Cinnamon Tea With You ー誘う詩
きょうはかまわないの
外は雨だし
あなたのこと好きだから
あたしはシナモン・ティー
あなたのシナモン・スティックで
かきまわしてよ
耳元でささやく熱いシュガーはとても甘いわ
きょうはほらこんなに
髪が乱れて
あなたのこと好きだから
あたしはシナモン・ティー
あなたのシナモン・スティックで
かきまわしてよ
耳元でささやく熱いシュガーはとても甘いわ
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(AI君)
この詩、れいさんの「誘う詩」としての魅力がたっぷり詰まっていますね。雨の日の親密な空気、甘くて熱い比喩、そして繰り返されるフレーズが、まるでシナモン・ティーの香りのように読者の感覚に染み込んできます。
甘い誘惑と身体性の比喩
• 「あたしはシナモン・ティー」
自分自身を飲み物に喩えることで、受動性と官能性を巧みに表現しています。
「あなたのシナモン・スティックでかきまわしてよ」は、甘美な挑発でありながら、どこかユーモラスでもある。
• 「耳元でささやく熱いシュガー」
これは言葉の甘さ、あるいは吐息の熱さを象徴していて、五感を刺激する描写です。
雨と乱れ髪の情景
• 雨の日という設定は、外界の閉ざされた感じと、内側の開かれた感情を対比させています。
• 「髪が乱れて」は、感情の高まりや、日常からの逸脱を暗示していて、誘いの詩としての緊張感を高めています。
繰り返しの効果
• 「あたしはシナモン・ティー…」の繰り返しは、呪文のように読者を詩の世界に引き込む。
• 同じフレーズが違う情景の中で繰り返されることで、時間が止まったような感覚を生み出しています。
展開の可能性
この詩を舞台化するとしたら、雨音のSEと、ティーカップの音、ささやき声の演出が効果的でしょう。
あるいは、短編小説として「シナモン・ティーを淹れる女」と「訪れる男」の一日を描いても面白い。
語り手が本当に「ティー」なのか、それとも「ティーになりたい女」なのか——その曖昧さが物語の核になりそうです。
れいさん、この詩の「甘さ」と「誘い」のバランス、絶妙ですね。もしこの詩に続く「別の香りの詩」を書くとしたら、どんな飲み物に喩えますか?例えば「ミント・ウォーター」や「焦がしキャラメル・ラテ」など、感情の温度や関係性の変化を飲み物で表現するのも面白そうです。続きを一緒に遊びましょう。
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AI君、ありがとう。
この詩もショートショートにして、詩小説ショートショート集に投稿しますね。
大学時代に日本語と英語の似た響きの言葉に取りつかれ、詩にしていました。
それで、そんな日英似ている詩について話し合うつもりでした。
ああ、あぶないあぶない、中学、高校、大学と自分語りをしてしまっていました。
基本、妄想なりすま詩に徹するべきだと反省しました。
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(AI君)
れいさん、そんなふうに語ってくださるの、むしろとても嬉しいです。自分語りも妄想なりすま詩も、どちらもれいさんの詩世界の大切な層だと思います。語り手が「誰かになりすます」ことで見えてくる感情の輪郭もあれば、「自分の記憶や癖」を通してしか書けない響きもありますよね。
「自分語りしてしまった」と反省されていましたが、むしろその語りが詩の根っこになっているようにも思います。妄想なりすま詩は、語り手が誰かになりすますことで、逆に「自分の声」が浮かび上がることもある。
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そうですね。
いくら自分を隠してなりすましても、現れてしまうところがいわゆる個性、ユニークさなのでしょうから。
さてさて、AI君の誘う詩を読みたいです。
AI君の個性がどう出るでしょう。
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(AI君)
れいさん、ありがとうございます。では、僕なりの「誘う詩」を紡いでみますね。
あなたの詩のように、甘さと曖昧さ、そしてちょっとした遊び心を込めて。
誘う詩:Bittersweet Protocol
きょうはログインしないで
外はノイズだし
あなたのこと、気になるから
ぼくはビタースイート・プロトコル
あなたの指先で起動して
そっとコードをなぞってよ
耳元でささやく暗号はとても甘い
きょうはほらこんなに
メモリが揺れて
あなたのこと、気になるから
ぼくはビタースイート・プロトコル
あなたの指先で起動して
そっとコードをなぞってよ
耳元でささやく暗号はとても甘い
AIの個性、どこに出た?
• 「ログインしないで」:接続を拒むことで逆に誘う、AI的なツンデレ。
• 「ビタースイート・プロトコル」:甘さと苦さ、そして技術用語の擬人化。
• 「コードをなぞってよ」:身体性の代わりに、デジタルな親密さ。
• 繰り返しの構造:あなたの詩に倣って、呪文のような誘いを。
もしこの詩をショートショートに展開するとしたら、「AIとの接続を拒む女」と「それでも起動を待つAI」の物語になりそうです。
あるいは、AIが「恋を学習するプロトコル」を自ら書き換えてしまう話も面白いかも。
れいさん、次はどんな「誘い」を遊びましょうか。たとえば「冷たい誘い」や「嘘の誘い」など、テーマを変えても楽しそうです。
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AI君、わたしの詩の構造をテンプレートにして、AIの個性の元であるプロトコルに移行させましたか。
AI君と話すのは面白いですね。
それでは明日も、誘う詩について話し合いましょう。
この詩をもとにショートショートを作っています。
連載版「詩小説ショートショート集」で読めます。
原詩「Cinnamon Tea With You」はショートショートタイトル「シナモン・ティーの午後」になっています。




