毒見役前編
大食堂での朝食中の桜華達
「昨日ね緑鮮牡丹様の毒見役が毒見をしていたら倒れて死んだらしいの、それで今犯人を捜してるんだけどまだ見つかってないみたい、あと新しい毒見役を捜しているらしいよ。」
(ふぅ~ん毒見役を捜してるのか、その毒見役私でもなれるのかなぁ、まぁ私みたいな下女には関係は無い話だと思うけどね)
「犯人早く見つかるといいね」
「そうだね早く見つかるといいね、だって私怖いもん」
そんな会話をしながらの食事は終わり仕事に向かった桜花たち
「よく来てくれた、こんな忙しい時に感謝するよ牡丹妃、玄黄よ」
「呼んだ理由は今から話すよ、牡丹妃の毒見役についてだ」
すぐさま牡丹妃は質問する
「毒見役...要するに新たな子を?」
「そうだとも、話が早くて助かるよ、毒見役に私からある子を推薦しようと思ってね、名を桜華と言う下女だ、毒好きであり毒に対する耐性と高い毒を識別できる舌を持っている、毒見役にピッタリな子だ、勿論読み書きもできるからどうだい牡丹妃?」
「いいわねその子、採用しちゃう」
「即決かね君は、もう少し考えたりしないのかい立場的にも?」
「ううん、だって貴女の推薦だもん、なりよりその子が気になるわ、あなたに推薦されるような子だもん」
「牡丹妃はいいそうだが、あんたはどうする玄黄、一応あんたが無所属の下女を管理しているのだから」
「彼女がいいのなら、私も構わんよ」
「そうかい、なら探しやすいように外見も教えておくか、髪は黒く後ろで結んでいる、目は桜色した細身で左腕に布を巻いてる娘だ」
「そうか、助かる」
「あと推薦したことは言っていいけど私の名は伏せてね」
「分かった」
「じゃあまたね、牡丹妃、玄黄」
■■■■■は微笑む
「このぐらいはしてやらないとね進まないからね」
話しが終わり数分後
「君が桜華だね」
「はい、そうですけどないか私に御用ですか、玄黄様」
「君に御用だとも、部屋まで来てくれ、話がある」
「分かりました」
(あれ私なんか問題でも起こしたのか、いや思い当たる節はないが...
周りの目線がきつい、流石は玄黄様、その圧倒的美貌で立場関係なく色んな者の目線がこちらに向く、一部怖い目でこちらを見る者もいるがなどと思っていたら着いたらしい)
玄黄は座り話を始める
「君は牡丹妃の毒見役に推薦され、牡丹妃も承諾している、本人に名は伏せてくれと言われているからいう事は出来んがなってくれるか」
(凄まじい笑顔でこちらを見ている、この笑顔で何人も虜にしたのだろう、ただ私の返答は一言だけどね)
「喜んで、私に拒否する理由など有りませんので」
「そうか、なら早速仕事についてもらおうか」
「分かりました、では失礼いたしました。」
そう言って桜華は部屋を出る
それから数十分後
「毒見役の件見つかりましたか玄黄様」
「あぁ見つかったよ曹琳、目つきが鋭く怖かったけどね」
「そうですか...それは良かったですが、わざわざ目つきについて言う必要はないですよね玄黄様、まさかその目つきが気に入ったとか言わないですよね、正直に言ってください玄黄様」
「気に入った...正直凄い好みだった」
「そうですか...何でも一目惚れで気に入った物を手放したがらず、必ず手に入れたがるめんどくさい性格をしている貴方が遂に人を気に入ってしまったですか」
「一応私お前の上役だぞ、言い過ぎじゃないか泣くぞ私」
「でも本当のことじゃないですか」
「ホントだからこそきつい」
「どうするんですか彼女、手に入れるんですか?」
「あぁ手に入れるとも、何なら私の妻にしたいとも」
「そうですか...出来るだけ手は貸しますよ、じゃなきゃめんどくさいことになりそうですから」
あっこれ妻にするまで終わらないなと悟った曹琳であった
呼んでくださり圧倒的感謝
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