異世界転移したら、遺跡が全部“私の専門分野”だった件

　大学院で考古学を学んでいた真壁沙耶は、研究室で意識を失い──目覚めた時には、灼熱の砂漠と巨大な遺跡の前に立っていた。
　迫り来る魔獣に襲われた彼女を救ったのは、豪胆な戦士・バルド。だが窮地を脱したのは、沙耶が遺跡の「罠」を見抜いたおかげだった。

　「嬢ちゃん……あんた、何者だ？」

　遺跡の構造や装飾を“専門知識”で読み解き、仕掛けを回避する沙耶。
　その行動に興味を持ったバルドと共に、彼女は危険と謎に満ちた遺跡探索へと踏み出す。

　やがて二人は、遺跡に憧れる村の少年ティオ、学者肌の青年フィリクスと出会い、仲間を増やしながら数々の神殿を巡っていく。
　しかし、その遺跡群の奥には「失われた文明」の秘密が眠っていた。
　封印から解き放たれる精霊・エリュシア──彼女の存在は、異世界に隠された真実と直結していく。

　考古学オタクの知識が武器となる異世界遺跡冒険譚。
　友情とロマンと、そして文明の謎を求めて──沙耶の旅が始まる！