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次に目が覚めた時には見知らぬ部屋にいた。
コンコン。
「ネリア、起きた?」
(ネリア…?)
「えっと…誰ですか?」
「なに寝ぼけた事言ってるの?調子良くなったなら早く手伝って。早くこれをお嬢様に持って行かなきゃ」
「はい…」
私は動揺しながらもベッドから降りて傍らにあった鏡を見た。
私はその姿に衝撃を受けた。なんとメイド服を着ている。しかもメイドカフェのメイドさんのようなメイド服ではなくクラシックな正統派のメイド服だ。
「ほら早く!」
「あっはい!」
名前の知らないたぶんメイド仲間に急かされて部屋を出る。
一緒に歩きながら質問をする。
「あの…お聞きしたいんですけどここどこですか?」
「はっ?寝ぼけているのかと思ったけど頭を打っておかしくなったみたいね」
「頭を打った?」
「あなた、お嬢様の事庇って頭打って気絶したのよ」
「お嬢様?」
「この家のお嬢様ミール・カトリナ様よ。あなたが1番近くで仕えてる。あなたはこの家のメイドでネリア。そして私はサリー。あなたの同僚よ」
(ミール・カトリナ?どこかで聞いた事があるような…)
「ミール家は由緒正しき公爵家でお嬢様は王家の婚約者なの」
その時。
「ネリア、サリーちょっと来て!お嬢様が変なの!」
向こうから走って来たメイドが言う。
私達は呼び寄せられるままにお嬢様と呼ばれる人物の部屋へ向かった。
正直、今のこの状況もまだ飲み込めていない。もっと状況を把握する必要があるようだ。
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