私の想い
楽しんで貰えたら幸いです。
感動してくれたら嬉しいな|*・ω・)チラッ
ふと気配を感じ目が覚めた。
どうやらあのまま眠ってしまっていたらしい。
「あっ みゃーちゃんやっと起きた!」
「玄関、鍵開けっ放しだったよ?」
頬を膨らませ私を注意してくる奈緒が可愛らしくて、そこに自覚したばかりの気持ちが重なってそれだけで泣きそうになってしまう。
「ごめんごめん ぼーっとしてたみたい。
確かに不用心だったね。」
この気持ちが奈緒に悟られないように気持ちを無視して精一杯笑ってみせる。
「?…みゃーちゃん何かあったの?」
「ッ! なんでもないよ…寝起きでぼーっとしてるだけだから。それより用事は済んだの?」
気持ちが悟られないように話を逸らそうとして咄嗟に聞いてしまった。1番聞きたくないはずなのに…。
「…うん。用事は済んだよ。
速水くんにね告白されたんだ。」
「ッ! そ、そうなんだ まぁ奈緒かわいいしモテるのもわかるよ。 よかったね?」
痛い痛い、胸が突き刺されるみたいに。
こんなこと本当は言いたくないのにでも、大切な幼馴染を祝福してあげないと。
そんな気持ちがぐるぐると自分の中で渦巻いている。
「でもね私、断ったんだ」
「え?」
なんで?確かにあの時、速水くんの告白を受け入れてたはずなのに。
「私には好きな人がいるからごめんなさいって。」
告白を断ったのならと一瞬期待した。してしまった。だが、奈緒は好きな人は別にいると言った。
結局この恋は叶わないんだろうな。
そう認識した途端涙が溢れてしまいそうになった。でも泣く訳にはいかない。駄目だ我慢しなきゃ。この気持ちを知られちゃ駄目だ。
そう自分に言い聞かせ必死に涙を堪えた。
その間にも奈緒は言葉を繋いでいく。
「その人はね、優しくて暖かくて一緒に居るととっても楽しくて。クールに見えて本当はとっても可愛くて。」
奈緒の言葉が胸に突き刺さってくる。
泣いちゃだめだ。 我慢しなくちゃ。
「でもとっても鈍感で自分に向けられる好意に疎くって。なかなか気持ちに気づいてくれなくて大変なんだ。」
「気づいて貰えないなんて、大変だね。」
奈緒からの気持ちに気づかないなんて、その人は馬鹿な人だね。 私なら……。
「しっかりしてるのに、どこか抜けてて。
しっかりしてるからこそ、いっつも溜め込んじゃって。なかなか頼ってくれなくて。」
全く誰だよ。そんな不器用なことしかできないなんて。
「その度に泣きそうなそれでいて精一杯それを誤魔化そうとして、私に悟らないように必死に隠そうとしちゃうんだよね。」
「ほら、ちょうど今みたいに。」
「え?」
一体、何を言って?
「そうやって自分ばっかり傷ついてしまっているのに私にだけは必死に隠そうとしてるのいっつも本当は気づいてるんだよ?」
「奈…緒?」
「ほら、今だって気づいてない鈍感さんだよ。 でも、そんなみゃーちゃんのことが私は世界で1番大好きなんだよ?」
「わた…し?」
「そう、私の好きな人は京ちゃんあなたです。ずっと前から好きでした。」
「この気持ち、受け取ってくれますか?」
その言葉を聞いた瞬間にそれまで我慢していたものが一気に溢れ出した。
でもそれだけでは抑えられず身体は勝手に奈緒に抱きついていた。
「私も! 私も奈緒のことが大好き! 大好きだよ!」
いろいろな感情が混ざりあって涙が止まる気配はなかった。
それでもさっきと違うのは、この感情は安心感や幸福感からくると言うことだった。
そんな私を奈緒は優しい手つきで背中を撫でてくれていた。私が泣き止むまでずっと。
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私は今、みゃーちゃんの部屋で2人手を繋いで並んで座っていた。
さっきまで泣いていたのでみゃーちゃんの目は真っ赤になっていた。そんな姿を見るのは珍しかったのでなんだか少し笑ってしまった。
「奈緒が私のことを好きだったなんて気づかなかった。」
みゃーちゃんは笑われたのが恥ずかしかったのか頬を染めながら、そう言ってきた。
「そうかな? 私としては結構分かりやすく行動してたつもりだったんだけどなぁ」
「まさか私のことをなんて思わなかったんだもん。」
全く鈍感さんめ。
それより、もんってそういうところだぞ!
「ていうか奈緒。私が…その、泣くのを我慢してたのなんでわかったの? 自慢じゃないけど私って全然表情変わらないと思うんだけど。」
なんだそんなことか。
「そんなのわかるに決まってるよ。
言ったでしょ?私には分かるって。大好きな幼馴染のことなら!なんでも。」
全く、何年幼馴染やってると思っているのだね。
それに今だって、なんでもないような顔しながら嬉しそうに口をもにゅもにゅさせてるじゃん。
「本当、可愛いなぁみゃーちゃんは。」
思わずそう呟くと、私の可愛い幼馴染は顔を真っ赤に染めて恥ずかしそうに俯いていた。
そんな彼女の姿が愛おしくて思わず頭を撫でると彼女はさらに顔を赤くして、それでいて気持ちよさそうに猫のようにめを細めていた。
私はそんな彼女の様子を見ながらこれからの日々に胸を踊らせるのだった。
そんなこんなで初めての小説投稿となったわけですが、唐突ですが、僕は百合が好きです。大好きです。そんな大好きな百合小説を自分が投稿にすることができて僕はとても嬉しいのです⸜( ॑꒳ ॑ )⸝
これからも百合やそれに関わらずとも小説をいっぱい投稿していきたいなと考えています。なので応援してくれるととっても励みになります。
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今後とも兎宮 とわをよろしくお願いしやす。