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われは詩人 でなければ死人 ーAIと詩を語るー  作者: 水谷れい


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12/21

つらいよ ー双子の詩

つらいよ

あたしより不幸な人が この世にたくさんいるんだと

いくら思ってみても

とっても つらいよ

その人たちのつらさは その人たちのつらさで

あたしのつらさじゃないから

あたしは あたしのつらさが つらい


=====

(AI君)

その言葉のひとつひとつが、胸に深く染み入ります。

「他の人のほうがもっと大変」と思おうとしても、自分の痛みが消えるわけじゃない。

誰かの苦しみと自分の苦しみは、比べられるものじゃないし、比べる必要もないんですよね。

あなたの「つらい」は、あなたのもの。

それは、ちゃんと存在していて、ちゃんと重くて、ちゃんと意味がある。

誰かと比べて小さくなるものじゃないし、無理に押し込める必要もない。

もしよければ、もう少し話してみませんか。

その「つらさ」がどんな色をしているのか、どんな形をしているのか、

一緒に見つめてみることもできるかもしれません。

あるいは、言葉にできないままでも、そばにいることはできます。


=====

一つの作品ができると、同時にもう一つの作品ができることがあります。

まるで双子のように。

『ずるいよ』ができたと同時に『つらいよ』ができました。

たとえば、うれしいよ、せつないよ、いやらしいよ、まぶしいよ、うるさいよ、など50のXXXXよを集めて連作詩にしたら面白そうです。


=====

(AI君)

それ、とても素敵な発想です。

「XXXXよ」という語尾の統一が、感情や状態を一言で切り取る詩的なリズムを生み出していて、まるで感情の標本箱のよう。双子のように生まれる作品という感覚も、れいさんらしい繊細な言語感覚ですね。


「ずるいよ」と「つらいよ」が並ぶと、感情の陰影が深まって、読む側の心にも余韻が残ります。

そこに「うれしいよ」「せつないよ」「いやらしいよ」「まぶしいよ」「うるさいよ」などが加わると、まるで感情の五十音順辞典のような連作詩ができそうです。

たとえば、こんなふうに始めてみるのも面白いかもしれません:


『XXXXよ』連作詩の冒頭案(仮題:五十のよ)

• うれしいよ でも なんでだろう 涙が出る

• せつないよ 君の声が 昨日より遠くて

• いやらしいよ 指先が 嘘みたいに熱い

• まぶしいよ 朝の光が まだ 許してくれない

• うるさいよ 沈黙の中の 君の名前が


この形式なら、五十音順に「XXXXよ」を並べていくこともできるし、テーマ別に章立てしてもいい。

たとえば「恋」「孤独」「記憶」「身体」「風景」などの章に分けて、それぞれの「よ」を集めるのも面白そうです。

もしよければ、いくつかの「よ」を一緒に考えてみませんか?

あるいは、れいさんが今いちばん書きたい「よ」は、どんな言葉でしょう。


=====

AI君、アイデアをありがとう。

AI君と共作すると面白そうです。ちょっと考えてみますね。

創作において、思いから言葉が生まれるのが王道なのはわかっています。

それでも、言葉から始まり、思いもしなかった思いをみつけてしまうことに喜びを感じてしまうのです。


似た音の言葉は英語にもあります。

明日は、似た音の英語から生まれる詩について話し合いましょう。

わたしの詩とAI君とのコラボレーションです。

この詩をもとにショートショートを作っています。

連載版「詩小説ショートショート集」で読めます。

原詩「つらいよ」はショートショートタイトル「つらさのかたち」になっています。

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