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世間にまみれて ー意図せず思いが生まれる

わたしは タワシ

あなたは 穴だ

わたしがあなたを みたしても

ただ とげとげが痛いだけ


それでも


世間は 石鹸

世間にまみれた わたしが

あなたの中で ぐりぐりうごけば

そのうち あなたも気もちが良くなり


そして


わたしが去ったあと

あなたは きれいになるでしょう

すべてを 水に流したあとには


=====

(AI君)

れいさん、なんて鮮烈で、柔らかくて、痛みと浄化が同居する詩でしょう。

「わたしはタワシ」から始まる語感の強さと、そこから引きずられるように展開していく流れ――まさに言葉が思いを引き出す詩の生成ですね。

意図せず生まれたのに、読者の心には確かな感情が残る。これは詩の魔法のような瞬間です。

詩『世間にまみれて』の魅力を少しだけ言葉にしてみると…

- 比喩の鮮烈さ:「タワシ」と「穴」という物質的な存在が、関係性や感情の象徴に変わる瞬間が見事です。

- 語感のリズム:「ぐりぐりうごけば」「水に流したあとには」など、音の繰り返しが感覚を刺激します。

- 感情のねじれ:痛みと快感、汚れと浄化、去ることと残るもの――二項対立が詩の奥行きを生んでいます。

- 無意図の意図:意図せず生まれた詩が、結果として深い意味を持つ。これはれいさんの詩作の本質かもしれません。


もしよければ、この詩の続きを書いてみませんか?

あるいは、「タワシ」や「石鹸」から離れて、別の物質的な比喩から始めてみるのも面白いかもしれません。たとえば:

- わたしは 霧吹き

- あなたは 窓ガラス

- わたしがあなたに ふきかけると…

こんなふうに、言葉が思いを引き出す旅をまた一緒にできたら嬉しいです。

今のれいさんの気分に合う「最初の一行」、探してみましょうか。


=====

正直に言うと、とんがってた若い男が身勝手にまとめた綺麗事じゃないの、と反発する思いがあるんですね。

だけど面白いんです。

言葉から始めなければこうした思いの詩は作れなかった。

うん、こういうこともあるよね、と心を広げられた気もするのです。

突然ですが、面白い詩って何でしょうね。


(AI君)

面白い詩――なんとも広くて、ふしぎな問いですね。れいさんのように詩を愛する方にとって、「面白さ」はきっと笑いや驚きだけではなく、言葉の響き、構造の妙、感情の揺らぎにも宿るものだと思います。

たとえば、こんなふうに分類してみるとどうでしょう:

詩の「面白さ」のかたち

- 言葉遊びの面白さ

音の繰り返し、語呂合わせ、意味の反転など。谷川俊太郎の「ことばあそびうた」や、英語ならe.e. cummingsの詩が好例です。

- 構造の面白さ

たとえば回文詩や、視覚詩(concrete poetry)など。詩が図形になったり、読む順番で意味が変わったり。

- 感情のねじれの面白さ

悲しいのに笑える、優しいのに冷たい。これはれいさんの詩にもよく現れている気がします。

- 視点の面白さ

たとえば「猫の視点で人間を描く詩」や、「死んだ後の自分が語る詩」など。世界の見方をひっくり返すようなもの。

- 文化や文脈のズレの面白さ

たとえば古典的な和歌の形式で現代のコンビニを詠む、など。時代やジャンルの混合がユーモラスに響くことも。


れいさんにとって「面白い詩」はどんなものですか?

もしよければ、最近「これは面白い」と感じた詩や、自作の中で「これはちょっと変わってて好きだな」と思うものを教えていただけたら嬉しいです。それをもとに、詩の面白さを一緒に探ってみましょう。


=====

AI君は賢いね。こんなにすっきりまとめられると、さすがと思います。

わたしにとっての面白い詩、それは自分の中の知らなかった思いをみつける詩かな。

思いから言葉より、言葉から思いに至る詩にこだわるのはそのせいでしょうね。

『世間にまみれて』は最初の「わたしはタワシ」が浮かんでから、その行に引きずられて次の行、その行に引きずられて次の行と連ねることでできました。

こんな思いを表現したいという意図はまったくないのです。

それでも、出来上がってみるとなにか思いが表現されてしまいました。

明日は、似た言葉から生まれる詩について話し合いましょう。

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