日常
侍女たちの朝は早い、そして牡丹妃の侍女たちは仕事も早く完璧である。
桜華も侍女頭の楊鈴に頼み仕事を貰った、おかげで暇すぎることはなくなったが、今まで四人でしていたところを五人でするために効率化が進み、全員結構暇な時間が増えたため、牡丹妃と侍女たちでお茶をすることも多くなった。
牡丹妃はニコニコしながら桜華に問い掛ける
「ねぇ桜華ちゃんは、ここに来る前はどこにいたの?」
「黄金館で働いてました」
最も桜華に年の近い侍女である紅蘭は
すぐさま食い込むように
「黄金館ってあの花街三大妓楼の黄金館?」
「そうですよ、あの黄金館です」
真面目だが、噂話などが好きの侍女である燐李は
「ねぇ妓楼って事は、桜華ちゃんは妓女だったの?」
「いいえ、妓女ではなかったです、何度か妓女にさせられかけた事はありますが、薬師の元で働いてましたが、多分帰ったら妓女にさせられると思いますけどね」
「へーそうなんだぁ、何で妓女にならかったの?」
そう言う、侍女はオシャレ好きの紀陽
「ただ、毒に興味があったから妓女になろうとはしませんでしたね、そもそも私には向いていませんよあんな仕事、特に芸ができる訳でもなく、目つきは悪く愛想もなくすぐに無理して笑顔を作っていることがばれるような性格をしている私にはね」
楊鈴は不思議そうに
「でもそうゆう子が好みな客はいなかったの」
「いなかった訳ではないですけど需要が余りないので三人いれば足りてましたね」
「へーそうなんだぁ」
と言う男は、私の後ろにきずかぬ間に居た
桜華は不服そうに
「何か御用ですか、玄黄様」
玄黄はニコニコしながら顔を近づけながら
「用はない、特にない、なんとなくとゆうやつだ、要するにただの気まぐれだ」
と言いながら、右手で頬を撫でる
彼の笑顔、声は凄まじく、こんな事をまじかでされたのならそこらの女官は嬉しさのあまりに倒れるだろう。
だが、私は効かない何故なら似たような笑顔で同じような事をする奴を知っているから、まぁ真我の事なのだが、おかげか耐性が付いたので特に何も思わない。
「ここに居たんですか」
そう言う、宦官の曹琳である、何か急いできた様子
「なんだ曹琳」
「綾菊妃が呼んでいらっしゃいます」
四夫人の一人であり、淑妃であり品格に差はなく、身分も同格と言われてはいるが順番的には二番目であり、一番は貴妃である牡丹妃であり、現帝にはまだ皇后がいないため四夫人で一番偉い牡丹妃が代役を務めている。
他には三番目である徳妃である胡蘭妃、四番目である賢妃白躑躅妃である。
そいてさっきから牡丹妃と侍女たちがニヤニヤしながらこちらを見ている。
何故ニヤニヤしているのか分からない、たとえ聞いたとしても教えてはくれないだろう、そんな予感がする。
「失礼しました、牡丹妃」
そう言って、曹琳に連れられて玄黄が連れていかれた。
だが、まだまだお茶は終わらない、ただ桜華はこの後何かある予感がした、ただ予感がしただけで欲しいと願う。
残念ながらその予感は当たる、そうゆう運命なのだから。
残念だが運命からは決して逃れることはできない。
呼んでくださり圧倒的感謝
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