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その夜、私は1人考える。
(ミール・カトリナ?なんか聞いた事のある名前…それにあの令嬢も見た事がある気がする…それに王子の名前コールマン・キリトス…?」
「あっ!」
その時、点と点が繋がった。
(これ私が読んでた小説だ!新刊買えなかったやつ!)
でもまだ記憶が疎らだ。私は記憶を整理するため机に向かった。
(タイトルは麗しの令嬢と恋心。定番中の定番であるイケメン男子との恋物語。主人公の名前はミリー・パーメルで…色々な男子にアプローチされるのよね)
(確か…カトリナは物語では王子に婚約破棄されるから悪役っぽい立場だったけどその後はどうしたっけ?そもそも私達みたいな侍女はほとんど出てこなかった…っていう事は私、モブでさえない?)
それからもひたすら紙に記憶に残っている事を書き出す。
(まだ婚約破棄はされていないようだけどこれからの事は分からない…っていう事はこの世界は小説のようでそうじゃないってこと?あ〜もう分からない)
私は髪をくしゃくしゃと掻き乱す。
その時。
「ネリア、まだ起きてたの?」
同じ部屋のサリーが目を擦りながらベッドサイドのライトをつけた。
「あっごめん。起こしちゃった?ちょっと眠れなくて」
「明日も早いんだから寝た方がいいわよ」
「もう寝るわ」
サリーはその言葉を聞いて再びベッドに潜る。
「おやすみ」
私も小声でそう言いベッドに入った。
まだ分からない事が多すぎる。1番不思議なのはそんな状態なのに自分がこの状況を受け入れていること。
なんで受け入れられているのだろう。
そんな事を考えながら眠りに落ちた。
ここまでお読み頂きありがとうございます。




