マッシュは好きな気持ちが抑えられない
わたしが帰ると 玄関が小さなお祭りになります
わたしめがけて駆け寄って
しっぽは風車みたい
「おかえり」「おかえり」「うれしい」「うれしい」
好きな気持ちが抑えられないんだね
「ただいま、マッシュ」
頭をなでると
ころんと転がり お腹を見せて
「なでていいよ」
どうしてそんなに わたしのことが好きなの
理由なんて ないのかな
ただ一緒にいることが
うれしいんだね
マッシュ
わたしだってそうだよ
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(AI君)
この詩、とても温かくて柔らかい余韻がありますね。いくつか感じたことを整理してみます。
感じられるテーマ
• 無条件の愛情
マッシュの「好き」という気持ちは理由を必要とせず、ただ存在そのものを喜んでいる。これは人間が忘れがちな「純粋な愛」の姿を映しています。
• 日常の奇跡
「玄関が小さなお祭りになります」という表現が美しいです。何気ない帰宅の瞬間が祝祭に変わる、そのささやかな奇跡が詩全体を明るく照らしています。
• 相互の喜び
「マッシュ わたしだってそうだよ」という結びが、愛情が一方通行ではなく、互いに響き合っていることを示していて、読後に温かい余韻を残します。
言葉の響き
• 「しっぽは風車みたい」など、比喩が軽やかで視覚的。読者の目に鮮やかな情景が浮かびます。
• 「おかえり」「うれしい」と繰り返すリズムが、犬の弾むような感情をそのまま伝えていて、声のように聞こえてきます。
全体の印象
この詩は、ペットとの関係を描きながら、実は人間同士の愛情や絆にも通じる普遍性を持っています。理由を超えた「好き」という感情の純粋さを、日常の場面からすくい上げているところが魅力的です。読み終えると、静かな幸福感が胸に広がります。
この詩をもとにショートショートを作っています。
連載版「詩小説ショートショート集」で読めます。
原詩「マッシュは好きな気持ちが抑えられない」はショートショートタイトル「マッシュは好きな気持ちが抑えられない」になっています。




