「それは面白かろう。」
すると多くの女性に貂蝉が現れて、舞をまった。
董卓「この衣装は何か?」
王允「ぶるまぁと言うものでございます。」
と答えると董卓はごきげんになって、
董卓「歌は歌えるかな?」
と言ったところ見事に歌ったので董卓は賞賛の言葉をやめなかった。
董卓「年はいくつか?」
貂蝉「16でございます。」
董卓「まったく3年前に会っていればよかった。つれて帰っても良いか?」
王允「この娘にとって太師様の側で使える事はこの上ない幸せでしょう。」
と早速、丞相府まで送った。
呂布「司徒殿。私にくださると言って置きながら太師に送るとは何事か?」
王允「太師殿が、連れて返って将軍にむすめをじきじきにやると言ったので、逆ら
えずお渡ししたまでです。」
呂布「そうであったか。」
あくる日、呂布は丞相府で待ったが何の音沙汰もない。
侍女「ゆうべから太師様はお部屋でおやすみになっておられます。誰も入るなと申
されておりました。」
その時呂布に貂蝉の姿が目に入った。眉を寄せ悲しげな顔をして、絹の切れ端で
目のふちをぬぐっていた。服は引き裂かれていた。
呂布「うむむむ・・・・。」
董卓は、貂蝉を手に入れてからと言うもの一月も閉じこもっていた。
ある日呂布がご機嫌うかがいに来たが、董卓は熟睡している。
すると貂蝉は、ひたすら自分と董卓を差して涙をぬぐっていた。
それを見て、呂布もたまらなくなった。
そこで董卓は目が覚め、董卓「わしの女にいたずらする気か。」
と追い出したので、恨みを持った。
李儒「太師様、天下を手に入れようとするなら何故、温候殿をしかりなさる。
心変わりされたら万事きゅうすですぞ。」
そこで、董卓は誤って、ご機嫌を取るが、呂布は貂蝉の事ばかり考えていた。
じきにふたりが会う機会があった。
貂蝉「私は、将軍様のお側に使える事を夢見ていたと言うのに、太師様のできごこ
ろで、無理やり、押し倒されて、P~をP~して無理やりP~をP~されてし
まいました(涙)すると、太師様は『おまえの赤い血がこんなに床を汚している
ぞ』等と言って私をいたぶるのです。その後も来る日も来る日も・・・(;_;)」
貂蝉「死んでしまいたいと思いましたが、将軍様に一言もお別れできないのが悔し
く、それで恥をしのんでました。もう何も思い残す事はありません。」
といきなり池に身を投げようとした。呂布はあわてて抱きとめて
呂布「わかっている。話す機会が無かったのが残念だ。(このシチュエーションは、
たまらんぞ)」
そこに董卓が入って来た。董卓がどなると、呂布は慌てて逃げた。
董卓は呂布を追うがさすがに追い付けない。
9.凶星落つ
董卓「おのれ、呂布め待て。」
李儒「ふらいんぐぼでぃあたっく。」
董卓「あう(*_*)」
董卓「おまえ何しに来たのだ。」
李儒「ふらいんぐぼでぃあたっくしに来たのです。」
董卓「・・・・・。」
李儒「って言うのは冗談で、呂布が『太師様に殺される』と走って来るのを見て、
なだめようとして飛んで来た訳です。」
董卓「あの謀反人め。わしのお気に入りの女をからかいおった。生かしてはおけぬ。」
李儒「楚の荘王の故事は知りませぬか?」
董卓「あの食べ物けちった為に戦に負けたと言う?」
李儒「故事が違います。宴会の席に明かりが消え、誰かが女にいたずらをした。
宴会の席と言う事で、王はそれを不問にした。その後、ピンチになった王を
恩返しに来たと言う話です。」
董卓「ピンチになると薔薇の花が飛んで来るのだろう?」
李儒「・・・・・ともかく、貂蝉を呂布に与えれば万事解決するのです。」
董卓「なるほど、考えておこう。」
李儒「それでは、良くお考えくださいまし。」
・・・・
董卓「何故あの時呂布といた?」
貂蝉「私が、裏庭の花を見ていると、突然呂布が来たので、席を外そうとしたとこ
ろいきなり耳に息を吹きかけて来たのです。呂布は『俺は、太師さまの息子だ。
おまえも毎日咥えこんでいるんだろ。』と言って追い駆けて来ました。
私はあいつに身を汚されると思って自害いたそうと思ったところ、抱きとめ
られ、『へへへ、こんなに濡れてるじゃないか。今から楽しませてやるぜ。』
とその時太師様があらわれて助かったのです。」
董卓「おまえを呂布にやろうと思うのだが?」
貂蝉「せっかく、貴人に使えられたものを今度は奴にあげようとなさる。屈辱に耐
えかねません。」
と首をはねようとする。
董卓「じょ、冗談だ。冗談。」
貂蝉「(;_;)きっと李儒の差し金ね。 最近太師様が私の所にいりびたっているので
嫉妬してそんな事を企んだに違いないわ。」
董卓「わかった。呂布にやるのはあきらめる。」
一方そのころ
王允「温候殿何ゆえここで嘆いているのですか?」
呂布「じつはかくかくしかじか」
王允「なんと。まず拙宅にでも参られませんか。」
呂布は王允につれられて密室に入れられて行く。
王允「で、なんと?」
呂布「・・・と言う訳です。」
王允「嗚呼、太師は私の娘を無理やりP~した訳かワナワナ。将軍も妻を奪われて立場
が無かろう。今でも太師が娘をP~でP~な事をして、あまつさえP~でP~
な事をされているかと思うと。」
呂布「許せぬ。あの首叩きってやる!」
王允「そうでなくば、恥はすすげませぬ。」
呂布「しかし、仮でも親子のあいだがらやりにくい。」
王允「息子の妻を寝取る奴が親と言えましょうか?そんなのは安史の乱の如く世の
乱れ。しかも将軍の姓は呂、太師の姓は董で全く違います。」
呂布「それもそうだ、しかし、安史の乱ってなんだ?」
王允「今から、700年後に起こる戦乱の事です。余り気になさるな。策は用意し
てあります。」
一方董卓
董卓「ついに、天子の位を譲られる時が来た。P~な事やP~な事やあまつさえP
~な事がし放題だ。P*Aもなにするものぞ。」<既にしてるだろ。
と勢いづいて出かける。
董卓「母上およろこびを、ついに私が皇帝となる時が来たのです。」
董卓の母「私は、最近心臓が非同期式で、肉が移動するのだが、吉兆とは思えぬぞ。」
董卓「吉時の時は、ドキドキするのは当然です。」
と出かけたのは良いが、すぐ、車の輪が折れ、また10里行かぬ内に馬のたずな
が切れた。
董卓「車の輪が折れ、馬のたずなが切れるのはどういう前兆だろう?」
李粛「それは、古きを捨てて新しきに取り返る前兆でございます。」
今度は風が起こり、嵐が舞、霧が立ち込めて雷が落ちた。
董卓「これは、どういう前兆だろう?」
李粛「これは、どこかで霧が舞って雷が落ちたのです。妖魔が倒れて、正義が勝つ
事からして吉兆でございます。」
城の外までくると、百官が出迎えにくる。
あくる日、参代の途中、道師が白い布をたらして駆け寄って来る。
董卓「これは、どういう前兆だろう?」
李粛「唯の乱心者です。お気になさりますな。」
と少し行くと今度は、馬が走りさって来る。
董卓「これは、どういう前兆だろう?」
李粛「唯の暴れ馬です。お気になさりますな。」
そして、さらに行くと今度は、呂布が率いる武装した兵士が立っていた。
董卓「これは、どういう前兆だろう?」
李粛「唯の暴れ呂布です。お気になさりますな。すぐに楽になりますから。」
呂布「死ね董卓。」
董卓「あう(*_*)」
かくして董卓は死んだ。
兵士A「わぁ、人間ろうそくだ。」
兵士B「何日燃えるだろうか?」
兵士C「3日ぐらいじゃない。」
兵士D「爆発しない?」
兵士E「大丈夫じゃないの?」
10.曹操飛躍
李かく、郭し、張済、樊稠の4人組みは、西に逃れて許しを請うたが王允は許す
事を許さなかった。
李かく「それなら、仕方あるまい、どこかに落ち延びようか?」
賈く「そんな事をしたら、簡単に捕まってしまう。一度手兵を集めて弔い合戦をし、
逃げるのは負けてからでも遅く無かろう。」
呂布は簡単に策にはまって、長安を追い出され、袁術の下に落ち延び、王允は捕
われて殺された。
李・郭「こうなったら自棄だ。ついでに皇帝も殺してしまおう。」
張・樊「それはまずかろう。ひとまず奉り、思いのままに政治をあやつるのが良か
ろう。」
李かく「太師様のお墓を作らねばなるまい。」
と董卓の遺体を探したが、骨と皮が散乱するばかりである。
郭し「をを、見事に骨と皮ばかりだ。残りはどうしたものか?」
張済「すべて燃え尽きたとか?」
李かく「それでは、何故骨と皮だけが・・・。とにかく埋葬しよう。」
と埋めるが、水に押し流されるは、雷は落ちるは、火事は起こるはで、結局あと
かたも無く消え去ってしまった。
西涼の馬謄が攻めて来た。これを討ち破ると、樊稠は内通を疑われ殺される。
兵は、張済に預けられた。張済は長安を避け、北の方に駐屯した。
朱儁「近ごろ、青州の黄布の残党が暴れまわっている様子。」
李・郭「どうしたものか?」
朱儁「曹孟徳に退治させれば良かろうかと。」
李かく「良かろう。任せる。」
曹操は、勅書をいただくと、賊を攻める。
何故か、黄布兵の中から、孟徳(曹操)様こそ、黄天に違いないと声がし、先を
争って人民100万、兵30万が降伏してきた。
曹操「ふっ、洗脳されやすい奴等め」<危ないぞ。
中から精鋭を寄りぬきこれを青州兵と呼んだ。
曹操は、えん州に落ち付くと、賢者を登用し始めると、おじとおいがやって来た。
荀いく「おじの荀いく・文若です。」
曹操「おおこれぞ、我が張子房なり。」
荀攸「おいの荀攸・公達です。でもね、甥の方が年上なんだよ。」
荀いく「この地には一名賢者がおります。何故それを得られぬのです?」
曹操「それは誰か?」
荀いく「程立・仲徳と言うものです。」<間違いじゃないのよ。
曹操「その名は聞いた事がある。」
と田舎を探させると果たして見つかった。
程立「それがし、なぞとんでもない。郷里に大賢者がおられるのを存ぜぬでしょう
か?郭嘉・奉孝と申す者です。」
荀いく「はっY(゜゜;y忘れておりました。」
郭嘉は、劉曄を推挙し、劉曄は満寵と呂虔を推挙した。
満・呂は毛かいを推挙し、また于禁が身を寄せて来た。
夏侯惇は、ひとりの大男を連れて来た。名を典韋と言う。
曹操「これこそ、古の悪来だ。」
夏侯惇「あの、例えるなら。日本の読者にも解るような武将の名前にしません?
例えば、弁慶とか・・・。」
曹操「時代が違うだろう。」
夏侯惇「はっY(゜゜;y忘れておりました。」
曹操「日本ってどこだっけ?」
夏侯惇「魏史倭人伝読みます?」
これを評して人材登用のねずみ構と呼んだのかは知らない。
さて、曹操は、父親の曹嵩を呼びにやった。
陶謙は厚くもてなすものの、曹嵩は途中で盗賊まがいの護衛兵に殺されてしまう。
曹操「おのれ、陶謙がしっかり兵を管理しないからこうなるのだ。
許してはおけぬ。皆殺しにしてくれよう。」
陳宮「おやめください。陶謙には罪はありませぬ。
ましてや民に罪は無いでしょう。」
曹操「おまえ、俺を見捨てて行った癖にどの面下げて来た。
しかも突然現れて・・。」
陳宮「はっY(゜゜;y忘れてた。でも、この話ではそのくだりはやってないはずです。」
曹操「そんなものは関係ない。陶謙の肝をえぐりだし、心臓を引きずり出すまでは
許さん。」
陳宮「それでは、陶謙に合わせる顔がない。」と言って逃げた。
曹操軍は徐州に進軍し、攻める所皆殺しにして行った。
陶謙「天は何のうらみがあって徐州の民にこのような大難を押し付けるのであろう。」
曹操は徐州城下まで攻め寄せる。
陶謙「こうなったら仕方が無い。私の首を献上して許してもらう事にしようか?」
糜竺「お待ちください。アン*ンマンならともかく首が復活する訳ではありません。
城を堅く守り取り会わなければ容易に落ちる城ではありません。計略を用いて
帰る場所さえ無くしてしまえば良いのです。」
昔(1993年)に書いた奴(全文書き直す予定 ver2.0)