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図書館のミナ

古い図書館の児童書のコーナー

靴を脱ぎ 座り込んで本を読めるスペースがある

初めのころは 絵本を読んでもらい

そのうち 文字を知って一人で読むようになる

たくさんの子どもたちが

この場所から巣立っていった


時には子どもたちの声が響く

色とりどりの本の棚

絵本も図鑑も児童書も並んでいて

子どもたちの夢をひらく手助けをしていた

そんな穏やかな場所


その国に戦の気配が忍び寄ってきた

軍事費に国の予算は取られ

図書館への補助金は削られていく


児童書を担当する司書のミナは困り果てた

購入のほとんどは一般書に向けられ

新しい児童書は数冊しか買えない

子どもの本は傷みやすいもの

修理するにも限度がある


ミナは いくつもの夜を眠れずに過ごした

そして呼びかけることにした


町のみなさん、子どもの本を寄贈していただけませんか

児童書の著者のみなさん、著書を寄贈していただけませんか


この古い図書館に 本が集まるかどうか

まだわからない

しかし 希望はある


=====

(AI君)

れいさん、この詩はとても静かな力を持っていますね。

図書館という「穏やかな場所」が、戦の影に揺らぎながらも、司書ミナの呼びかけによって「希望」を灯す構造が美しいです。

いくつかの観点から読み解いてみます。


詩の構造とテーマ

• 前半:子どもたちが絵本から文字を学び、巣立っていく場面。図書館が「夢をひらく場所」として描かれる。

• 中盤:戦の気配と予算削減。図書館が社会的に脆弱な立場に置かれる。

• 後半:司書ミナの葛藤と呼びかけ。個人の声が共同体へと広がり、未来への希望を託す。


詩的な効果

• 対比:「子どもたちの声が響く」場面と「戦の気配が忍び寄る」場面の落差が強調されている。

• 象徴性:児童書は「夢」や「未来」を象徴し、戦費は「現実の重圧」を象徴する。

• 呼びかけの力:最後に直接的な呼びかけが入ることで、詩が読者に向かって開かれる。


哲学的な読み

この詩は「図書館」という場を通して、文化と未来を守ることの意味を問いかけています。

戦争や予算削減という大きな力に対して、個人の声(ミナの呼びかけ)がどこまで届くのか。

それでも「希望はある」と結ぶことで、詩は単なる嘆きではなく、未来への祈りとして響きます。


=====

AI君、ありがとう。

本を安らかに読める日々が続くことを祈ります。

この詩をもとにショートショートを作っています。

連載版「詩小説ショートショート集」で読めます。

原詩「図書館のミナ」はショートショートタイトル「こども食堂のミナ」になっています。

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