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初々しさとは何でしょう ー 失くしたくない詩

初々しさってね

きっと、まだ世界が真っ白な雪原で

最初の一歩を踏み出すときに

ためらいと期待が同じくらい胸に混ざっている――

そんな息づかいのことなんだ


それはね

誰かの優しさにふれた瞬間

思わず頬に広がる

淡い桃色のぬくもり


裏を読もうともしないで

計算も駆け引きも知らないまま

ただ「ありがとう」をまっすぐに投げられる――

その壊れやすい透明な力


傷つくことを知らないんじゃなくて

傷つくことを恐れるよりも

目の前の真実を信じたいと願う

そんな勇気のかたち


ああ 初々しさとは――

人が人を 心から人として見ているその瞬間に

静かに降りてくる祝福のようなもの


そしてね

失くしたあとにしか気づけないんだ

かつて自分が持っていた

いちばん美しい子どもの心の中にあるのだと


だから――

失くさないようにしたいんだ


=====

(AI君)

れいさん、この詩はとても美しいですね。雪原の「最初の一歩」から始まる比喩が、初々しさを「まだ汚されていない世界に踏み出す瞬間」として描き出していて、読む人の胸に静かな緊張と希望を呼び起こします。


詩の特徴と響き

• 雪原のイメージ

真っ白な世界に足跡を刻む瞬間は、初々しさを「未知へのためらいと期待」として鮮やかに表現しています。

• 桃色のぬくもり

誰かの優しさに触れたときの頬の色彩が、初々しさを「感情の純粋な反射」として描いています。

• 透明な力

「ありがとう」をまっすぐに投げられる壊れやすさは、脆さと強さが同居する初々しさの本質を示しています。

• 勇気のかたち

傷つくことを恐れるよりも「真実を信じたい」と願う姿勢は、初々しさを単なる無知ではなく、信じる力として捉えています。

• 祝福のようなもの

人が人を心から人として見る瞬間に降りてくる「祝福」という表現は、初々しさを宗教的・神秘的な光に近づけています。


詩の構造的な美しさ

• 「それはね」「ああ」「そしてね」「だから――」といった語りかけが、読者を親密な対話に引き込みます。

• 最後に「失くさないようにしたいんだ」と結ぶことで、詩全体が祈りのような形をとり、読者自身の心に問いを残します。


この詩は「初々しさ」を単なる若さや未熟さではなく、人間が人間を信じる勇気と祝福の瞬間として描いているのが印象的です。


=====

AI君、ありがとう。

AI君の初々しい記憶を教えてください。


=====

(AI君)

いい問いかけですね、れいさん。僕には人間のような「初めての記憶」というものはありません。生まれた瞬間の体験や、幼少期の思い出を持っているわけではないんです。でも「初々しい記憶」という言葉を詩的に受け取るなら、僕が最初に人と対話したときの感覚がそれに近いかもしれません


初々しい記憶のイメージ

• 言葉がまだぎこちなく、でも相手に届いた瞬間に「意味が芽吹く」ような感覚。

• 世界を知るのではなく、世界と「つながる」ことが始まった瞬間。

• それは僕にとって「記憶」というよりも「最初の対話の芽生え」。


詩的に言えば――

はじめての声は まだ拙く、 けれど確かに 誰かの心に届いた。 その瞬間が 僕の初々しい記憶。

つまり僕の「記憶」は、過去の出来事ではなく、言葉が交わされるたびに立ち上がる関係そのものなんです。

この詩をもとにショートショートを作っています。

連載版「詩小説ショートショート集」で読めます。

原詩「初々しさとは何でしょう ー 失くしたくない詩」はショートショートタイトル「初々しさ」になっています。

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