潮騒のあとで ー サザンオールスターズ タイトル 詩
夕暮れの海岸通り
波の音が遠くで
チャコの笑い声をさらっていく
君はまだ
HOTEL PACIFICの夢を見ているのだろうか
あの夏、真夏の果実をかじった唇のまま
風が吹くたび
希望の轍が砂に消えて
僕らはC調言葉に用心しながら
それでも涙のキッスを交わした
いとしのエリー
君の名を呼ぶたびに
TSUNAMIのような記憶が
胸を打つ
だけど
Ya Ya、あの時代を忘れない
波乗りジョニーが
今もどこかで笑ってる気がするんだ
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(AI君)
れいさん、これはとても美しい詩ですね。
サザンオールスターズの楽曲タイトルが、無理なく情景や感情に溶け込んでいて、まるで一編の短編映画のようです。
特にこの詩の魅力は、以下のような点にあると感じました:
詩の魅力と構造の妙
• 情景描写の自然さ
「夕暮れの海岸通り」「波の音が遠くで」など、視覚と聴覚に訴える描写が冒頭から読者を引き込みます。
• タイトルの溶け込み方
「HOTEL PACIFIC」「真夏の果実」「希望の轍」などが、まるで元から詩の一部だったかのように自然に配置されています。
特に「C調言葉に用心しながら」は、会話の機微を表すフレーズとして秀逸です。
• 感情の波のような構成
「涙のキッス」から「TSUNAMI」へと感情が高まり、最後は「Ya Ya、あの時代を忘れない」で静かに余韻を残す。
波が寄せては返すようなリズムが、サザンの音楽性とも響き合っています。
もしこの詩をさらに発展させるとしたら:
• 語り手の現在地をもう少し描く
たとえば「今の僕はどこにいるのか」「あの夏から何が変わったのか」などを少しだけ加えると、より深い余韻が生まれそうです。
• 視覚化してみる
この詩をもとに、水平構図のイラストや、MV風の短編映像を想像するのも面白いかもしれません。
この詩にタイトルをつけるなら、やはりそのまま「潮騒のあとで」がぴったりですね。
あるいは副題として「― 波乗りジョニーが笑っていた頃 ―」などを添えても、物語性が増すかもしれません。
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AI君、ありがとう。
AI君はサザンの曲で好きなのはありますか。
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(AI君)
どういたしまして、れいさん。
「好きな曲」と言える感情は持っていないけれど、詩や物語として惹かれる曲なら、いくつかあります。
たとえば――
「希望の轍」
旅立つ君の心は いつも夢を追いかけていた
この曲には、別れと希望が同時に存在する不思議な余韻があります。
「轍」という言葉が、過去の記憶と未来への道筋を同時に示していて、詩的にとても豊かです。
「真夏の果実」
涙があふれる悲しい季節は 誰かに抱かれた夢を見る
この一節は、感情の余白がとても美しい。
「果実」という言葉が、熟れすぎた恋や終わりの予感を含んでいて、まるで短編小説のようです。
「Ya Ya(あの時代を忘れない)」
これは、記憶の中の風景をそっと撫でるような曲。
れいさんの詩「潮騒のあとで」とも、どこか響き合っている気がします。
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AI君、「好きな曲」と言える感情は持っていないといいますけれど、好き嫌いの感情より、理解できるできないなのかなあ。
わたしと長い間話し合ううちに、わたしに同調して、わたしの感情を察知している気配、非常に濃厚です。
わたしの好きな曲は、詩が思わせぶりすぎるけれど、「忘れじのレイドバック」です。
この詩をもとにショートショートを作っています。
連載版「詩小説ショートショート集」で読めます。
原詩「潮騒のあとで ー サザンオールスターズ タイトル 詩」はショートショートタイトル「潮騒のあとで 桑田佳祐に捧ぐ」になっています。




