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それから他のメイドも呼び総出でドレスを脱ぎアクセサリーを外す。
「疲れた。お風呂に入りたい」
再び2人っきりになったところでお嬢様がそう言う。
「準備するね」
今は2人っきりなので普通に話す。
私はバスタブにお湯を溜め準備をした。
「お湯加減どう?」
「とってもいいよ。ありがとう」
「良かった」
お嬢様は基本的に1人で入るが髪だけは大変なのと気持ちいいからという理由で私が洗う事が多い。
上がったら今度はスキンケアだ。
この世界にも化粧水など基本的なものは揃っている。
「今日は本当にお疲れ様」
「これで自由になれる!これからは思う存分好きな事ができるのね。明日にでもお父様に言うわ」
お嬢様は以前、婚約破棄後にしたい事を話した時にこんな事を言っていた。
「私ね、色々な国を旅したいの。でその国の美味しいものをたくさん食べる!」
「あとは花とか野菜を育ててそれを使った商品とかを開発するのもいいわね。香水とかお菓子とか。あと働いてもみたいわ」
「たくさんあるね」
「もちろん。この人生を楽しまなきゃ。あっその時はついて来てくれるよね?」
「うん。どこまでもお供します」
「よろしくね」
でも仮にも公爵家の令嬢が旅に出たり働く事を旦那様が許可するだろうか。
許しを得るにはなんらかの作戦が必要だ。
「言うのはいいけど言い方考えないとね。旦那様と奥様が許可するとは思えない」
「そこは大丈夫。私に作戦があるから。任せて」
「どんな?」
「それは秘密。とにかく言ってみるから。それでダメだったらまた考えましょう」
「不安だけど分かったよ。じゃあおやすみね」
「おやすみ」
寝る支度が終わって私は今日の業務を終えた。
正直、作戦とやらは知らないがまぁなんとかなるだろう。
私はこの世界に来てから毎日つけている日記を書いて眠りについた。
ここまでお読み頂きありがとうございます。




