あたらしい夜の友だち2
あたらしいおむつに手を出して早一週間が過ぎた。もう完全に大人用おむつの吸収量の多さの虜になっていて昔穿いていたおむつも隣にまだ少し残っているがまったく気にも留めなくなった。
子供用にないゆったりとした履き心地、お腹まで覆ってくれる安心感、やはり吸収量の多さはたまらない。今日もまた風呂を上がり、部屋を戻ってすぐにおむつを穿く。昔よりも抵抗がなくなったどころか今ではおむつの柔らかさをより長く味わいたいという理由で早めに穿くようにまでなってしまった。
(ん・・・・・・やっぱりもこもこなの気持ちいい・・・・・・)
急に親が入ってきて怪しまれると困るのですぐにズボンを穿く。おしりをなでるがショーツにはないふわふわがおしりを包んでいる。上機嫌なまま勉強机に向かい次の日の予習を始める。
勉強と同時進行で考えてしまっているのがおむつのこと。大人用になり、おむつの気持ちよさを知ってしまったためより気持ちよくなる方法、バレずに遊ぶ方法を考えていた。おねしょをしてしまうのは大前提として、夜のトイレと朝のトイレをおむつの中に済ませるようになっていた。大人用七回吸収の能力は確かで、それだけ遊んだとしても今まで漏れ出してしまったことはない。これが朝のルーティーンだった。
(もっともこもこにする方法はないのかな?)
当然思い浮かぶのはネットで調べて出てきたパッドをおむつの中に仕込むというもの。だがこれには問題があった。今のおむつであふれたことがないのに親にパッドを買ってもらうのは怪しすぎるということ、自分で買いに行く勇気もなかった。自分がおむつを穿いているのは家族だけの秘密なのだ。
もう一つはおむつを重ねて穿くというもの。今あるものだけでできるのはメリットだが仮に重ね履きをして二枚目まで濡らしてしまった場合、おむつの枚数を数えている母親に確定でバレてしまう。ほぼ毎日失敗している(もし成功していたとしても夜の時点で濡らしてしまっているのでおもらしカウントになる)ためおむつにかかるお金も多いのだろう。さすがにこれ以上迷惑をかけるわけにもいかなかった。
解決策は全く思い浮かばないが予習だけは終わってしまう。時間も寝るにはちょうどいい頃合いだろう。勉強道具をカバンの中にしまい、部屋の電気を消してベットの前で立ち止まる。
(・・・・・・もちろん、しないわけにはいかないよね!)
ゆっくりと尿道を緩め、膀胱にたまったものをゆっくりと排出する。小さく下から「しゅい~」という音が聞こえてくる。時間差で少しずつ膨らんでいくおむつ。ただ一回目程度だとパジャマの上から判断できるレベルかと言われるとかなり微妙だ。
体が小さく震え、最後までおしっこを絞り出す。トイレットペーパーなどはないのでおむつの上から軽く触るだけだ。完全におむつに吸収されたことを確認してから布団をめくり布団の中に入る。これをするようになってから布団を深くかぶるようになった。もちろん匂い対策として。
下半身の温かさとわずかに布団から香ってくるアンモニアの匂いに包まれながらゆっくりと夢の中に落ちていった
朝起きると下半身に乗っている謎のひんやりとした重りを感じる。おねしょをしたかどうかは分からないが確実に濡れているのは事実だった。目覚まし時計を止め、そのまま冷たくなってしまったおむつに再び熱を与える作業を行う。
下半身に力を入れるとおしっこが放出される。おむつを穿いているので何も問題はない。朝の寝ぼけたままの状態でおむつにおしっこをする、この行為にハマってしまっていた。目が覚めた時には冷たかったおむつが温かくなり、寝ぼけた状態でトイレに行く必要もない。朝の準備などというよくわからない理由で自分の中で正当化もしておく。
布団から出ておむつを確認する。寝る前とは違い、二回分の意図的なおしっこと夜中に何度したか分からないおもらしでパジャマの上からでもわかるくらいに膨らんでいた。この状態でおむつを引っ張り上げて股を閉じ、もこもこになった吸収体を体に押し付けるのが好きになってしまっていた。
(んっ・・・・・・おしっこをすったおむつぷにゅぷにゅしてていい・・・・・・)
少し冷え、楽しくなくなった頃に昨日の夜に脱いだショーツを持ち、トイレへと向かう。朝のおしっこはもうおむつにしてしまっているので行く必要はないのだが、おむつ用のごみ箱がトイレにあること、朝のトイレに行かないと怪しまれないか心配という理由がありトイレに向かい鍵を閉めてトイレに向かう。ズボンを脱いでおむつがあらわになる。
おむつがあらわになると改めてわかるおむつが吸収したおしっこの量。子供用のおむつを穿いていた時よりも膨らんでいるだろう。遊んでいるので当然と言えば当然なのだが。破かず普通に脱いでテープで丸めてごみ箱に捨てて風呂場へと向かう。
♢
それからさらに一週間ほどが過ぎた。棚に入っていたおむつも減りあと四枚ほどになっていた。母親もそれを把握しているので学校から帰ってくると部屋の前にまた紺色のおむつが置かれていた。もう見られて恥ずかしいものでもないような気もするが光の速さで部屋の中へと入れ、鞄を置いてから例の棚の前へと移動する。そう、おむつを保管している棚だ。
棚を開け、おむつのパッケージを開けて中身を詰め込んでいく。四枚ほど残っていたこともあって詰めるのも一苦労だ。ふと隣を見ると昔に穿いていた――とは言っても二週間前だが、おむつが出てきた。今穿いている大人用Sサイズと異なり小さく今見ると頼りない。そしてきっと今も変わらず穿くことはできないだろう。だが目に留まったのは最後に穿こうとして破いてしまった未使用のおむつだった。
(そういえば可愛いからって無理して穿こうとしてたなあ)
二週間前の自分の努力に感動しつつ元に戻しておむつを何とかしまおうとする。だがここである考えが頭をよぎる。
(・・・・・・あれ?もしかして)
破けてしまったおむつをいつもの大人用のおむつの中にセットすればパッドのようにして使えるのではないだろうか、未使用なこと、もう使わないであろう子供用だということ。何も問題点はないような気がする。初めて大人用におしっこをした時と同じようになぜか胸がドキドキする。今日は金曜日。休みの日は平日よりもおむつの感触を楽しむ時間が増えるのでベストなタイミングだろう。そう考えるといてもたってもいられなかった。再びカバンを持ち、階段を駆け下りる。
「どこ行くの?」
「学校に忘れ物!」
母親に話しかけられるがそんなことは関係ない。適当な理由をつけて家を飛び出して向かったのは当然学校ではない。近所のコンビニだった。せっかくおむつで遊ぶのにたくさん水分を取らないのはもったいないだろう。五百mlのお茶を二本だけ購入しカバンの中に隠して部屋の中に持ち込みすぐに布団の中に隠す。そのあとはただ時間が過ぎるのを待った。
時刻は八時を回り、風呂を上がっておむつを穿く時間になった。いつものようにおむつに足を通し、膝あたりまで上げたところで破けてしまったおむつを中にパッドのようにセットしてずれないように注意しながらおむつを引き上げる。吸収体が二重になっている分かなりもこもこになってしまった。普段よりももこもこで気持ちがいい。
おねしょ対策で夕方以降はあまり水分を取らせてもらえない。だからバレないように外で購入し部屋に持ち込む必要があった。最初のペットボトルに手を伸ばし、一気に半分ほどのお茶を飲み、その後は数口ずつ飲んでいく。普段は感じないがかなりお腹がたぽたぽになってしまった。一本目が空になったところでペットボトルをまた布団の中に隠し勉強を開始する。
勉強中もおむつで遊ぶことばかりを意識してしまっていてなかなか手が進まない。さらに普段よりも急速に催してくる尿意。普段なら勉強が終わり、寝る前におむつにするまで我慢できるが今回はどう考えても無理だった。
せっかくなら限界まで我慢したいと思う。だが心の中のおむつスイッチが入ってしまっているからか日中よりもなぜか我慢することができない。飲んでから三十分しか時間が経っていないのにもう限界に近くなっていた。足をもじもじさせ、手で押さえて我慢しようとする。もう勉強の手はまったく動いていなかった。
我慢しようとすればするほど尿意は高まっていく。普段はある程度の尿意で出してしまうが、ここまでくると限界まで我慢してみたくなってくる。きっと限界おもらしも気持ちいに決まっている。
座っているのも限界になり、中腰で立ち上がる。しっかりと立ち上がるほどの余裕もない。それでも追加でお茶を飲むことは忘れていなかった。少しでも膀胱に衝撃を与えないようにすり足でベッドに移動し二本目のペットボトルを取り出しキャップを外して飲もうとする。だが力が入らなくてキャップが開く気配がしない。ダメ元でさらに力を入れてキャップを緩める。するとキャップが緩むのと同時に少し出てしまう。
(あっ・・・・・・)
問題なのはここからだった。今までとは比べ物にならないほどの尿意が押し寄せてくる。
(え、無理無理!)
股をぎゅっと抑えても出てきてしまうおしっこ。もう止まる気配はなかった。静かな部屋に響き渡るしゅいーという放尿音。すぐにそれはおしっこ同士がぶつかるちょろちょろという音に変わる。あまりにも勢いよく出し過ぎて吸収が追い付いていないのだろう。今まで感じたことのないような解放感に襲われ、もう我慢するのを止めて最後まで放尿する。三十秒ほど勢いよく出たおしっこはやっと終わりを迎え、まだおむつが「ちゃぽちゃぽ」と音を立てていた。このまま座ると漏れやすいのは分かっているのでおむつが吸収し終わるのを持ち、追加でお茶を飲んで座る。パッド代わりに入れたおむつばもうぱんぱんに膨れ上がっており、大人用のように吸収体が柔らかく動くが少ないのか普段よりも固く膨らんでおりしっかり体に密着してくれるので気持ちがいい。
まさか限界おもらしがこれほど気持ちいいものだったとは思ってもいなかった。再び勉強を再開しようとするがすぐにまたおしっこがしたくなってくる。前回のおしっこからまだ五分ほどしか経っていないのに。お茶の利尿効果を舐めていたような気がする。
そして気力で課題を進め、更に限界に達したところで立ち上がりさらに我慢して漏らす。もうすでに足は閉じられなくなっており、普通に歩くことはできなかった。普段のおむつ遊びでもここまで寝る前にもこもこにはならない。さすがにおねしょであふれると困るのでこれ以上遊ぶのはやめて布団に入る。一瞬横向きになって足を閉じないといけない状態になるが本当にもこもこ状態だ。うつ伏せや横向きで寝ると漏れるので上を向き、布団を深くかぶって眠りにつく。
おむつの足が閉じられないほどのもこもこ感。初めてだがとても気持ちがよく癖になってしまいそうになるほどだった。あたたかいおむつに包まれている安心感でだんだんと眠気がやってきて眠気にあらがうことなく眠りにつく。
♢
翌朝、おむつの重さで目が覚める。不安になり慌てて布団をめくるがぎりぎりのところであふれてはいないようだったがおむつは見たことがないほどにもこもこになっていた。てで吸収体をむにむにするがここまで大きく膨らんだのは初めてでぐしゅぐしゅ音を立てるところを見ると本当に限界だったのだろう。そのまま少し遊び、立ち上がる。あまりの重さにずり下がってくるのでパジャマの上から自分で引っ張り上げないといけなかった。パジャマの上からでも膨らんでいるのがよくわかる。
下に下りると母親に出迎えられた。
「おはよう。今日は多かったのね。気持ち悪かったでしょ。シャワー浴びてらっしゃい」
「はーい」
量が多いのは一目で見破られていたが遊んだことはバレていないようだった。ほっと胸をなでおろす。朝のおしっこをおむつにできなかったのでそのままおむつを下ろし済ませる。おむつを脱ぐとパッド代わりに入れたおむつも含めてぱんぱんに、そして黄色く膨らんでいた。寝る前の分が多かったからかは分からないがそこまで黄色くはなっていなかった。バレないように丸めてごみ箱に入れるがテープも止まるかぎりぎりなほど膨らんでいた。
そのままシャワーを済ませて着替えもする。おむつ遊びは楽しいが、今回のような遊びはまたすぐにやるわけにはいかないだろう。最初で最後かもしれない。そう思うと少し寂しいが毎日のルーティーンでも十分遊んでいるだろう。
こうしておむつ遊びの幕が降ろされる――次に幕が上がるのは今日の風呂上がりだ。
Fin