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06 なんてこったい…

魔王の城ー


「ぬおわあああぁぁぁぁぁぁぁぁッッッッ!!!?」


「にぃやぁぁぁぁぁぁッッッッ(=Д=;)?!!!

 どうしたんですかぁッッアン坊っちゃんッッッッ!!!? 体の震えが尋常じゃないっすよぉッッ?!!」


「わからぬ…ッッ!! わからぬが…ッ…急にとてつもない悪寒が……ッ!!

……一体…何だというのだ………((;=Д=))?!」



それは、悪夢の予感……ー



一方、その頃…

ーー「……アン…ゼルを……愛している……?…レイド君が……(・_・;)?」


「はい……///」


「おいの…息子を……?」


「はい///」


「……………」


…紅く染まった頬…恥ずかしそうに伏せられた、潤んだ瞳……

 そこにいる人物は確かに勇者であるレイド君のはずなのに、今のその姿は余りにも普段からは想像すらできない(てか、したくない)見慣れないものだった。

…君、誰ね…?…なんで急に敬語になっとると…(-_-;)?


「…レイド君…1つ、いいかな…? もしかして、勘違いしてるかもしれないし…。アンゼルは親のおいが言うのもアレだけど…確かに美しい。中性的な容姿もしている。だけどね…………『男』…だよ(^o^;)??」


「…魔王…あんた、何が言いたいんだ…?」

「え……ッ?!」


「勘違いしてるかもしれないって…? オレがアンゼルを『女』だと…?…容姿が美しいから、アンゼルに好意を抱いていると…?」


 人相が180度、ガラリと変わったレイド君。

 ヤベッ…もしかすっと地雷…踏んじゃったかね…(^v^;?!

『秘めたる勇者の力』とか、怒りパワーかなんかで『スーパーサ〇ヤ人3』とかに変身ばして、さらにスタン君とフュージョンとかされでもしたらどがんしよう…!!

……魔王軍、一瞬で全滅じゃん…!!!


「魔王様…アニメの観すぎですわ(-_-;)

 勇者君、落ち着いて!! 魔王様はアナタを馬鹿になされている訳じゃないわ!!」

「…じゃあなんで魔王の奴、半笑いしてんだよ…?」


本気でヤバイ…レイド君、目がマジだ…ッッ(@Д@;)!!?



「それは魔王様の元々のお顔よッッ(-Д-;)!!

 いつもだらしない、にやけ顔で戦われているのを勇者君も嫌と言う程知っているでしょうッッ?!!」


「そうそう(^o^;)!!

 おいはいつもこがん顔やけん、別にレイド君ばバカにしとる訳じゃなかとよ!! アンゼルからもニヤニヤすんなって昨日も言われたし!!」

「魔王様!! 焦りすぎて方言、バリバリですわ!? それでは勇者君達に言葉が通じませんッッ(-Д-;)!!!」


 あたふたする、おい達を見詰めとったレイド君の眼が…


 と う と う 据 わ っ て し ま っ た (;´Д`)!!?


……コレ、死亡フラグじゃね??



「……何言ってるか解らねーけどやっぱり…オレの想いを馬鹿にしてるんだな…ッ!!…わかった…そっちがその気なら…!!!!」


「ちょッちょッ?!!違うってぇぇッッ(=Д=;)!!!!」


ー―どがんして…おいの言葉は、全国共通語じゃなかとか! 悔やんでも悔やみきれんばい…!!

 そうこうしとる間にレイド君の黒か瞳は金色に色ば変え、その体に、おい達(魔族)にとってすごーくヤバそうなただならぬ聖なる光を纏う。


 流石は勇者クオリティー!!


…あぁ…もう本当にダメばいね…

 父さん、ここで死んじゃう…!!

 さよなら…アンゼル…皆の事、任せたけんね(;´∀`。)!!


ーー立派な魔王に……




「レイドさん!」



 えっ?!…まさかの、アイリスちゃん…?



「魔王さんに危害を加えてしまいましたら、アンゼルさんを手に入れるどころか、話し合いまで出来なくなっちゃいますよ…?いいんですか(・_・)?」


「なるほどッッ!!?

 それはダメェェェェェェぇぇぇぇぇッッッッ(/Д`。)!!!!!!」


 当たるッッ!?という所で、レイド君の放った得体の知れん強大な光は散って、跡形もなく消え去っていく。


…恐らくアイリスちゃんの言葉で、レイド君が思いとどまった(泣き叫んだ)為だろう。


…たす…かっ…た……?

…助かッたぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッッッッ(=Д=。;;)!!!!!!

 アイリスちゃん、ナイスッッッ!!!! グッジョブばい!!



「でしたら、ちゃんと魔王さんと話し合って下さい。終戦はレイドさんの出された提案でしょう…?」

「うん……ごめんなちゃい……ついうっかり、キレちって(/ο`。)

 でも、魔王! これだけは聞いてくれッッ!!

…オレは『男』が『男』を…『女』が『女』を好きになってしまう事実を、ちっとも恥ずかしいとも変な事だとも思わないッッ!! 好きなものは好き!!

 そこには誰かに馬鹿にされる理由なんて一つも存在しないんだッ!!」


「!!」


「オレは…本気でアンゼルを愛しているッッ!!!」


「レイド君…」


ーなんて綺麗で真っ直ぐな瞳ばしとるとかね、この子は…

 本当…【デイル君】にそっくりやね



「…アンゼルのどういう所が好きなのかな…?良かったら聞かせて(^v^)?」


「はいッッ!!! 魔王…いえ、お義父様、喜んでッッ(*´∀`*)!!!」


「『お義父様』…(^_^;)?!」


「アンゼルの好きなところはですねぇ♪ い~っぱいありすぎるんですけど♪♪ まず、あの噛みつきたくなる程美しい髪から微かに香るシャンプーの匂いはたまらんですなぁ///(*;´∀`*)

 そして舐めたくなるような白い素肌は……ーーーーーーーーー…




ーー「って今日、レイド君が言っとったっちゃけど……どうゆう事…? アンゼル……(^_^;)? 手紙とかも貰ったって…?」


「…………」


「ちゃんと話してくれんと……」





ー我、終わったーー…


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