02 にゃ~
ーバンッッ!!ー
「父上ーーッッ!! 父上はおられますかーーッッ!!」
「んにゃっ??
アン坊っちゃんじゃないですかぁ~。お帰りなさいませぇ♪♪」
「!…ニャアか。父上はどこにおられる?」
「えぇ~? 知りませんよぉ~。ニャアはアン坊っちゃん専属の家来なんですからぁ~(´o`)
魔王様にまで手が回りませぇ~ん」
「むぅ……(=_=)」
面倒だがここで、にゃあニャア言っている奴の事を少し紹介しておく。
名前は『ニャア』…まんまだな…。
猫の耳の様に跳ねた髪が特徴のこやつは、もう察した者もおるであろう…言わずと知れた【猫娘】だ。
そしてニャア本人から説明があった通り、次期魔王こと我の専属家来だったりする。
主に我の食事を横取りしたり、我の部屋の柱で爪とぎしたり、我のこずかいを盗んだり…
あれ? ジャマばっかりしてね??
「魔王様に何かご用なんですかぁ~?」
「ウム…変態勇者について大切な話があったのだがな…一体何処に行かれたというのだ、こんな時に!!」
どうして親というものは来なくて良い時
(例:エロ本熟読中←我の事ではないぞ?!)
には現れ、用がある時
(例:『ご〇んですよ!』のふたがあかない時←とてつもない密封力だったのだ!!)
には見つからないものなのか!! もうホント我、反抗期!!
「あぁ~またレイドさんの事ですかぁ~。
アン坊っちゃんはホントにレイドさん、好きなんですねぇ~(-v-)!」
「レイド…? 誰だ、そやつは?…聞いたこともないぞ…?」
「…………。」
「…………?」
我は小首を傾げ、ニャアは怪訝な顔をした。
…おなごとして、そのかなり険しい顔はどうかと思うのだが……(-_-;)
「…アン坊っちゃん…せめて名前だけでも覚えてあげないとあまりに可哀想さんですよぉ??
『変態勇者』さんの名前ですぅ~!」
「…!?…あやつ…他に名前があった…のか…?!」
「…………」
…まさか…
【変態】←名字【勇者】←名前 とでも…?!
…アン坊っちゃん、さすがにそれはないですぅ~…。
「はて…何故ニャアはその様な事を知っておるのだ?」
「いや、だってぇ…あれだけしつこく名乗られれば誰でもぉ…(-_-;)
…で♪? 今日は変態勇者さんと何があったんですかぁ~♪♪?」
「…おい、ニャアよ…前々から思っておったのだが…お主、我の不幸を楽しんではおらぬか…?」
「ギクリっちょッ(^o^;)!?」
「…パックンチョ…(-_-;)??」
―思い起こせば、思い当たる事ばかり…
まぁ、数が多すぎて今さらな感じはするのだがな!
「そんなぁ~ニャアがアン坊っちゃんの不幸を楽しむ訳ないですよぉ~(^^;!
やだなぁもぉ~♪♪」
「こっこれッ! 鼻を弾くでないっ! 取れてしまうわッ!?」
「ニャアはただぁ~、ん~…何て言えばいいんですかねぇ~
…まぁ、言っちゃえば腐女子なんですよぉ~♪
だからぁ変態勇者さんとは仲良くしてほしいってゆうかぁ~」
「腐…? なんだそれは…?」
「わかる人にだけわかればいいんですぅ~深く考えないでくださぁ~い♪♪」
これまでにない程のキラキラと輝く笑顔。その眩しさがなんとも胡散臭い。
「とにかく! 我が変態勇者と友情を育むなど生涯、絶対に有り得ぬことだ!!」
「育むのは友情じゃなくて恋情ですよぉ~♪♪」
「死ぬッッ…!! 死んでしまう…ッッ!!!!」←声にならない声
「アン坊っちゃんは変態勇者さんを邪険にしすぎですよぉ?
…にゃっ! そういえば、その変態勇者さんから真っ赤な薔薇100本の花束と手紙が届いてたんでしたぁ~♪♪
ニャアってばうっかりさん☆♪」
「また来たんかァァァァッッ!!?
要らぬッッ!! 燃やしてしまえッッ(=皿=)!!!!」
「ちょっちょっちょッッ?!!
(大魔法→)【黒炎】で燃やすのはタンマですぅ~ッッ!!!!
手紙だけでも読んでみましょうよぉ~!!」
「ニャアよ! その紙切れを渡せェェェッッ!!」
「嫌ですぅ~ッ(>_<)!!」
向き合い、ジリジリと睨みあう我ら。
喰うか喰われるか、ただならぬ緊迫感が、空間を支配し……
「わかった、わかった!
一瞬…一瞬だけ我に渡せッ! そしたらすぐに返してやるから!!」
「そう言って、渡したらすぐ燃やしてしまうの、ニャアは知ってるんですからねぇ~(-_-;)!!
パターンはもう読めてるんですぅ!!」
「ぬぅ…! あやつめ…! 知恵をつけおったわ!!」
今まではこの手で通用しておったというのに…大人の階段を一段踏み出したということか…!
「オメデトウッッ!!
お主はもう大人の仲間入りだ!!」
「にゃっ…?!…どうしたんすかぁいきなりぃ…(-_-;)?
…手紙、ニャアが読み上げますよぉ♪♪」
「イヤァァァァッッッ!!!! 脳が腐りはてる~~~ッッッ!!!!」
【マイハニーアンゼル様】
やあ!元気かい? オレのエンジェル、アンゼル!!
…今気がつきましたが、エンジェルとアンゼルって響きがよく似ていますね!!
それはやっぱりアンゼルがエンジェルの様に…
イヤ!! それ以上に!!
美しく可憐でいて、さらに気高く妖艶であるからだとオレは思います。
あぁ…愛しいオレのアンゼル…!!
月を見る度、君を想います…
花を見る度、君を想います…
食事の度、君を想います…
エッチな本を見る度……アンゼル、君を想います…!!
もぅ 本当に…好きです好きです好きです好きです好きです好きです好きです好きです好きです好きです好きです好きです好きです愛しています愛しています愛しています愛しています愛しています愛しています愛しています愛しています愛しています……!!!!
レイドより、愛を込めて…
(変態勇者って書いた方がわかりやすいかな(´∀`)??)
「………」
「…リアルに恐くないですかぁ…これぇ…?」
ー我の平和は…いつか取り戻す事が出来るのだろうか…?




